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「"幸せ者"」 4年 熊倉 弘達

初めに日頃より日本大学体育会サッカー部へのご支援、また温かいご声援ありがとうございます。







俺は、"幸せ者"。





誰かが私を応援してくれて、信じてくれている。自分のためだけだったらここまで頑張る事は出来なかった。もし運が良かったと考えるなら、そのような人たちに出逢えたこと。


"プロサッカー選手"


偶然の様で必然だった。


4年間をありのままに。




法学部   熊倉弘達













関東大学サッカーリーグ戦、
4年間で 87/88試合に出場、23ゴール  19アシスト。
日本大学では、3年時にケガで欠場した1試合を除き、Aチームとして1年の開幕戦から全てのリーグ戦に出場させてもらった。ありがたいことに周りからは褒めてもらうことが多いが、これは、日大での結果。高校の同期の活躍を見ていれば、満足なんかできるものではない。



2年前同じようにnoteを書いた。
その題名は、「成長」

あれから2年。

私がどのようになったのか、

照らし合わせながらどうぞ。





































































引退まで1か月を切り、4年間を想い返す。



































「ほんとに夢叶えたいの?」

「やってる人はやってるよ?」

「口だけか?」

毎日のように自分の中の自分がそう言っていた。


兄の影響でサッカーを始めてから


夢を聞かれれば真っ先に口から出る言葉は、


"プロサッカー選手!!"

だった。





高校卒業時に叶えることが出来なかったプロサッカー選手に、この4年間で必ずなると強い覚悟を持って大学サッカーの門を叩いた。



リーグ最終節の後、両親とご飯を食べに行った際、こんなことを言われた。

「まずは、4年間お疲れ様。大学4年間はどうでしたか?」


4年間を想い返し、口から出た言葉は、


「楽しい大学生活ではなかったよ。」


つい本音がでた。



私にとっての大学とは、夢を叶える場所か、夢を諦めないといけない場所か。
幼い頃、サッカーをしていればプロになれると思っていたが、実際、プロサッカー選手になるということは難しく、その大変さに時間の経過とともに気付かされる。
私に残された期間は、4年間。今こうして振り返ると毎日が自分との勝負だった。

1、2年生の頃
 当たり前のように来る毎日だが周りと同じように過ごしても何も変わらない。何をすればいいのか。気が狂いそうになった日もあった。朝4時45分に起きて練習の準備。オフの日でも朝5時30分から練習。毎日のように筋トレ。プロサッカー選手になりたいのなら当然のことだが、それは簡単なことではなかった。

なぜなら周りをみれば、

誘惑…
日大の悪い伝統…

やらない理由や言い訳を探せばたくさんあった。



"このままじゃ今までの自分と変わっていないんじゃないか?本気でプロになりにきているんだろ"

"やってる気でいるんじゃねーぞ?"


自分に言い聞かせ、自分と向き合い続ける毎日。
そして、自分なりに考え行動する。正解かどうか分からないが、必ず正解にすると決めて。

大学卒業時に、"4年間頑張った"と胸を張って言えるように。

そして、夢を叶えて、

頑張った自分、

私を信じ、応援してくれてる人に恩返しをしたいから。



しかし、それでもやってもやってもミスの繰り返し。

なかなか目に見える結果は出てこない。

これでも足りないのか…

やっていることは正しいのか…

さらに考え込む。

そして、ただただ時間だけが過ぎていく。


それでも、サッカーが大好きだった。
ゴールを決めたあの瞬間、勝ったあの瞬間。
言葉に出来ないが心の底から喜ぶことができる。
スポーツはその一瞬のためにどれだけ準備出来るかで勝負が分かれる。
99%が苦しくても、辛くても、それを超える"1%"の最高の瞬間のために。

努力は、"一生"。
本番は、"一回"。
チャンスは、"一瞬"。

という言葉があるように。


そして、プロサッカー選手という夢も大学2年生の終わりには、明確な"目標"に変わっていた。











"Big Dreams, Big Struggles."


"大きな夢には大きな努力が必要"


努力は才能という言葉があるが私はそうは思わない。
成長を感じられない毎日が本当に苦しかった。遊んでいる周りをみると羨ましく感じる日もあった。

"どれだけ努力したかは人には見えないが、努力を積み重ねると人に見えるほどの結果がついてくる"

この言葉を信じ続けた。

プロサッカー選手になれなかった自分を想像すれば、言い訳なんていくらでもあっただろう。
周りのレベルが…、自分はやっているんだけど…、
思っていた日大と違って…、スタッフと合わなくて…。
だいたいがこのあたりの言い訳を口にして引退していたと思う。ダサい人間にだけはなりたくなかった。

だから、努力が目に見える結果として返ってくるまでやる。矢印は常に自分自身に向ける。
自分を律して1分1秒を夢に費やしてる人もいれば、"ああ・・・やらなきゃ"と分かっていても自分に甘くしてしまう人もいる。


どうしてもうまくいかないと時間の無駄だと感じてしまい、自分には向いていないと諦めたくなる時がある。見極めるのも大切だが、これが頑張る最後だと思って生活をしていると意外とまだまだやれる自分がいたりする。

私は、諦める事を諦めた。

どこの大学の4年生もこの時期に引退noteを書くことで大学4年間を振り返り、それでやっと気づかされる。大切な1日1日のはずが毎日のように来るから当たり前になってしまっていると。
本当は貴重で、重要で、必要不可欠なものなのに。

これを読んでいる学生には、1回考えてほしい。

誰が自分を応援してくれていますか?

