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「日常と感情」 4年 大河原 陽




朝練をバッチバチにやり合い、
みんなでワチャワチャ騒がしく朝ごはんを食べ、
仮眠をとり、ほっくん(4年/青森山田高校)がつくったドリップコーヒーを飲んでIPCに向かい筋トレをする。
そんな日常がもうすぐ終わりを迎えると思うとなんだか切ない気持ちになってきます。




どうも、みなさんこんにちは。
日本大学山形高校出身 商学部商業学科
大河原 陽です。





今から約3年半前、入寮初日の自己紹介で


「走るのが大好きなのでみんなと沢山走りたいです!」


という変な自己紹介をしたやつに、
お前この大学に走りに来たの?
という疑問を浮かべた日がついこの間のように感じます。









まあそんなことは、さておき。











4年間。






長いようで短い。





まだあと○年あるから大丈夫だろう。






そんな思いは全部捨てて、本当にすぐに終わりがくるということを頭に入れて後輩達にはサッカーに熱を注いで欲しい。








ありきたりかもしれないけど、これが僕から残りの大学生活を悔いなく終われるようにするためのアドバイスです。
















4年間を振り返る。









みんなと比べれば特に目立った成績も経歴もない自分はIリーグチームからのスタート。




このIリーグチームに所属した2年間は自分のサッカースタイルを大きく広げてくれた2年間だった。



元々ボランチしかしてこなかった私は
このIリーグ所属の間、ボランチの他に
センターバック、サイドバック、ウィングバック、トップ下などなど、、




結局ゴールキーパー以外のポジション全てで試合に出場した。


いつもとは違うポジションでサッカーをして違ったサッカーの楽しさを感じることが出来た。


ユーティリティ性を高めることが出来た。


そんな2年間だった。


あとこの期間は
宇宿の響世(4年/鹿児島実業高校)が自分の部屋に住み着き半同棲状態でした。


大迷惑!!!!!












