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海王星がもたらすもの
おはようございます。
最近まで、「ワンネス」とか「ボーダレス」とか「ジェンダーレス」とかいうのがもてはやされてきた。
占星術・占星学的に見ればそれも当然で、ここのところ境界線をあいまいにする海王星が、己の力を存分に発揮できる魚座にいたからだ。しかし、この惑星はもうじき牡羊座へ移動する。
私のイメージでは、今まで魚座で全境界を広げて曖昧にしまくっていた海王星のエネルギーが、牡羊座の分離するエネルギー場に入ることで、今度はその自主独立の動きを爆発的に広げる感じである。それぞれが、それぞれのエネルギーを爆発させていく。みんな違ってみんないい、ではあるが、それぞれが境界線をきっちりと分けた上での、みんな違ってみんないいだ。何でもかんでも良いじゃないか! では、なくなるのである。
そんなわけで、曖昧で何でもかんでもOK、善も悪もみんなでハッピーになろう! な世界は、そろそろ終わりなのだ。おひつじ座は自己を守るエネルギーでもある。フランス五輪の催しが炎上したのも、トランプ氏がジェンダーレスを断固否定したのもその先駆けだろうし、不法移民を世界的に追い返す風が強く拭き始めたのも同じだ。今後はそれぞれの国が、自国民を守り境界線を引く流れが加速していくのだろう。
子供番組などにおいても勧善懲悪全盛から、善悪などない、悪にも事情があるという流れがあり、戦隊ヒーローはリーダーや色指定が曖昧になり、女の子の戦闘ヒーローであるプリキュアが現れ、しまいにはプリキュアに男の子の変身キャラまで現れ、みんな違ってみんないいといった流れになっていったが、今後は昭和ライダーのような、癖のあるピン立ちヒーローが流行るのかもしれない。
暴れん坊将軍の復活などは、もしかしたらその先駆けになるのだろうか。そういえば、真田広之氏の「将軍」がアメリカで大賞を総なめにしたのも、海王星牡羊座時代の先駆けかもしれない。日本という国の独自性を打ち出す時代劇の復活が、本格的に来るかもしれない。
日本においても少し前まで、外国人労働者や男女別姓や戸籍廃止がもてはやされていた気がするが、ここにきて日本という国のアイデンティティーの危機に、国民がようやく気づき始め、反対の動きが出ている。目覚めるのが世界より常に遅い日本人だが、今回は果たして間に合うだろうか。
それにしても今の日本の政治家の動きは、あまりにもステレオタイプで漫画じみている。それを不思議な気持ちで眺めている。事実は小説より奇なりというが、事実が下手なフィクションすぎて不思議なのである。
みんな、次の投票は真剣に考えてしようね。
明治維新をつい思い出してしまう。あのときには、死を賭して日本を変えようとした人間がいくらもいた。そして己の筋を通すためになら、平気で人を殺しまくり自らも死を厭わなかった。大人しく見える日本人には、そうした過激すぎる先祖がおり、血が流れていることを忘れてはいけない。
その遺伝の流れは、今まで続いており、しばしばSNSで見受けられる。
さて、そんな混沌とした世界を高い視座から睥睨するのが、冥王星水瓶座時代である。そうして冷静な視点と高度なテクノロジーで世界を眺めたあと、再び、海王星の支配する魚座の時代が、約20年の後に来ることになっている。その頃には今よりもっと洗練された、ボーダレスの世界ができあがっているのではなかろうか。そしてそれは恐らく、水瓶座の最先端テクノロジーのエネルギーによって創られた世界の危うさ冷たさを、魚座のラブ&ピースで破壊したあとに訪れるのだろう。
一体これからどんな世の中になるのか、楽しみでならない。