今の自分は毎日やりきれていますか?

まだまだ頑張れる自分を信じてみてください。
きっと周りはそれを応援してくれます。














たくさん挑戦して、たくさん失敗したかけがえのない時間だった。この4年間で私が得たものは、"自信"。
誰よりも夢に対してバカになれた。4年間のすべてが自分の武器と言える。不器用でバカで何かをやれば3日坊主の私でも、"努力"と"感謝"の気持ちだけでプロサッカー選手になることができた。決して、簡単ではなかったけど。


中学まで新潟の田舎で育ち、練習場所は家の前の道路。五泉市という場所からJリーガーが出ることで誰かの希望となれれば嬉しいです。
今の自分は、過去の自分が作ってくれた。だから未来の自分のために、今の自分が頑張り続けたい。






後輩へ
みんなに残された大学生活は限られています。大切に思えって言ってもその大切さに気付くのは簡単なことではない。だから100%で毎日を過ごしてほしい。寝る前に「今日の俺頑張った」って思えるように。
俺なりにみんなにその姿を見せてきました。

"日本一"

この名がふさわしい組織を
全員で創っていってほしいです。

次は3年生たちが先頭に立って見せる番。みんなの色でサッカー部に新たな歴史を刻んでください。

そして、平尾、季晋。お前らの活躍には特に期待しています。何回シュート練習をやったことか…
2人の努力は見てきたつもり。必ず結果がついてきてくれると信じているし、結果が出るまでやり続ける2人だろうから心配はしていない。唯一無二の選手になってチームを勝たせる選手になってくれ。












出来ることなら、これまでお世話になった指導者や日頃から応援してくださっている全ての方に感謝を伝えたいですが、書ききることが難しいので1番感謝を伝えたい家族へ














家族へ
 内定の報告を電話ですれば、自分のことのように喜んでくれて、最初の言葉は、「頑張れ」じゃなくて「頑張ったね」だった。サッカーを始めた日からずっと応援してくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。お父さんやお母さん、兄ちゃんたちが信じてくれていると思うだけで、心が強くなり頑張ろうって思えました。家の前で練習していたあの日からこの引退noteを書いている今日まで振り返ると、お父さんに怒られ続けながらやった、家の前の練習も今の俺の基礎の全てになっていると思う。内定の報告のため1日だけ帰省した際は、「よくやったよ!さすがお父さんとお母さんの子だな」なんて言って頭を撫でてくれたけど、本当にその通りです。小学生の頃は叩かれたりしたけど、ここ何年間で人として、サッカー選手として成長できたんじゃないかな。
兄ちゃんたちの影響でサッカーを始めて、兄ちゃんたちがサッカーをしている姿が、カッコよくて楽しそうで、いつの日か越えられるようにと頑張ってきました。
兄ちゃんが私の試合を見ての感想は決まって、
"まだ俺の方が上手いな"の一言。
まだまだ兄の壁は高いみたいです。
今度小さい頃みたいに1対1でもしてみますか?
そんな冗談はおいといて、認めてもらえるまで頑張ります。
高校進学と同時に家を離れて約7年。たくさん心配と迷惑をかけたと思います。

どれほど成長できたかな?

今の自分があるのは、間違いなく両親のおかげ。



「プロサッカー選手になれました」

やっと報告ができたこと、嬉しく思っています。

サッカーの神様は見てくれているみたいです。




何不自由なくやりたいことがやれた。

家族や仲間たち、応援してくれたみんなのおかげ。

1人でここまでこれた訳ではなく

私が連れてきてもらった





最後に、














俺は、"幸せ者"。

胸を張ってそう言える。

















まだまだ書ききれない想いはありますが、

こんな感じで私のnoteを締め括りたいと思います。


引退noteも残るは3人となりました。
きっと最高なnoteになっている事でしょう。
期待しています。










私のサッカー人生はここからです。
まだまだ応援よろしくお願いします。











そして、


明日から最後の大会、"インカレ"が始まります。全員でサッカー部に新たな歴史を刻みましょう。












最後まで読んでくださりありがとうございました。


•JAMOSA / 何かひとつ
•BANTY FOOT / 交差点
•罰当 / 夢中

を聴くと感動が2倍らしいですよ。



読んだ感想の連絡を待っています。



熊倉 弘達(くまくら こうたつ)

〈経歴〉
FCステラ U-12→FCステラ U-15→前橋育英高校

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