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水道管接合技術の先生。伝えるために必要なのは、知識や技術だけじゃなく、信頼関係を築くこと【Interview.06】

日本鋳鉄管で働く社員を紹介するインタビュー企画の第6弾では、水道管接合技術を伝えるため、全国を飛び回っている先生、Kさんを紹介します。自動車部品の業界から転職してきたKさんに、現在の仕事内容ややりがいについて聞きました。

ー日本鋳鉄管に中途入社されたきっかけを教えてください

前職は自動車部品の製造に携わっていました。

やりがいは感じていたものの、新たな製品が次々に生まれ続ける環境で、自分が作ったものがいずれ必要なくなっていくことに、寂しさを感じていました。

日本鋳鉄管が作るインフラ関係の製品は、ずっと必要とされ、生活を支えていくものです。そこがとても魅力に感じて、日本鋳鉄管への入社を決めました。

ー自動車業界から水道業界に移り、ギャップや共通点などはありましたか?

前職で培った設計の知識は今も少し役に立っています。

ただ、以前は機械系の仕事でしたが、現職では土木関係という異分野の知識が必要です。学びながら日々仕事に向き合っています。

また、関わる人の数や頻度が大きく変わりました。前職では設計・製造・生産管理と様々な部署がある中で、関わるのは製造の一部分のみでした。

日本鋳鉄管に入って、社内外の人と接する機会が非常に増え、技術や知識を磨くだけでなく、信頼関係を作ることの大切さを実感しています。

ー現在の業務内容について教えてください。

主に3つの業務があります。

1つ目が接合指導です。当社の製品を取り扱う工事会社の方々に向けて、当社の製品であるダクタイル鉄管の正しい繋ぎ方を指導しています。
会社に来ていただくこともありますが、九州や東北などの遠方へ出向き、指導を行います。

2つ目の業務が設計協力です。水道局や工事業者、設計コンサルタントの方々が作成した配管図(水道管の設計図)のチェックをする業務です。

そして3つ目は、管体腐食調査です。事業体からの依頼を受け、埋設されていたダクタイル鉄管の腐食進行度合いや、埋設環境(土壌、地下水)がダクタイル鉄管の腐食に与える影響などを評価する業務です。

やりがいはお客様からの「わかりやすい」の声

ーお仕事をされてる中で、大変だなと感じることややりがいを教えてください。

人にわかりやすく説明するということはとても大変だなと感じます。

ときには間違いを指摘し、正しい方法を指導しなければいけません。自分が完璧に理解しているだけでは意味がなく、きちんとした指導に結びつかない。加えて、相手に誤解がないように伝えることを心がけています。

大変だからこそ、複雑な内容をわかりやすく説明できたときのお客様の反応は嬉しいです。

最近では接合指導を行った際、お客様から「新人メンバーもできるようになった」「Kさんが来てくれてよかった」と言ってもらえて、とてもやりがいを感じました。

ー今後伸ばしていきたい能力はありますか?

コミュニケーション能力です。接合指導では初めて会う方々ばかりなので、初対面の人と打ち解ける能力は大事です。

先輩は、初対面のお客様に対しても現地ですぐに和やかに話しています。私も、お客様が質問しやすくなるような雰囲気づくりができるようになりたいです。

また先輩を見ていると、同じ講義の内容でも、相手の反応を見ながら、話す内容や時間を臨機応変に調整し、聞いている人を飽きさせない工夫をしています。

臨機応変な対応ができるのは、豊富な知識があってこそだと思います。それには、さらに知識を身に付けないといけません。昔のことも、最新のことも、聞かれたら何でも答えられるようになり、頼られる存在になりたいと思います。

「水道水が飲める国」日本はやっぱりすごい

ー水道業界の未来と、その中でKさんがやりたいことを教えてください。

日本は水道管の老朽化が進んでおり、今後も当たり前に水が飲める状況を維持するためには、老朽化した水道管を更新する必要があります。

老朽化によって腐食した水道管だと、地震などの災害があったときに被害が出てしまう可能性がありますから。

そのために今、会社で取り組み始めていることとして、埋設されていたダクタイル鉄管や埋設環境を調査する業務です。

土地によって、土壌や地下水の性質や含まれる成分といった腐食に影響する因子が異なるので、ダクタイル鉄管を埋める場所によって錆びやすさが大きく変わります。

効率よく更新が出来るよう、水道管を埋める際の交換の目安時期の推定のために、既設管の腐食状況や埋設環境の評価を行っています。

「水道水が飲める国」ってすごいことなんですよ。そのインフラを守る仕事を行えることを誇りに思います。今後も安全に水道水が飲める状態が維持できるよう、日々の業務に務めていきます。


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