研修のゆり戻しについて考える
nicoと申します。
よかったら下記からプロフィール記事も読んでやってください。
研修をリアルに集合して行いたいという要望が増加しています。
費用や受講者の移動時間を考えるとオンラインのメリットは大きいので、内容によって使い分けられればよいのですが、「対面でできるならその方がいいでしょ」とばかりにリアル対面を希望されるのです。
オンラインでの学びはイミテーションなのか
実際に集まることができなかったため、代わりにオンラインで行っていたと思われているのではないでしょうか。
確かに初期の頃は対面で行っていた研修をそのまま置き換えることからスタートしました。
しかし、オンラインでの学びはオフラインより20%プラスで時間が必要になると言われているように、同じ時間の中には収まりません。
そこで学びのポイントを絞り込んだり、双方向の学習プラットフォームを導入したりしながら時間の組み方を変更してきました。
学び方も、ティーチングやレクチャーの形からワーク中心へ移行しています。
オンラインならではの学びのデザインとなってきていることをぜひ理解していただきたいと思います。
コミュニケーションを深めることと学びの関係
オンラインでは初対面同士のコミュニティが形成されにくいと言われます。
しかし私は疑問を抱いています。
リアルで会っていれば本当にコミュニケーションがとれているのでしょうか。
なんとなく楽しい空気感になったというだけのことも案外多い気がします。
そして、学ぶという目的のためにコミュニケーションがどこまで優先されるべきなのかは、精査が必要だと考えます。
これまでそうだったからという現状維持バイアスがかかっていることも多いのではないでしょうか。
もちろん学びのためのつながりは必要だと私も思います。
しかし、オンラインでも工夫次第で形成できるはずだと思うのです。
SNSをやっていない、または読む専門で自分から発信していない、といった人だとネット上だけでのつながりがイメージできないのかもしれない…と最近考えています。
オンラインでのやり取りに慣れてもらう行動デザインを
やっぱり対面、という人たちにオンラインでのやりとりを体験してもらうことも含めた学びのデザインを検討しています。
若い世代の人たちにはSNS上のやりとりがあたりまえなのに、上司の世代は慣れておらずリプライがないことで寂しさを感じるのではないかと思います。
逆にこれまで経験してこなかったつながり方を感じてもらうことで、単にゆり戻しではない適切な選択となるとよいなと考えています。
お読みいただきありがとうございました。
ではでは。
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