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笹岡秀旭1stワンマンライブ「axis」8/7公演レポ(※思い入れ盛り盛り版)
2022年8月7日、笹岡秀旭1stワンマンライブ「axis」の初日公演が都内で開催されました。
前回は、8/7公演および8/11公演について最低限の記録を残そうと走り書きのようなレポを書きましたが、こちらの記事ではもう少し落ち着いて8/7公演のライブレポートをしてみたいと思います。(つまり長文です、ご覚悟ください)
開演前
とうとう笹岡に会える日がやってきました。
期待と興奮で夜中の3時に目が覚めまして。遠足前の小学生かと。
今回のライブ会場は新宿歌舞伎町にあるACBホール。中高大と中央線ユーザーだった私はこの辺の土地勘はあったんですが、初めてのライブハウス、初めてのオールスタンディング形式、初めての笹岡界隈……そもそも笹岡界隈の参戦マナーはアイドル方式なのかバンド方式なのかそれ以外なのか?と様々な不安が渦巻いておりました。
1人参戦が不安すぎたので開場前にTwitterのフォロワーさんと合流。一緒に会場へ向かわせていただきました。
会場前には、笹岡秀旭1stワンマンライブ「axis」の看板が!
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開場予定時刻の15分前、13:15頃から既に整理番号順の整列が始まっていました。
この日は私わりと早い整理番号だったので着いてすぐに番号を呼ばれ、ここでフォロワーさんとは離れ離れに。
地下にあるホールに向かう階段を降りながら1列に並びます。
階段を降りきったところでもぎり、右に曲がって奥へ進むとホールです。
オールスタンディングで立ち位置の仕切りなどはなく、早い者順で好きな場所を取れるようになっていました。
整列を案内するスタッフさん2人のほか、チケットカウンター、ドリンクバーカウンター、プレゼントBOX、物販…と目につく場所だけでも多数のスタッフさんが配置されていて、ちゃんとした運営がついているちゃんとしたライブだ…とこんなところでも妙な感動を覚えました。
開演の15時まで特にやることはなくて、基本的にホールでただ立って待っているだけです。
Twitterのタイムラインで何度もシミュレーションした通り、待ち時間はTwitterでも開いて時間を潰そうか…と思ったらスマホの電波が繋がらない。
詰んだ…1時間半も一人でどうしよう…
と思いながらふと周りを見渡したらありました、天の助け・Free Wi-Fiの掲示が。笑
その後Free Wi-Fiのおかげで近くにいたフォロワーさんと出会うことができ、無事に1時間半過ごすことができました。
この日の開演前BGMは歌なしの音楽で、もしかしたら笹岡の自作だろうか?なんて話をしながら待ちました。
開演前に一度、制作スタッフの方から終演後の物販についてアナウンスがあり、ざわざわしていたのが即静かになったのでスタッフの方がちょっと驚いていました。さすが治安が良いと噂の笹プ、オフラインでもマナーが良い。
あと、待っている間にTwitterを見ていたら、物販のところに笹岡の手書きpopがあるよ!というツイートが。え、気づかなかったよ!
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最初はホールにそこそこ余裕がありましたが、開演直前にはかなりぎゅうぎゅう詰めに近い状態に。
もう半歩詰めてくださーい、とスタッフの方がしきりに言っていたくらいでした。
また、開演少し前くらい?に、みさてん(三佐々川天輝くん)とはじめちゃん(阿部創くん)が来場して、注目を集めていました。入口近くや物販の裏あたりに立っていましたが、観客に気づかれてみんなに見られていたせいか、いったん楽屋の方に隠れてしまいました。じろじろ見てごめん。
2人とも一般人とは違うオーラを纏っていてかっこ良かったです。
開演
15時、多分時間きっかりで開演となりました。
流れていたBGMが一瞬大きくなって、それからフェードアウト。
固唾をのんでステージを見守る中、U.F.O.のイントロがアレンジされたSEが流れ始めます。
音が途切れ、静かになった会場に再び響くU.F.Oのイントロ。
そしてついに、ステージ上手から笹岡が一人で登場してきたのでした――。
ああああ笹岡が目の前に実在して動いてるううう
6月に笹岡が、今度ワンマンライブをするよ!と告知してから、何度もライブの様子を想像しようとしてみたのですが、実は私にはいまいち具体的な姿が見えていなくて。
ステージの端から端まで歌って踊るわけではない(※とライブ前の私は思っていた)、パフォーマーがいるわけでもない(それはL○H
)、そんなに楽器も得意じゃないということはたぶんそんなに演奏もしない、狭いハコで特効も何もない、ソロシンガーのライブパフォーマンスってどんな感じだっけ?
