音楽家なんて、夢じゃない
今日こそは音楽的日記を書くぞ。
と、意気込んでみたものの、思い浮かぶトピックは否定的なものばかり。
炎上しないように恐る恐る書くつもりは無いが、この投稿を良く思わない人がいることは念頭に置く。
Googleのトップには、興味があるトピックばかりが並ぶ。
機械の学習能力は恐い(怖い)。
そこで先日、気になった記事があった。
菅田将暉 「あんまり武道館やりたくなかったんです…」 念願の聖地でツアーファイナル、歌手デビュー6年目で感無量! 21曲熱唱
見出しを見た感想としては、「なんだこいつ、偉そうに。」
(そんな自分も例に漏れず何様だよ。)
そもそも、菅田 将暉は俳優だ。
音楽家ではない(この時点ではその前提にさせてもらう)人が、武道館という誰もが憧れるステージに立ち、歌唱する。
そこに解離が生じていると思う上に、そんなことまで言うかと。
確かに、自身の楽曲を持つ俳優、女優は多い。
名曲があるのも確かだ。
しかし、それを歌手デビューと呼ぶのはどうなのかと。
21曲披露できるくらいだから、「俳優業の傍ら、1曲歌わせてもらいました。」
ではないものの、菅田 将暉さんを歌手として見たことは一度も無い。
「ヒットナンバー全21曲」という表現も腑に落ちない。
だって曲出すだけでヒットするじゃん。
自作の曲を「○○○○○○/菅田 将暉」って投稿したら絶対開くでしょ。
で、叩くでしょ。
いやそんなやつは叩かれれば良いと思うが。
メディアなんて、景色の一部を切り抜いただけだという有名な絵があるが、この記事も例外ではない。
タイトルだけ読むと、ただのイヤイヤ期にしか見えないが、菅田 将暉さんのMCには続きがある。
「あんまり武道館やりたくなかったんです… まだ早いというか、歌うところが想像できなかった。」
そりゃ想像できないでしょ。だって歌手じゃないじゃん。
すでに燃え上がりそうな記事になってきた。
もう少し冷静に考える。
ここ数年、音楽で真っ向勝負してる人でさえ悩まされ、諸々を諦めざるを得ないことがあった。
理由はもちろん、新型コロナウイルス。
そんな中、普段は音楽で生きてるわけではない人も皆、自身の楽曲を持つ以上同じように考えることを余儀なくされた。
それはとても大きな不安があったことだろうし、同じだけの葛藤もあっただろう。
そこに同情の余地はあるが、それを「やりたくなかった」という言葉に集約するのは如何なものかと。
憧れの舞台に立ちたいのは皆同じ。
でも、簡単には立てない(追々、逆説的な記事を書くつもり)のが現状。
家で燻りながら録音してYouTubeに投稿するか、狭い箱(ライブハウス)でたまたまそこにいた2.3人に向けて演奏するか。
そんな音楽家がほとんどだろう。
それを、俳優業の成果も含めての武道館ライブで言っちゃだめだろうよ。
歌手デビューという表現に噛み付いたものの、音楽家であることは認めざるを得ない。
なぜなら、音楽でお金をいただくから。
そういう意味では、僕も、プロのミュージシャンと呼ばれる方も、菅田 将暉さんも変わらないと思っている。
きっと君も、音楽家。
その意識は僕や菅田 将暉さんに倣って持ってほしい。
でも、頼むから、憧れの敷居を下げないでほしい。
次回は、もっと敷居を下げてる方々のお話。
ではまた。
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