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スケッチは引き算からはじまる
何をスケッチするにしても、とりわけ単純化から行うべきである。短時間で絵を完成させること。そうすれば絵の完成度に対するプレッシャーを感じなくて済むし、思考は「何を加えれば絵が良くなるか」といった期待に寄せることができる。時間をかけてしまえばしまうほど、出来栄えに対する期待を失っていく。そうならないためにも、単純な図形を使って基礎を築くのだ。絵において最も優先されるべきなのは、「何を描いているのか」ではなく、全体で伝える印象である。つまり、正確な形よりも色が優先される。
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絵にしろ、思考にしろ、複雑なものを扱うのはいつも恐い。結果を正しく導けるかどうか、不安があるからだ。「こうすればうまくいく」そういった自信をつけるために、物事を単純に捉える知識が求められる。