と思っていたわけです。
でも笹岡がステージに出てきた瞬間、そんな杞憂は吹っ飛びました。
あ、全然大丈夫なやつだこれ。
その堂々とした姿、立ち振る舞い、音の乗り方。
ステージを自分のものにする空間支配力。
もちろん初日の初っ端は笹岡も緊張していたと思いますが、私は緊張具合よりもそのステージ慣れっぷりのほうに目を奪われていました。
『感電』で初めて笹岡秀旭という歌い手に出会ったとき感じた第一印象「ライブで歌い慣れているロックの人だ」を再び本人を目の前にして感じ取ることができました。この時点でもうほとんど私の本懐を遂げてしまったな。
M1. U.F.O
初めてのワンマンライブ、その1発め。
歌い出しが「もう今ではファンタジー」ですよ。
痺れるしかないではないですか。
歌もラップも高音もフェイクもカッコいいサウンドも、さらには「U.F.Oってスポだったの!?」というオモロエピソードも、笹岡のいろんな要素が詰まっている1曲と言えるかもしれません。
初めて生で聴く笹岡の声は、最初こそ緊張していたのか若干掠れ気味ではありましたが、YouTubeや配信で何度も何度も聴いたあの歌声そのものでした。
絶対いい声だし絶対生歌も上手なはず!と思っていたけど、まじのまじでいい声だし歌がうまい笹岡。
どうしてあなたはいつもそんなにも期待を裏切らないんでしょうか?
♪愛してるよ何もかも愛してるよ、のあと、♪この目で見た、に入る前に腕を使って2回リズムを取るのが好き仕草でした。好き仕草が多すぎて、全部目に焼き付けておこうと思ったのに結局ほぼ覚えてません。
♪宇宙へとoh〜のところでは片膝をついてマイク両手持ちで歌っていました。
歌いながらすんごい体勢変えるやん!とびっくり。
大事なことだから何度も言うけど仕草や動きがライブ慣れしている人のそれ。
初めて間近に見る笹岡は重めマッシュの黒髪で、さすがアイドルオーディションに出ていただけある小顔っぷり。『purple』のジャケ写で着ていたあのシャツをまとっていました。
国宝級骨格で有名な笹岡、ステージ下から見上げても美しい。
袖口のボタンは両腕とも留めずに開けてありました。曲中なかなかお顔を直視できないのでついそんなところばっかりちらちら見てしまう私。
この曲、配信での初聴時ほんっとーーーに衝撃的でした。最後の「U.F.O!まだ空前絶後!覆してけ!」の部分は何度でも記憶を失くして初めて聴いた時の高揚感を味わいたいくらいです。
それを今ライブの場で聴けて感無量でございます。
M2. Tell me why
チル系ソングも多い笹岡持ち歌のうち、もっともバラードに近いのがこの曲かな、と思うのですが。
1曲目U.F.Oでぶち上げた後にいきなりこの曲を持ってくるんだ!?と、きっといろいろ熟考を重ねたであろうセットリストの妙も楽しい。
スタンドマイクでしっかり聴かせます。1曲目の緊張感ももうほとんど気にならなくなっていました。
歌、うんま~~~(そればっかり)(ちなみにライブが終わるまでそればっかりです)
この曲が発表された昨年10月当時は、オーディションでデビューを掴んだ仲間たちがこれからいよいよ飛び立っていくというその直前で、更にこの先きっとあると思われていた「セカンドグループ」発表のことも頭の隅にあり、脱落した練習生pickの国プにとってはセンシティブな時期でした。
そんな状況と歌詞が相まって、私の中のTell me whyはどこか切ない・胸が締め付けられるような思い出と共にありました。
しかしですよ。
この日、最後の ♪I need you〜をライブで歌うときの、観客を見つめる笹岡の顔!融けそうなほど優しいその表情ときたら、もう……!!