3年生。2023年シーズン。

このシーズンが自分のサッカー人生にとって1番苦痛だったシーズンだろう。



TOPチームに所属はしていたが、
関東リーグに出場した試合全てが途中出場。

ほとんどが10分未満。

いわゆるクローザー的な役割だ。

挙句の果てに後期は1度もベンチ入りしていない。

同じ境遇だった前々回のnote担当の
石井開(4年/東大和高校)
とサポートメンバーとして
粉ポカリを沢山作ったのは苦い思い出だ。








悔しい。






ただそれだけだ。







何もしていないし何も出来なかったからもう書くことすらない。














「今年は絶対に結果を残す」





そんな思いで今シーズンが始まった。







春先はなかなかメンバーが定まらず、
自分も当落選上にいることは分かっていた。



いつ落とされてもおかしくない。



そんな状況の中で迎えた水戸遠征。




5歳の頃に一緒にサッカーを始めた幼なじみとの出会いがあった。





いつも地元に帰れば
彼が愛してやまない車(ダイハツ ムーヴ)で
どこまでも旅をする親友だ。





遠征初日に対戦。



お互い前半のみ出場の45分間。



最高な45分間だった。




ラストシーズンお互い頑張ろう。



そう改めて思えた1日だった。











1週間後の天皇杯予選。




去年と立ち位置は変わらずメンバー外。




状況を変えることはできなかった。





追い打ちをかけるかのように通達された



「社会人リーグへの登録変更」



自分の中でなにかがポツンと切れたような感じがした。



現実を受け入れられない自分と、



「まあそうだよな。」と薄々勘づいていた自分。



なんとも言えない感情になった。






いつも陽気でうるさい私は
こういう負の感情が生まれると周りから見たらわかりやすい。




ジェイ(4年/ベガルタ仙台ユース)が言う

「お前は結局やり切るもんな。」



酒井(4年/東京ヴェルディユース)が
嘘泣きしながら茶化す

「お前が腐ったらこのチーム終わるって、、、」





茶化してくる酒井以外は励ましだったり、

「KSL1部昇格目指そうぜ」と

一緒に登録変更になった
向陽(4年/久御山高校)が
言ってくれた。


本当に酒井以外はいい同期を持ったと思う。









































嘘だよ。酒井。
お前なりの絡み嬉しかったよ。









登録が変更となり
KSL2部ホーム開幕戦。

右ウィングでの出場。

この試合は大学サッカーの道に進んで初めて両親が観にきてくれた。


カットインから強烈な左足のシュート。



サイドネットに突き刺さった。



少しは成長した姿を見せれたのかな。






その後 日本大学N.は調子を上げていき、
昇格組ながら怒涛のリーグ戦5連勝。


それと平行してTOPチームも調子を上げ
アミノバイタルカップを決勝まで勝ち上がっていった。



勝ち星をどんどんと積み上げていくTOPチームに、去年までの自分なら悔しいという感情しかなかっただろう。


しかし今年は悔しいという感情はほとんどなかった。


むしろ大舞台でバンバン点を決め、
体を張って守り、結果を残し活躍している同期を見ると悔しいなんかより

「こいつらすげーな」

という感情の方が大きかった。


理由はわからない。



ただみんなのプレーを見て感心すると同時に、


悔しいという感情が
なくなった自分はこの時点で
サッカー選手、いや1人のスポーツ選手として失格だった。












でももう来年からは
サッカーを続けないと決めた以上、
残された少ない期間最高な仲間たちと
大好きなサッカーをやり切ろうと思った。




















夏の時之栖合宿が終わり、KSLも再開。
だんだんとリーグ戦ラストスパート。
終わりが近づいてきた。








毎試合毎試合すごくサッカーが楽しかった。



右サイドで一緒に相手を崩しに崩しまくった
爽太くん(4年/山梨学院高校)には
守備の面で本当に迷惑をかけた。
ごめんね♡






ゴールを決めてみんなで抱き合って叫んで喜び、晴暉(4年/四中工魂)がカメラを見つけて写真を撮ってもらう。 この瞬間がたまらない。







結果的にはKSL2部2位という結果でリーグ戦を終えることが出来た。
JFLの降格チームの関係でまだ昇格は確定していないが当初の目標順位は達成出来た。


個人的にもベストイレブンを受賞。
チームメイトがクロスボールを合わせてくれ、
いいパスを出してくれたおかげです。
みなさん本当にありがとうございました。




この結果には支持率が低すぎる
梅原キャプテン(4年/八千代高校)の
おかげでもあると思います。
色々大変だったと思うけど先頭に立ってくれてありがとう。
試合2日前のサウナの誘いが本当にしつこかったです。
社会人になっても誘われることでしょう。




行けたら行きます。。









ここからは感謝の言葉を。


まずは同期へ

朝ごはんも夜ごはんも喋りすぎて箸が進まない僕を最後食べ終わるまでいつも待ってくれて本当にありがとうございました。
楽しく、辛く、そんな充実しすぎた日常。
もう数ヵ月後にはみんなと一緒にいないって考えると本当に寂しいです。卒業したくないな。
書き出すと長くなってしまうのでこの辺にしておきます。
とにかく最高だったよ。みんな。






金子くんへ
達海のnoteに僕宛てのメッセージが届いていたので返答しなくちゃいけなくなりました。
小中高大。16年間の長い学生生活を共にした大切な仲間です。
2回目の怪我をした時には本当にサッカーを辞めてしまうのかと思ってた。
それでも這い上がって今年1年間同じピッチの逆サイドでドリブルだけは躍動しているのを見て右サイドも負けてらんないなって思ったよ。
まあ負けることは1回もなかったけど。
とりあえず、、、
16年間僕の背中についてきてくれてありがとう!これからもよろしく!


金子達海(4年/ピンク7番)




家族へ
近くの公園で汗だくになりながらボールを追いかけさせられていた日々。懐かしい。
ここまで自分に不自由一つなくサッカーを大学まで続けさせてくれ、観れる試合は遠いところでも全部観にきてくれた両親。
そして自分のサッカー漬けの生活に合わせてくれた姉妹。
サッカーを全力で取り組む姿を最後の1年でみせることができたこと。心残りはありません。
「ありがとう」という言葉では表現が足りないです。
これからの生き方で感謝を少しずつ伝えていけたらと思います。





そして、SFCジェラーレ、モンテディオ山形、
日大山形高校。
今、私のサッカー選手としての姿は
上記のクラブが1つでも欠けていたらありません。
本当にお世話になりました。










最後に!


TOPチーム、社会人チーム共に負けられない戦いが続きます!



毎日みんなとサッカーができるという「日常」が終わるその日まで、全力で駆け抜けます!



最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。


これからも日本大学サッカー部へのご声援
よろしくお願いいたします!




大河原 陽(おおかわら あさひ)

〈経歴〉
SFCジェラーレ→モンテディオ山形jrユース村山→モンテディオ山形ユース→日大山形高校

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