ファイナンシャルプランナー(FP)が読む冊子【FPジャーナル10月号感想⑤】 公的保険制度を踏まえた生命保険プランニング
nicoと申します。
よかったら下記からプロフィール記事も読んでやってください。
日本FP協会より届くFPジャーナル10月号について、感想続きです。
今号の特集は「公的保険制度を踏まえた生命保険プランニング」です。
第2部の「5つのモデルケースで確認する 公的保障を踏まえた生命保険のポイント」について感想の続きを書いていきたいと思います。
ケース4は、夫婦ともフリーランスの方の、働けなくなった場合の保険相談です。
夫婦で同業、同一企業勤務はリスクが大きい
夫婦ともフリーランスとのことですが、夫はコピーライター、妻は司法書士とまったく異なる業態でした。
であれば共倒れということは考えにくいな、というのが第一の感想です。
夫婦で同じ会社に勤めている、同じ得意先から仕事を得ているというのは、やはりリスクが高いことを認識しておくべきだと思います。
一緒に会社を経営しているというのも同様なのですが、このケースは致し方ない面もありますね。
収入を得る先が多いほどリスクヘッジになります。働けなくなったときのことを考えるのも大切ですが、それ以外にも相手方の問題で収入が途絶える可能性を考えておいた方がよいと思います。
家族経営の会社の場合は不動産投資や配当収入など、他の収入源を模索しておくと安心材料が増えるかもしれませんね。
自営業の公的保障が少ない件
まあこれは仕組みとしてそうなので、自営業の方にはご自身で対策してくださいということになってしまいます。
会社員の保障を真似て総花式に保険に加入してしまうと、それぞれの保障額は小さくなってしまうので、何に備えたいのかを一緒に考え、不安にたどり着くことが満足を得ることにつながるのではないかと感じました。
私はやはり、収入が途絶える事態と先進医療、そして介護かなあと思います。
相談者の話をよく聞きながら、自分だったらという話やたとえ話なども交えて相談者が思いついていないことにも触れられるといいですね。
保険だけで備えようと思わないこと
貯蓄は三角、保険は四角と保険会社は言いますが、支払事由に該当しない限り四角の保険金を受け取ることはできません。
終身か養老の死亡保障以外、受け取ると決まっている保険はない訳です。そして予定利率がよくない現在、保険の方がお得ということはありません。
やはりどんな場合にも使える預貯金というのは大事だと思うし、預貯金でカバーできる範囲の額であれば保険に入る必要はないと思います。
見えていない世界を見せてあげるのが知識の大きい人の役割だと思うので、相談者にとってのFPがそんな存在だとよいなと考えています。
お読みいただきありがとうございました。
ではでは。