「僕にとって必要な『you』は、皆さんのことですよ」とはっきり示すような手振りまでつけていただいて。
会場にいた笹プは全員ここでメロメロになったことと思います。
2曲目にして既に特大ファンサをいただいてしまいました。
以後、この曲は私の中で切ない曲ではなくやさしい愛の曲として刻まれました。
~MC~
Tell me whyが終わった後、ステージにギターのにわとりさんも登場してスタンバイを始めました。
まって??眼鏡を外した実物のにわとりさん、美形すぎない???
笹岡を見に来たはずなのに、にわとりさんのあまりの美しい顔立ちに、つい釘付けにさせられてしまいました。
あと、どなたかも仰ってましたが、私にわとりさんのファッションがバチクソに好みなんですよね。
男性ファッションとかに疎くて普段ほとんど興味もないんですけど、にわとりさんのファッションだけは「アーーー!!好きーーー!!!」になってしまうんです。不思議なことに。
さてここで笹岡のMCが始まります。
第一声「(観客に向かって)ありがとうございます!」
番組でもYou Tubeでもよく見ていた、いつもの礼儀正しい好青年「笹ちゃん」がそこにはいました。
笹岡「みなさーーん!!」「笹岡秀旭です!」
この後何か挨拶していたと思いますが興奮した私の記憶が飛んでおります。。
笹岡「今日の注意事項をお話します。こんなご時世なので歓声は禁止です。いつか平和な世の中になったら歓声オッケーのライブもやりたいので、その時は目一杯歓声をいただけたらと思います。また、気分や具合が悪くなったらスタッフにお申し付けください、健康第一で楽しんでいってください」
これは11日公演でのMCの内容ですがまあだいたい同じ内容だったかと。
笹岡「それから今日はサポートに入ってくれている、おなじみ?おなじみの?にわとりくんです!」(拍手!)
笹岡「では次の曲の準備をしますのでちょっと待ってくださいね」
ステージ転換(?)のたびにこの台詞を言っていました。笑
初日からてきぱきやっていたしそんなに待たされた感じはしなかったです。
ライブのために新調したというキーボードがステージ中央に設置されました。
M3. draw(新曲)
笹岡「次の曲にいきたいと思いますが、次はまだ未発表の新曲です!」
「準備はよろしいでしょうか?準備はできてますか!?(煽る)」
「聴いてください、『draw』」
ドローって言った?
引き分け? イーブン?
バランス感覚が優れているとよく言われる笹岡らしいタイトルかもしれない、purpleもそうだけどよく中庸なものを選ぶよね、などと思っているうちに、イントロが始まりいっきに音の波に持っていかれました。
薄っぺらな言い方で恐縮ですが、ノリが良くてかっこいい曲でした。(音楽を文章で表現できるだけの知識と語彙がほしい)
purple-EPの3曲のうちならU.F.O.の系統に近いかもしれないです。
でも、よりリズムが立っていてダンサブルな印象。
初めて聴くのに自然と身体が揺れます。
痺れるような低音パートも、かっこいい高音フェイクも、笹岡らしい音遊びもありました。
音作りがさらにまた洗練されているような…。どこまで進化するつもりなんでしょうか。本当に末恐ろしいアーティスト。
歌詞は聞き取れた範囲では切ないラブソングのような雰囲気を感じましたが、きちんとした形で歌詞が出た暁にはまた考察が捗ってしまいそうです。
とりま歌がうますぎるよ笹岡。
あとにわとりさんの暴れまわるギターが最高でした。
M4. purple
続いて、笹岡の配信デビューEPの表題曲としておなじみ『purple』へ。
にわとりさんのギターがつくので、音源でいつも聴いているのとはまた印象が違いました。
いつもはチルな曲として聴いていたけど、ライブ演奏中のにわとりさんはとても楽しそうでとてもノリノリ。
こうして普段と雰囲気を変えて楽しめるのもライブの醍醐味ですよね。
で。エレキと笹岡の歌声なんてそんなのさ。最高の組み合わせに決まってるじゃんね。
しかも笹岡もキーボードを弾いているし。
弾いていないときには歌詞にあわせた手振りをするし。
好きなポイントの掛け算すぎる。
あと笹岡って本当に音感が素晴らしいというか、正確に音をとらえる力が卓越している、ということも改めて感じさせられました。
歌声を聴いていて安心感がすごい。
〜MC〜
ここでいったん、にわとりさんはステージ外にはけます。
