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フィンランド語YKIテストを受ける(2024.5)

こちらの記事は2024年5月時点での情報です。
それ以降の変更点には対応しきれないことをご了承ください。

試験が嫌い

こんにちは。普段フィンランド語・日本語を教えている西野です。
フィンランド語とは大学以来の付き合いです。
文法、フィンランド人とのおしゃべり、フィンランドの現代文学、どれも楽しくて辞められずにいたらいつの間にかフリーのフィンランド語講師になっていました。
日本語も結構好きなのでフィンランド人向けに日本語授業もやっています。

フィンランド語と関わるのがとにかく楽しくて、それさえできていれば幸せなんですが唯一好きになれないものがあります。

試験です。

目の前にある未知の語を「どういう意味なんだろう」とワクワクしながら調べたり聞いたりして、明らかになったときの霧が晴れるような感覚は麻薬的ですらありいくらでも没頭できるのですが、試験はどうも気が進みません。

試験には文学のような物語もないし、おしゃべりとも違って誰かの人となりがわかるわけでもない。楽しいことなど何もないじゃないか。(もちろんこれは私の完全な言いがかりです)

こうして勝手な難癖をつけ、私は試験から逃げ回っていたのです。

YKIテスト

フィンランドではYleiset kielitutkinnot(略してYKI)という言語試験がフィンランド語、英語、スペイン語、イタリア語、北サーミ語、フランス語、スウェーデン語、ドイツ語、ロシア語それぞれで行われています。特にフィンランド語の試験は国籍取得にも関わってくるのでフィンランド在住の方で受ける方は多いようです。
フィンランド国籍をとる予定もない私は「へえ、そんな試験があるのか。大変そうだなぁ」と他人事のように思っていました。

しかしある授業で、
「YKIテストを受けたいんですよ」
生徒さんが言いました。フィンランド在住の方です。
「YKIテスト…」
おお、未知のYKIテスト。私は言葉に詰まりました。
「3が欲しくて」
中級レベルのテストでは評価3(B1相当)評価4(B2相当)が判定され、評価3は国籍取得や外国人の就業機会などにも関わってきます。
「そうですか…」
困りました。フィンランド語の仕組みや歴史ならいくらでも語ることができますが、試験、ことにYKIテストについては経験が全くありません。そもそも試験が嫌いですし。
YKIテストの話はそこで終わり、私はいつもの初回授業と同じようにフィンランド語の発音やアクセントを解説しました。しかし授業後も考えは巡ります。

YKIテストのことを全然知らない講師というのは、生徒さんを不安にさせてしまうんじゃないだろうか。
「YKIテストについては他のフィンランド人の先生に聞いてくださいね」と言うこともできるけど、責任を投げ出すみたいでちょっとなぁ。
いい機会なんじゃないだろうか。そろそろフィンランドに行って友達の顔を見たいと思っていたところだし、ついでにテストも受けてこよう。

そうしてテストの日程をチェックして、渡芬の予定を立て始めたのでした。

さて、この先はドタバタYKIテスト受験エピソードが続きます。勝手ながら有料記事としました。もともとこの経験談は私の生徒さんのためのものでしたし、失敗ばかりで恥ずかしいですし。この記事を見つけた上、私にコーヒーを一杯おごってくださる奇特な方のみお読みください。

「誰も教えてくれないYKIテスト勉強法3つ!」
そんな一発逆転の方法は書いていません。そもそもそんなものはありません。ネットで見つかる教材のリンクを多少載せてありますがご自身で見つけられる範囲のものです。どうぞご承知おきください。

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