傷ついて傷つけて
心の弱い自分が、誰にでもいる。私にももちろんいる。でも、私はそんな自分の一部が嫌いじゃない。誰かの言葉に傷つけられて、でも涙することができず心の中でだけうずくまる私。そういう私を抱えて生きることが強さだと思うから。強さっていうのは弱さがないことじゃなくて、弱い自分を知っていてその存在を愛していること。
心臓の中心には、ずっと小さい私がいる。宝物に囲まれて、柔らかな光に包まれてただそこにいる。あの子を守ることが私の心を守ることだから、あの子はいつでも固く閉ざされた扉に向こうにいる。私の心が誰かの言葉に傷つけられた時、あの子は涙する。今の私は声を押し殺して泣くことしかできないから、あの子が私の代わりに泣いてくれる。辛くて悲しくて、悔しくて、どうしようもない気持ちを泣き喚いて訴えてくれる。私の弱さをすべて引き受けてくれる、優しいあの子。
弱い私を抱きしめて生きているのに、強く見せているのに、それを知らずに傷つける人がいる。強くあろうとして何がいけないの?私が私を守ってはダメなの?私は誰かのために強くいるんじゃなくて、私の愛する私であるために強くいるの。私の強さは貴方のためのものじゃないのよ。私が生きていくための強さなの。