笹岡「2曲聴いていただきました。新曲はどうでしたか?いい感じでした?」(拍手)
「新曲もまたYou Tubeだったりとか、配信でも聴いていただけるようにしたいと思っているので、またたくさん聴いてください!」
笹岡「それで皆さんに改めてお話しておきたいことがあります」
「自分の活動を見ていて、なんとなく気づいている人もいると思いますが、僕はこれから、ソロのシンガーソングライターとして活動していきます。(深々とお辞儀)」
「そしてこれまで、アイドルを目指していた自分をたくさん応援してくださり、本当にありがとうございました。(深々とお礼)」
あ、笹岡は、ここでひとつの区切りをつけるつもりなんだな、と感じました。
今まで進退や将来について具体的な言及は避けてきた(が代わりに行動で示してきた)笹岡が、ファンに直接話をするのは1stワンマンの場で、ときっと決めていたんだろうな。
笹岡の真摯な思いが伝わってきて目頭が熱くなりました。
「アイドルを目指していた自分がどうしてシンガーソングライターを選ぶことにしたのかという話なんですけど、番組を脱落して、このまま芸能界を目指すことが自分の人生にとって良いことなのかとか、この後どうしようかなとか、いろいろ考えたりしました。
でも音楽が大好きだし、こうしてたくさん応援してくださる方がいて、SNSなどでも応援していただいて、音楽を一生続けていきたいなと決めました」
「僕にアイドルになってほしいと思っていた方もいると思います。でも、もし自分が他のグループに入ったとして、そこで自分がナンバーワンになれるのかとか、人気が出るのかとか……それから他のメンバーの不祥事で、グループが解散になってしまうといったこともあるかもしれない、と考えて……」
!!?
まじめな話に聞き入ってうるうるモードだったのに、突然ぶっこまれた「メンバーの不祥事」という不穏なワード。
そこを心配していたのか笹岡?
リアルすぎるし正直すぎるよ。
実際心配する気持ちはわかるけども。
「そうなったとき僕はもう音楽を続けられなくなるんじゃないか、とか……(会場が笑いをこらえきれなくなっている)
いや、これだけ応援して愛してくださる方がいるんだから、自分は絶対にそういうことはしないと決めてるんです。僕はそんなことしないですよ!」
そういう問題じゃないw
そんなことは笹岡に関しては心配したことがないw
このとき不祥事がツボに入っちゃって笑いをこらえるのが大変すぎて普通に立っているのがしんどかったです。
でも同時に「絶対そんなことしないと決めている」笹岡が笹岡すぎて胸がいっぱいになりました。日プ中にもさまざまな練習生の炎上や不祥事?の暴露がありましたが、一切何も出てこなかった笹岡、どんな気持ちで周囲の狂騒を見ていたんでしょう。
必死に笑いをこらえながら涙ぐむという、もう私は感情迷子。
笹岡のまじめな打ち明け話は続きます。
「グループに入ったとして、自分がそこでずっと長く、おじさんやおじいさんになるまで生涯音楽を続けられるという未来が、僕には見えなかったんです。
ソロのシンガーソングライターだったら、自分の得意とする作詞作曲を活かせるし、自分が元気に生きている限りはずっと音楽を続けられると思って、だからこういう選択をすることになりました。
アイドルを目指していたところから、シンガーソングライターとして活動していくことになった僕ですが、これからも応援していただけたら嬉しいです」
会場からひときわ大きな拍手が送られました。
笹岡がこれからシンガーソングライターとしてやっていこうとしているのは、少し前から気づいていたことでした。
でもまさか、おじいさんになるまで、生涯音楽を続けていくためにこの道を選んだとは思っていなかった。
そんな先の先の未来まで、大袈裟ではなく「自分の人生のすべて」を懸けるほどの覚悟で考えていたとは。
泣いちゃうよ笹岡。
しかしこのとき、笹岡の話してくれたことの意味を、ゆっくり噛み締めている余裕はありませんでした。
次の瞬間、笹岡がしんみりムードを一転させました。
「そうは言っても、ライブの中に一曲くらいは、歌って踊る曲があってもいいんじゃないかということで!」
え!!!!
まさか踊ってくれるの!!!!?
急な展開に今度は驚きでどよめく会場。
「聴いてください、夏だね。」
K-POPのカバーとかじゃなくて!!?オリジナル曲を踊るの!!!?
え!!!!は!!!?
