「今を生きる」 2年 牧田 拓樹
みなさん、こんにちは。
2年生最後のnoteを担当させていただきます。
JFAアカデミー福島U18出身、危機管理学部危機管理学科2年牧田拓樹です。
日本大学サッカー部に入部してから1年半、自分が感じた正直な気持ちを書きたいと思います。拙い文章ではありますが最後まで読んでいただけると幸いです。
「今を生きろ」
僕が中学3年生のときにお世話になった監督が常々仰っていた言葉。
過去と未来の狭間の今を生きる。
まだまだ幼かった当時の自分にその言葉の真意を理解することは難しかった。
話は変わるが
去年、僕は自分のサッカー人生の中で1番苦しい時期を過ごした。
トップチームでの活動を多くさせてもらった前期、自分の中で1番目標に近付けた日もあったし、色々な経験な中で充実した毎日を送ることが出来ていた。
しかし、チャンスを掴めないまま前期を終えると、後期は上手くいかないことが多くなった。最後の方はIリーグでもベンチから試合を見ることが増えた。
今まで試合に出られないということがなかった自分にとって、このダメージは大きく、落ち込んだ感情を長い間引きずってしまっていた。悪い言い方をすると、無駄な感情を抱いたまま無駄な時間を過ごしてしまっていた。
それでも自分と向き合い、気持ちを切り替えられた矢先に、Iリーグ全国大会の前日練習で前十字靭帯断裂をしてしまった。
手術を伴う怪我は人生で初めてで、ピッチから半年以上離れることも初めて。最初は足を動かすことも、力を入れることすらもできなかった。
みんなの前では強がっていたけど、ピッチで練習や試合をしているみんなを見たくないなって思ったり、色んな感情が混ざって純粋にチームを応援したりすることも難しくなっていた。
上手くいかないなって落ち込んでしまっていた。
そんな時、あるアーティストの言葉に出会った。
「上手くいってるなら上手くいってるままの方が良いと思う。でも上手くいかなかった時に、そこには上手くいった時よりももっと上手くいく可能性がある。
無駄なことなんてひとつも無いとは言えない。でも無駄じゃなかったことにするのは自分自身。」
自分の事だなって思った。
上手くいくことも、上手くいかないことも、怪我してからリハビリをする今までも、色んな経験をした。
特に上手く行かない時期とか怪我の時期はネガティブに捉えられがちだ。
そういう苦しい時期に「もう無理だ」って投げ出したり、そういう過去を「無駄だったな」って切り捨てるのは簡単で、だけどその経験を自分次第で生かすこともできる。きつい時期にしか気づけないことだって沢山ある。
もしかしたら無駄だったかもしれないような過去を、未来への過程にできるのは今の自分自身。
そうやって解釈した。
そしてこれがきっと、
「今を生きる」
ってことなんだと思った。
だから僕は長いリハビリ期間、悔しい過去を未来への過程にするために「今」に集中し続けた。
もちろん、それぞれの立場でピッチで躍動する同期たちの姿を見て悔しさはあったけど、それ以上に自分に勇気と刺激を与えてくれた。
手術をしてから約8ヶ月、いよいよ復帰が近づいてきている。
この期間、色々な形で自分を助けてくれた方たちに自分が全力でプレーすることで恩返しをしたい。その先にある自分の目標を達成できるように努力したい。
そして、
「自分にとって苦しかった時期があったから今の自分がいる。」
って胸を張って言えるように、今を生き続けたい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。