『ToWN SPhERE』ミニゲームアクキーの制作過程
今まで、いろんな種類のアクキーを自社で作ってきました。透明のアクリルに印刷したり、ちょっとお高めに色アクリルに印刷してみたり・・・アクリルスタンドも、父の日のプレゼントとして作りました。
そこで、唯一作ったことのなかった『3層アクキー(通称:シャカシャカアクキー)』に挑戦しようと思いたったのが8月。完成までに2ヶ月かかりました。
こんなに難産だったアクリル作品は今までなくて、もう卒制レベルのことを必死に一人でやってました。最初に試作した作品は、思った通りというか、狙いはつかめているけれど、いまいち納得できない。という感じだったので、そこから2ヶ月ずっと悶々と考えてやっとできた作品がこちら!
【作品のコンセプト】
・ただのアクキーじゃない、ちょっとした遊びを加えたキーホルダー
・一面だけではなく、中の迷路を回転・裏にしたりすることでゴールの道
筋が変わる、何回もプレイできる
・買った人が自分でカスタマイズできることをメリットと捉え、色々組み
合わせを楽しめる。
この3つのコンセプトを元に、三層のアクリルを六角ネジで止めるという構造に落ち着きました。他の方の三層アクリルをツイッターでエゴサして、いいな!って思った構造をひたすらブックマークしたり、リストに追加したり、本当他の方が作品をあげてくれていたおかげで理想の形になりました。
このアクキーを作るときに色々しました。まず、はじめにしてみたのが試作品。迷路のアクキーではないのですが、別の構造で試しで作ってみました。それは接着で三層のアクリルを結合したのですが、接着面が汚い・・・汚い・・・!!!!!何これ、こんなにアクリルの接着って苦戦するの?というレベルで汚いです。透明だからなおさらわかりやすく見えてしまうのも、すごくデメリット・・・・。
そこから、一ヶ月、『接着を使わない構造』なおかつ『もっと楽しめるもの』を。接着を使わない構造はすぐに、こういう透明の六角ネジがあることに気づけたので良かったのですが、問題は、もっと楽しめるもの。でした。
とにかく、自分にとって『ゲーム』はどういうこと?何が楽しい?というのをひたすら書き出して、自分の中にある『ゲーム』の定義を確立してました。この案出しまでも道のりが長く、最初は思いつきで、こういうのは?こういうのはどうだろうかってアイディア出しをしていたのですが、全くダメでした。付箋に書き出すと、自分がどんな考えを持っているのかを可視化できるのですごく便利ですね・・・。(大学の時に教わったはずなのに!)
よし!これで方向性は決まったぞ!ってなってからもすごく長くて、イラストイメージやアイディアが出るまで2週間ぐらいかかったと思います。その時は、もう無理!家でアイディア考えるなんて!!ってチャリで飛び出していろんな景色をみに行きました。北海道とは違う家の作りとか、昔ながらの玄関のドアの上にあるテント?水よけみたいなものをみているうちに、どんどんMOTHERのタウンマップと重なり、そこからは必死に制作しました。ドット絵なんてど初心者だけれど、やるっきゃない!となんとか完成させました。ドット絵を作る楽しさも知ることができたので、この作品には感謝しています。
※イラストの建物は実際に熊本にある建物をモチーフにしています。
完成までこんなに時間がかかると思わなかったけれど、こんな感じで、今後もミニゲームができるアクリルキーホルダーとしてだけではなく、ちょっとした役割(暇つぶし程度のもの)を持たせたアクキーをシリーズとして出していこうと思います!次は、蛍光レッドのアクリル板で制作予定です。
こちらが裏面なのですが、一つ一つにシリアル番号が入る仕様にしました。右から二番目の数字が個体番号になっており、これは4番目のキーホルダーになります。作るたびに数字を変えていこうと思っています!(私もどれだけ生産したかがわかりやすい)
サポートでいただいた応援は、自分の制作実験費に当てようと思っています!色々な表現の可能性を研究していきます。本当にありがとうございます。