石塑粘土でピンクのパモちゃんを作る
パモ族は通常のオレンジカラーももちろんかわいいんですが、色違いもめちゃかわいいピンクカラーです。通常色と並べたいかわいさ!
しかしポケモングッズで色違いが採用されるのはごく稀、可能性が高いのはアニメなどで色違いが登場するような一部のポケモンのみ……
最近はポケモンキッズの色違いシリーズも出ていないようで、かなり望み薄です。
フィギュア再塗装ができそうな塗料やぬいぐるみの縫製技術は持ち合わせていないので、手持ちの石塑粘土で作るのが1番やりやすいだろう、ということになりました。
ちなみに粘土造形は数回やった程度のほぼ素人です。なんとかなるもんだ
材料
石塑粘土(ラドール)
紙ヤスリ(#400〜#1200くらいを何種類か)
ダイヤモンドヤスリ(棒っぽいやつ)
針金(補強用)
デザインナイフ
シャープペン
アクリル絵の具
つや消しニス(アクリル絵の具対応)
絵の具用の筆
ヤスリ類は100均で売っています。紙ヤスリはいろんな番手のものがセットになっていると嬉しい。
ダイヤモンドヤスリは工具の売り場で見かけました。半丸形で先端が尖っているタイプの使用頻度が高かったです。
筆も100均です。セットになっているものでもいいですが、細かい塗り分けや顔を描くときに細めの筆も1本欲しい。アクリル絵の具は固まりやすく筆をだめにしがちなので、とりあえず安めのものにしています。
粘土・針金・デザインナイフ・絵の具・ニスは手持ちのものを使いました。手芸店と画材店を回ればだいたい揃うはず。
絵の具の種類
アクリル絵の具については詳しくないので、「粘土の着色にもおすすめ」のような文言のついていたものを使っています。耐久性も高そうでいいね!
この種類は透明度が高いのが特徴のようで、下の色を隠すような重ね塗りをするには白を混ぜる必要があります。大型作品を塗る場合は注意が必要かも。
作業手順
ざっくりラフ
公式立体物やゲーム内モデルを見ながらなんとなくポーズを決めています。三面図すらない適当さ
ここでしっかり描いてもその通りに作れるかはまた別の問題なので……
造形
粘土本体に着色してみましたが、結局アクリルで塗ることになるのでおすすめしません。この方法3敗くらいしてる
造形→乾燥→ヤスリやデザインナイフで削って形を作る→必要なところに粘土を盛る の繰り返し。石塑粘土のいいところはヤスリやナイフで削って造形できる点と、においが発生しないことです。一発で形を決めるのが苦手なので、とにかくヤスリがけして表面を滑らかにしていきます。削り過ぎたらまた粘土をつければいいので滑らかさ重視。細かい部分は紙ヤスリを小さくしたり、ダイヤモンドヤスリを使ったりしました。
荒すぎるヤスリだと表面がボソボソになるので、#400〜#600くらいから始めて#1200くらいで仕上げています。
よくないところは細かいパーツの強度が脆くなりやすいことと、乾燥に時間がかかる点。耳と尻尾には内部に針金を仕込んで補強しているのですが、尻尾は後から向きを変えたせいで強度問題が出てしまい、ヒビが入ったりしました。最近になって補強しましたが後述。
溝を彫る
造形がだいたい終わったら、色分けする部分に溝を彫ります。
iPadで正面から写真を撮って、ペイント系のソフトで顔を描きます。今回はお絵描きに使っているProcreateを使用。
これを元にしながら、シャープペンで溝を彫る部分を描きます。彫る時に使うのは先端が尖ったタイプのダイヤモンドヤスリで、描いた線をなぞるように削ります。
かわいくなりそうな予感がしてきました。
耳はこの後さらに修正しています。
塗装
耳の修正が終わってヤスリがけにも満足したら、アクリル絵の具で色塗り。
ベースの色→細かい部分→はみ出したところをベースの色で修正 が基本の手順。ベースの色は大量に作り、なおかつ乾燥させずに置いておく必要があります。アクリル絵の具はすぐ固まるのが大変
今回は濡らしたスポンジにクッキングシートを巻いて簡易パレットを作るというやり方で解決しました。「ウェットパレット」で検索すると作り方を紹介している記事が見つかると思います。
仕上げ
水性のアクリルニス(つや消し)を重ね塗りして仕上げます。アクリル絵の具に使えるものなら多分なんでも可。
手触りをさらさらにしたいのでこちらを使っています。ツヤありタイプもあるのでお好みで。
スプレータイプのニスも市販されていますが、工作用のスプレーって使う場所の用意をする必要があったり、缶の処理がめんどくさいな……と思ってしまうので、筆でどうにかなるものを選んでいます。
完成
どこから見てもかわいいピンクのパモちゃんが誕生しました。
他の立体パモと並べるとまだツヤ感が気になるので、仕上げについてはもう少しマットになるものを見つけたいところです。
おまけ:尻尾の補強
尻尾の付け根あたりにヒビが入ってしまっていたので、UV樹脂で補強しました。
UV樹脂と言いつつ、正確にはジェルネイルです。上から塗装することを考えて、絵の具が定着しやすそうなマットタイプのトップコートにしました。塗ってライトに当てて硬化を数回繰り返すだけ。粘度があるので、液体が流れていくこともなくお手軽です。
補強できたらアクリル絵の具で塗装→ニスで仕上げて完成。今のところ強度がしっかり上がった感触なので、しばらくは尻尾の破損を気にしなくてもよさそう。