とか思っているうちに笹岡はステージ中央でうつむいてスタンバイ、『夏だね。』のイントロがもう流れ始めていました……
このライブ、先が読めなすぎる。
M5. 夏だね。(ダンスバージョン)
もう本当になんというか、この日のライブでまさか目の前でダンスしている笹岡が見れるなんて夢にも思っていなかったので、「うっそーーー!!?」の気持ちが強くて、幻を見ているみたいでした。
今までのどの配信でもダンスに関する質問チャットは一切拾わずスルーしてきた笹岡、もうダンスの話題に触れてもいけないくらい完全封印なのかと思っていました。
すべてはこの日のサプライズ感のためだったんですか??
ひとつだけ言えることは、めちゃくちゃがっつり踊ってくれました、ということ。
この曲に関してはダンスパフォーマンスに全振りでした。
振り付けも自身で手掛けたのかな?という気がしましたが、MCでは何も言及されなかったのでいつかのYouTube生配信等で質問してみたいところです。
相変わらずダンスもお上手で……
日プ時のプロフィールで好きなことに「ダンス」と書いていたくらいなので、今も楽しんでダンスを続けてくれていたら嬉しいです。
(そして時々でもその姿をまた見せてくれたらもっと嬉しい)
曲が終わり、踊り終わったらそのままいったん退場していきました。
~MC~
しばらくしてステージに戻ってきた笹岡はaxisのキービジュアルと同じ衣装にチェンジしていました。白いTシャツに青いシャツを羽織った姿です。
にわとりさんもアコースティックギターを持って再登場。
丸椅子がステージ中央に2つ置かれて、下手側に笹岡、上手側ににわとりさんが、それぞれ腰掛けようとしました。
が、自身が座ると客席後方から見えなくなると気付いた笹岡、
「座ると見えないですよね、立ちましょうか、僕立ちますね」
そこで席を立とうとする笹岡に対して、笹岡を立たせまいと、最前列から自主的に腰を下ろし始める笹プ。
笹岡「あ、いや、僕立ちます立ちます💦」
結局、後方まで全員床にしゃがんじゃいました。絶対に笹岡を立たせようとしない笹プたち。
笹岡も、「あっあっ💦」となっていましたが、これ以上譲り合っても…と思ったのかここでおとなしく着席。
そして一息ついた笹岡は、おもむろに「はあー、クソ暑い」とこぼしていました。
(クソとか言うんだ)とざわざわする観客たち ←あまりに笹プの心の声
笹岡「汗がやばい、タオル忘れてきちゃった」
ステージ上を見回すけど確かにタオルはどこにもない。ないものはない。私のタオルを投げてあげたいけどそういうわけにもいかない。
「まあまあまあ、ここはいったんいいことにしましょう」と言って、いったんMCを始めようとします。
結局その後スタッフさんがステージ上にタオルを持ってきてくれて、笹岡は汗を拭いて「ありがたい…」とタオルに向かってしみじみしてました。
その後のMCは、具体的な言葉はよく覚えていないんですが、ここからはアコースティック編でカバー曲をやります、みたいな説明をしていたと思います。
「僕を知ってくださっている方にはおなじみの曲だと思います。聴いてください」
M6. 感電(cover)
曲名は言わずにアコギ演奏がスタートしました。
なんだろう、にわとりさんと一緒にアコギでやる曲といったら、『クリスマス・イブ』?
前奏が始まってすぐはまだ何の曲だかピンときていませんでしたが、しばらくして聴きなれた旋律が……
「こ、これはもしや感電!?」と急速に体温が上がるのを感じた瞬間、
「逃げ出したい〜♪」
!!!!!
