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あめんぼ/ameusa
2021年1月10日 00:46
※フィクションです。うだるような暑さの生み出した汗が、身体にまとわりついて離れない。拭えども拭えどもその汗が引くことはなく、諦めて、汗の思うがままに流れることを受け入れるのであった。その刹那、重く湿った風が、対象を揺さぶった。「お元気ですか?...というのも無粋でしたかね。」明らかに元気のなさそうなのを横目に、通りかかった少女は腰を下ろした。続く言葉はなく、ただ一緒に風に揺られる時間だけ