NICO Touches the Wallsについて惜別の思いを綴る
※以下、2022年に書いて下書きになっていた文章です。
大好きで、人生の拠り所とも言えるような存在のバンド「NICO Touches the Walls」が2019年11月15日に活動終了してから、しばらくは何も手に付かない時期が続いていました。
3年近くが経ち、NICOがもう戻ってこないんだろうことを受け入れることが少しづつでき始めた(とても悲しいことですが)ので、彼らに対する思いなどを綴ろうかと思います。
私がNICOに出会ったのは、中学生当時にやっていたアニメがきっかけでした。NARUTOの「Broken Youth」や鋼の錬金術師「ホログラム」のカッコ良さに私のアンテナがビビビッと反応したのをよく覚えています。
本格的にハマりだしたのは、NARUTOの「Diver」やau LISMOのCM曲「手をたたけ」くらいからだった気がします。
このバンドの曲をもっと知りたい!との思いに駆られ、そこからはひたすらCDショップや中古CD販売店に行き、過去の作品を全て購入してはウォークマンに取り込んで聴いていたのを思い出します。(ウォークマンという響きが懐かしいですね…笑)
今見返してみてもそうですが、ホログラムや手をたたけのMV、光村さんのビジュアルが神々しいくらいですね。とても良い曲。
「NICOの何がそんなに好きなの?」と聞かれると上手く表現しにくいのですが、やはり「全て」になるでしょうか。
ジャンルに捉われない変幻自在な曲が好き、少し偏屈な歌詞が好き、光村さんの歌声が好き、この4人にしか出せないグルーヴが好き etc.…
と挙げればキリがないですが、彼らの音楽は、普通は見ることのできない壁の向こう側を見せてくれるような感覚になるのです。
ライブごとにアレンジが加わったり、アコースティックを積極的に取り入れたり、常に変化し、進化し続ける彼らの音楽を観て聴いているのは楽しかった。
日常でどんな嫌なことがあってもツラいことがあっても、彼らの音楽だけは常に壁のように私を支え、寄り添ってくれていました。
だから、2019年11月15日、あの日は忘れられない。
NICOのファンで、社会人の方などは特によく分かっていただけるかと思いますが…、昼休憩でスマートフォンを見た瞬間の絶望といったらもう…言葉にできません。
あまりのことに食事は喉を通らず、午後の仕事は少しも身が入らないような状態でした。
「ちょっと待って嘘だよね?」「なぜ急に?」
悲しみと疑問と、様々な感情が生まれては答えの出ないモヤモヤが溜まっていく…。感情の整理が全くつかなかった。
彼らからのメッセージはテキストでの簡潔なもので、読んでも何がなんだか分からず、「一体これはどういうこと?」と怒りに似た感情さえもあったかもしれません。
毎年11月25日に行われているイイニコに関する情報が全然アナウンスされず、少し嫌な予感はありましたが、「制作活動で忙しいのかな」「今年はゲリラライブでもやるつもりか?」などと楽観的に考えていて、まさかこのようなことになるとは…、想像もしていませんでした。
活動終了に至った本当の理由はいまだに良くわかりません。ただ、今はそれでも良いと思っている部分もあります。ファンからすると光村さんが何か言い出したのかな?とまず考えてしまいますが、もしかしたら他のメンバーから言い出したのかもしれないし、特定の人を矢面に立たせない方法を取ったのも今なら少しわかるような気がします。
とにかくNICO全員で決めたことなら、納得するしかないですね。
(と言いつつ、「解散」ではなく「活動終了」というところに一縷の望みをまだ捨てきれていませんが。笑)
光村さんは新バンド「ZION」の活動を本格的に始動しましたね。今年の12月にはアルバムも出るそうで、横浜・愛知・大阪でライブもあります。(横浜のチケットはすでに購入しました。笑)
ギターの古村さんは、マネージャー業を頑張っているそうですね。古くんのこれまでの実績と元来の優しさがあれば素晴らしいアーティストを輩出してくれそうです。
ドラムの対馬さんは、東京のダーツバーで働いているそうです。Youtubeの配信も行っていますよね。ダーツバーは今度知り合いのNICOファンと行ってみたいと思います。
ベースの坂倉さんは…、何をされているんだろう…?笑 頭も良いし、あのゆるっとした雰囲気はみんなに愛されると思うので、何かと上手くやっていそうですね。
NICO Touches the Wallsに出会えたこと、10年以上応援することができたこと、これは間違いなく一生の宝物です。あなたたちの音楽を知れて良かった。また逢いましょう。
手帳にはまだしばらく11月25日の欄に「イイニコ」と記入しちゃいそうです。笑