アコギバージョンでフルの『感電』を歌ってくれました。めちゃめちゃかっこよかった。
笹岡のオンタクト動画で擦り切れるほど聴いた1番が良いのはもちろんのこと、夢にまで見た2番も一節一節がいちいち「良い」。
曲のリズムに乗ってどんどん時間が過ぎていってしまうのがもったいないほどでした。今だけは時間がゆっくり流れてほしい。
2番のニャンニャンニャンでは右手で猫のポーズをして「ニャン♪ニャン♪ニャン♪」という感じでリズムを取る笹岡。え、今見たのは白昼夢?正気で見る現実とは到底思えない。
2番サビ前の掛け声は、Hey!の代わりにOh!でした。
遊び心も満載です。
死ぬまでに一度は聴きたいと思っていた「肺に睡蓮 遠くのサイレン~」や「それは心臓を刹那に揺らすもの」のパートも聴けました。もう思い残すことはないかもしれません。
~即興作詞作曲コーナー~
この後のMC、全然正確な言葉を覚えていないので(それを言ったらこのレポ全体を通してそうなんですけど)、特にこのあたりはほとんど私の創作になっちゃってるかもしれませんが、アバウトにこんな感じのことを言っていました。
笹岡「これから、皆さんとちょっとしたレクリエーションをしてみたいと思います。まず皆さんから何でもいいので単語や好きなフレーズを出してもらいます。それを使って僕が今この場で作詞作曲して歌います。8月7日の今日この日のライブだけの曲を作ろうじゃないかという企画です」
ワンマンライブに向けて新曲かカバーを何曲も準備してくるのかなぁとか、準備期間が短そうだけど間に合うのかなぁとか、少しだけ思っていたんですけど、これは賢い企画!
単純にわくわくドキドキして楽しいし、笹岡は事前に何曲も作っておく必要がないし、お客さんとのその日だけの思い出も作れるし、お客さんを指名するときにファンサにもなるし、7日公演と11日公演の差別化にもなるという、一石何鳥にもなる方法。
でも賢いけど、実際にやろうと思っても技術と技量が必要で誰にでもできることじゃないし、1stワンマンで初めてのお客さんの前でこれをやっちゃう笹岡の胆力がすごい。
笹岡って全然能力をひけらかさないからあんまりそんな感じがしないけど、歌も歌えるしダンスもできるし作詞作曲編曲もできるし仕事もできるし頭も切れるし顔もスタイルも良いし、その上性格が仏か?というくらい良くて、実はめっちゃハイスペックなんですよね。
このコーナーは珍しく笹岡の能力の高さをダイレクトに見せつけてくるような企画ではないですか。(もちろん本人は見せつけようなんて思っていないかもしれませんが)
どこまで見せてくれるんだろうっていう意味でもちょっとわくわくしました。
もっと普段からひけらかしてくれてもいいんだよ。
1曲につき5キーワードを募集して、計3曲を披露してくれました。
最初のお題募集で、「笹ペン」が出たような気がするのですが、あとはもうキーワードも順番も全然正確に覚えていません、すみません。
観客から出たキーワードはだいたいこんな感じでしたでしょうか……(すごく順不同)
笹ペン、世界、猫、桃、鎖骨
新宿、モンブラン、お味噌汁、たこ焼き、愛
ワンマン、笹プ、ペンギン、カブトムシ、昆虫ゼリー
「笹ペン」が出たとき、「今日持ってくるの忘れちゃいました」
「桃」が出たとき、「桃!桃きのう食べました」
「笹プ」が出たとき、「あ、僕の大好きな笹プですね」(ヒーーー)
「ペンギン」「カブトムシ」と続いて「僕の好きなものばかりですね」
「昆虫ゼリー」が出たとき「僕は昆虫ゼリーは好きじゃないですよ」
という感じのコメントをしていたと思います。
あと「鎖骨」キーワードをもらったとき、なぜか急に「あ、鎖骨?鎖骨見せられるかなぁ」などと言いながらTシャツの襟ぐりを引っ張って鎖骨を見せようとしてくる笹岡さん。(が襟ぐりが詰まっていて見せられず)
後になって気が付いたんですが「鎖骨見せて!」のスローガン?を見ての行動だったんですね。
スローガンが見えていなかったその他観客だった私、突然鎖骨を見せようとしてくる推しにただ動揺することしかできませんでした。
笹岡はもらった単語をiPhoneにメモして、5つ集まったところで即作詞のシンキングタイム。
シンキングタイム中はにわとりさんがアコギでBGMを弾いてくれていました。
どのくらいで作詞するんだろう、と思ったら爆速で「はい、できました!」と言ってくる笹岡。
たぶん1分かかっていなかったんじゃないでしょうか?体感30秒くらい?
作詞ってそんな何十秒でできるものなんですか?常識がバグっている…!
「いきましょう!」の笹岡の合図でにわとりさんが伴奏を始めます。
笹岡はそこに乗せて今作った歌詞にメロディーをつけながら歌っていきました。
本当に即興の作詞作曲。こんなスピード感で伴奏に合わせてメロディーをつけられるって、すごい特技というかすごい才能ですね。
底力を見せつけてもらいました。
3曲のだいたいの内容
♪世界は猫でできている、完全栄養食は桃、あぁ鎖骨!
