【ビジネス書感想】仕掛学
nicoと申します。
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書誌情報
書名:仕掛学
副題:人を動かすアイデアのつくり方
著者:松村 真宏
ページ数:176
出版社:東洋経済新報社
発行日:2016年9月22日
ISBN:978-4-492-23373-3
本の概要
手に取った動機
企画中の研修が「受講者が研修内容を行動に移すために講師・研修企画者が気をつけること」といった内容になりそうなので、事前勉強として読んでみました。
目次
世界は「仕掛け」にあふれている
序章 「ついしたくなる」には仕掛けがある
天王寺動物園の筒/行動で問題を解決する/思わず整理整頓したくなる方法/人の行動を変える奥義/狙いたくなる便器の的/良い仕掛けと悪い仕掛け/仕掛けを定義する3つの要件/仕掛けが活躍する場所
1章 仕掛けの基本
行動の選択肢を増やす/行動を上手に誘導する/結果的に問題を解決する/強い仕掛けと弱い仕掛け/インパクトはいずれ薄れる/行動中心アプローチ/仕掛けもどきに注意/正論が効かないときの処方箋
2章 仕掛けの仕組み
仕掛けの原理/仕掛けの構成要素 [大分類]物理的トリガ/心理的トリガ [中分類]フィードバック [小分類]聴覚/触覚/嗅覚/味覚/視覚 [中分類]フィードフォワード [小分類]アナロジー/アフォーダンス [中分類]個人的文脈 [小分類]挑戦/不協和/ネガティブな期待/ポジティブな期待/報酬/自己承認 [中分類]社会的文脈 [小分類]被視感/社会規範/社会的証明 /トリガの組み合わせ
3章 仕掛けの発想法
仕掛けを見つける方法/要素の列挙と組み合わせ/仕掛け事例を転用する/行動の類似性を利用する/仕掛けの原理を利用する/オズボーンのチェックリスト/一方ロシアは鉛筆を使った/考案した仕掛けの例
感想
発売当初から話題になっていて読みたいと思いながらなかなか読めていなかった本でした。
ページ数も少なく、軽い文体で書かれているのですいすいと読めてしまいました。
「仕掛け」の定義として本書では「FAD要件」をすべて満たすものとしています。
公平性(Fairness):誰も不利益を被らない
誘引性(Attractiveness):行動が誘われる
目的の二重性(Duality of purpose):仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる
誘引性の一番の要素は「何これ?」「おもしろそう」などだと思います。
それから「美味しそう」「いい匂い」など感覚に訴えるもの。
また、目的の二重性によって、やらされ感なしに行動が起こります。
研修も、やらなければならないものからおもしろそうなものに転換したいです。
考えるヒントをもらえそうな本でした。
お読みいただきありがとうございました。
ではでは。