foufouのメルトンダブルコート

3年前に買ったfoufouのメルトンダブルコート、せっかく買ったのに去年までほとんど着ていなかった。形に一目ぼれして買いながら、いざ届いたらなんだか勿体ないのと、予想以上に重さを感じたのと、あとは当時、まだ自分に自信がなかったのもあるのかもしれない。どこか「私には似合わない」とか、「私にはもったいない」と思っていたのだと思う。

それを今冬、サントリーホールにラフマニノフを聴きに行ったとき、久々に意を決し引っ張り出して着てみた。そうしたら全身を包み込むような温かさと、もともとが一目ぼれしたスタイリッシュさですっかり気に入ってしまって、今までお蔵入りさせていたのはなんだったのか？　というぐらい着ている。ダウンに比べれば、持っても重いし着ても重いのだが、着ているとすっと体になじんで気にならなくなる。

私は「スタイリッシュ鎧」と心の中で呼んでいるが、それはネガティブにではなくポジティブな意味合いでだ。なにせ体にぴったりと沿っているのに寒気を全く寄せ付けない。そして全身をしっとりと包み込む心地よさがたまらない。もうこれしか着られないぐらいの気持ち。

実はこれを着るまでダウンばかりだったので、今更ながらウールコートの良さに目覚めてしまった。何より、自分がこのコートを本当に好きになれたこと、自分にふさわしいと思えるようになったことが、嬉しいのだった。

そんな今日この頃の私だが、最近は同じfoufouのラ・ロトンド、グレンチェックのものが欲しくてたまらない。本当に欲しい。でも今、他にも出費をしているので二の足を踏んでいる。

でも本当にあれは私の好みの感じ。欲しいなあ。