♪新宿にモンブランを食べに来たけどやっぱりお母さんのお味噌汁が1番
♪次のワンマンのグッズはペンギンでもカブトムシでもなく昆虫ゼリーにしよう
(完全に内容を忘れていた私にいろいろ教えてくださった笹プの方々ありがとうございました。。)
1曲目が終わったところで、「まあクオリティーはこんなものですよ、こんなものです(そんなに期待しないでのニュアンス)」と言っていましたね。
また、「お母さんのお味噌汁が1番」の歌を歌った流れで、こんなMCもありました。
笹岡「実は家族招待とかしてないんです」(会場:えーー)(小声)
「家族に見られるのが本当に恥ずかしくて、近すぎる存在なのが逆に恥ずかしくて、歌ってても視界にうつると『あ、お母さんだ…』ってなっちゃうというか。素に戻っちゃうんですよね。いつかは慣れてきたらそういうの(家族招待)もできるといいんですけど」
それはお母様さぞかし残念がっていたのでは……
でもそんな普通の21歳の男の子らしいところも可愛いです。
即興曲を3曲歌い終わった後は、「歌を作ることに必死になりすぎて歌唱力が半分以下になるんですが、まあ事故らなくて良かったです」とコメントしていました。
本人がうまく歌を作って歌えるかももちろんあるけど、これって観客への信頼もしくは自分の対応力に自信がないとできない企画ですよね。
私は正直、変なワードを出したり変な絡みを始める人がいないか、ちょっとだけ心配してしまったのですが……
でももしそういうことがあっても、ある程度なら自分で対処できる自信があったんだろうなぁという気がします。
このコーナーを通して、笹岡の作詞作曲能力の高さはもちろん、すべての人への配慮と頭の回転の速さが半端じゃないことも改めてよくわかりました。
M7. 青春病(cover)
続いてアコースティック編の最後にもう1曲、「夏らしい爽やかな曲です」「藤井風さんの青春病」という感じの紹介でカバーを披露してくれました。
これがまた良くって。
歌うっっっっっま!!!!!
クラップありで心地よくノリながら聴ける1番。
なかなかトリッキーなリズムを繰り出してくる曲ですが、リズム感抜群の笹岡が歌うと何の違和感もなく気持ちよく聴けます。
2番「無常の水面が波立てば」からの低音パート、笹岡の低音が聴けて耳が幸せ。
そして畳みかけるように続く「切れど切れど纏わりつく泥の渦に生きてる」~「野ざらしにされた場所でただ漂う獣に」、からの大サビ「青春のきらめきの中に 永遠の光を見ないで」部分ですよ。
ここの凄味。
ただただ圧倒されるしかなかった。
去年のYouTube生放送で「藤井風さんの『青春病』が好き」と笹岡が話していたのでその後何度となくこの曲を聴いていたのですが、今改めて歌詞を読み返してみると、1番の歌い出し「ヤメた あんなことあの日でもうヤメた と思ってた でも違った」とか、サビで「青春にサヨナラを」(さよなら青春)とか、笹岡にリンクする歌詞がそこかしこにあるんですね。
この曲には「藤井風が音楽の道を葛藤しながらも進んでいく歌」という解釈もあると知って、だからこそ笹岡にもぴったりだったのかなあと後から思いました。
かけだしシンガーソングライター・笹岡秀旭、米津玄師にしろ藤井風にしろ、天才シンガーソングライターたちの作った曲がよく似合う。
曲が終わり、
笹岡「次の曲の準備をするので少しお待ち下さい」(アコギ編終了、椅子は片づけて、にわとりさんは再びエレキに持ち替え)
M8. 乗せて
このへんから私だいぶ記憶が曖昧でございます。『青春病』が良すぎて思考回路も海馬も麻痺していたのかもしれません。
『乗せて』のイントロが流れる中、「素晴らしいファンに恵まれて僕は幸せです」的な短い挨拶を言っていたと思います。
ライブ中のどこかで、「こんなワンマンライブができるなんて少し前の自分では考えられないことだった」という内容のことも話していたと思うんですが、どのタイミングだったか忘れてしまいました……。
歌が始まると、笹岡はマイク片手にステージを縦横無尽に動き回り、すべての観客と目を合わせる勢いで1人1人の顔を見てくれました。(恥ずかしくて目を直視できなかった、ごめんね笹岡)
1番の「流れる風景の中、遠い空を見たら涙流れました」のあたりで少し歌詞がとんでいた気がしますが、逆を言うと他の曲はずっと完璧でした。
当たり前だけど生歌で歌ってくれているということですよね。
もともと大好きな曲で、ライブに絶対似合うと思っていたけど、実際にライブで聴くと多幸感がすごい!
