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「着物好き」と「着物リメイク活動」は、イコールでつながるのか?を考える

私は「着物好き」だ。
けれども、「着物リメイク」を仕事としている。

「着物リメイク」とは、
役目を終えた着物を、リメイクによって新たなモノに生まれ変える作業。

つまり、着物そのものにハサミを入れ
着物としての役目を終えさせる行為がともなう。
ハサミを入れるので、着物としてはもう着ることができなくなる。

しかも、「役目を終えた着物」としているが
その、「役目」を終えさせるのは人それぞれ。
もしかしたら、着物として有効に活用できるものもまだまだある。

実際に、着物帯バッグのリメイクで
名古屋帯の反物からバッグへリメイクしたことがある。

名古屋帯の反物からがまぐちバッグへリメイク

要は、帯として仕立てられることなくバッグになってしまった着物帯。
刺繍が美しく、現在のパンフレットの表紙にも掲載させていただいる、私自身もお気に入りの代表作。

大切な着物にハサミを入れるなんて
本当に着物好きなの??と、思うことが実はある。

着物は、
着るだけでその人の立ち振舞いや表情・しぐさがぐんと変わり、
流行り廃りなどがないものだから、着物が好きなら、そのまま着てあげるのが一番だと本当は思っていて、

自分用の着物たちにハサミを入れる気には
到底なれない。のが本音。

日本の伝統技術が生み出した着物地は、
高級感があり華やかで美しく、すばらしい。

そのまま着てあげられるのが、一番!最高!!なのだけれど

「形見分けとして受け継いだ着物を、どうしていいかわからない」
「着物は好きだけれど、着るシーンがない」といった理由で、
着物を眠らせている方は少なくないように感じている。

眠っていた着物から、いくつもの新しい命を生み出し、大切にしていく。
「想いや思い出を形にして、 日常的に愛でること」

日常的に使えるアイテムにリメイクすることで、
着物を身近に感じていただくこと。

それによって、日々の生活を上質なものにしていただくことを着物リメイクを通して目指しています。

なので、私の中では
「着物好き」と「着物リメイク活動」は
しっかりとイコールで結ばれているのです。

着る人もいなく、タンスに眠らせている着物があったら
ぜひ、私にリメイクさせてね♡


着物リメイクの初めての個展を開催します!!
「モノのいのちのつながり」をぜひ共有してください。

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着物リメイク
モノのいのちのつながり展

2022年4月1日(金)〜3日(日) ◆入場無料◆
10:00~18:00 (最終日は、16:00まで)

場所:船橋市民ギャラリー
   千葉県船橋市本町2丁目1−1
   船橋スクエア21ビル3階

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一着の美しい着物が、
数々の小物に生まれ変わる過程を知っていただくことで、
モノのいのちをつなぐ感動を、
一人でも多くの方と共有できたら幸いです。

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CreemaSPRINGS(クリーマスプリングス)にチャレンジしています!
プロジェクトページはこちら↓
https://www.creema-springs.jp/projects/nichigetsu-do

ひとつの帯地を切り分けてリメイクした、
『miniがまぐちチャーム』を応援の証として、作品と一緒にお届けします。

 帯地のどの柄・どの部分が届くか?お楽しみに。