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女のいない男たち(ブックレビュー)

こんにちは☺️


村上春樹さんの『女のいない男たち』を読んだので、ブックレビューを書きたいと思います。


この本は 村上さんには珍しく、短編集 となっています。


通常村上さんは、前書きもあとがきも 書かない スタイルですが、今回は異例の短編集 なので、珍しく 前書きがあります(本人も 前掛きや後書きを書くのは本当は好きではないと前書きに書いています笑)。


最初の短編である『ドライブマイカー』は映画にもなり話題になったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?


私も映画を見ましたが、実際の短編 は本当に短い小説で、あれを映画にするために かなり原作以外のボリュームを足したんだな、ということが分かりました。


私の夫もこの短編集を読んだのですが、通常村上さんはかなり長文の小説を書かれることが多いので、 夫曰く、これぐらいの短編であれば、すごく気軽に楽しめ、読みやすいとのことです。


確かに 海辺のカフカ や1Q84のような長い文章 だと、読む方もかなり 体力がいりますが、こういう短編集で村上さんの表現に親しむのも、とても新鮮で楽しいなぁと感じました。


タイトルの通り、どの短編も、心から愛する女性を失った男性が描かれています。


それぞれ女性を失った経緯やその影響 は異なるものの、男性の心に深く刻まれた 虚無感 が村上さんの表現でとても見事に描写されています。


村上さんの通常の長文小説が少し 読みにくいなあと感じている方でも、こちらの短編集 はまさに気軽に読める ボリュームになっているので、機会があれば是非読んでみてください。


本日もお読みいただきありがとうございました。

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