サビ前の電車のファーーーン音に合わせて手を挙げて合図をくれる笹岡。
サビは会場全員でペンライトや手を振ってノリノリになっちゃいました。
2番の入り、「可能性と未来抱えながら~♪」ッジャーン‼
笹岡とにわとりさんの息の合ったパフォーマンス、これぞライブ!という感じです。もう楽しくてしょうがない。
「連れて行くから手を離さないで」「行き先は非日常」「いざ飛び乗って」
今日みたいなライブになんてぴったりな曲なんだろう、と突然目の前が拓けた気分。この曲の真の姿が見えた気がしました。
最後のサビ前には「いくよー!」の掛け声で煽られちゃいました。
こっちはもう「ハイついていきますー!!」って感じです。
大サビの「Nobody knows〜」のところは、ライブバージョンになっていて、メロディーを変えて歌っていました。
♪ノォオオオオ〜⤴みたいに音階を上がる感じで。
すごくライブ感があって素敵だったし感動的でした。
本編はここで終わり、笹岡はステージの端から端まで何度もお礼をしながら退場していきました。
M9. I LOVE YOU TOO(アンコール)
アンコールでは青いシャツの上着は抜いでTシャツ1枚になって再登場。
MCはもうよく覚えていないんですが、お礼の言葉を述べた後、幻聴か記憶違いでなければ「本当にみなさんのことを愛してます」というようなことを言ってから『I LOVE YOU TOO』を歌い始めたと思います。
昨年の7月7日、YouTubeでこの曲が公開されてから、いつか笹岡のライブのアンコールで必ず『I LOVE YOU TOO』を聴くんだと夢見てきました。それは笹プとしての一方的な夢というより、笹岡と笹プの暗黙の約束のようなものだったかもしれません。
日プで出会って、日プの挑戦が本意ではない形で終わってしまって。
「それからの人生」がどうなるんだろうと思っていたときに笹岡の思いを届けてくれた歌がILYTでした。
想いはちゃんと届いてる それをチカラに今を生きてる
You're my everything. 心にはいつでも君がいるよ
これからもFollow me
I LOVE YOU TOO.
以前の記事で書いたとおりこれは愛の歌でもあると思うし、また、終わってしまったことには区切りをつけて、まだはっきりと見えないけれど次の未来に進んでいこうという決意の歌だったのかなとも今は思います。
「これからはシンガーソングライターとして歩んでいきます」と決意表明をしてくれたこの1stワンマンで、改めてこの歌を届けてくれたことに、大きな意味があったような気がして。
いつもファンファーストで、ファンを心から大事にしてくれて、その上ファンに未来を誓ってくれる笹岡。
一生音楽と添い遂げてくれるというのだから、私は何も焦る必要はなくて、ただずっと笹ちゃんの進む道を信じて応援していようと思いました。
終演後
一度ステージ袖にはけた後、また舞台に戻ってきて
「せっかくなので写真撮りましょう!!」
「隠したい方は顔隠していただいて大丈夫なので」
ステージ上の笹岡とにわとりさんと会場の皆さんで記念撮影しました。
撮影後、
「このあと手書き歌詞カードの手渡し会もやります」
「僕の汚い字の…」
とか本人がぽろっと言ってて笑っちゃいました、汚いって言わないで。笑
手渡し会では、当日の朝に急いで作ったボード的なものを持っていったんですが、出しそびれました。
どうしてもこれをやってほしかったんですが。
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でも、私がその場でハートポーズをやってみたら笹岡もハートを返してくれました。かわいかった!!もうこの世に思い残すことなしです、ありがとうございました。
いつもはここでライブの充実感と終わってしまった喪失感で茫然としながら帰路につくところですが、なんと4日後にまたライブがあるという。幸せすぎんか?
11日公演の覚書については前回の記事へ。
笹岡秀旭『axis』 8/7 公演レポ・完