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「たられば」 2年 野澤 勇飛

こんにちは。今回ノートを担当させていただきます。日大藤沢高校出身、文理学部社会学科2年野澤勇飛です。


今回は私の高校からの経験、そして現在私がその経験を通じて思っていることを私なりにまとめてみました。拙い文章にはなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。






2023年1月2日
選手権vs神村学園。
試合では決着がつかずPK戦へ。
練習通り自分は一番キッカー。関東では自分が外して負けている。そして大勢の人が自分に注目してる。なんて緊張もありながらPKスポットへ。いつも通りのルーティーンからいつも通りの助走。







PK失敗。












高校サッカーが終わった。




正直その後のことはあまり覚えていない。
ただ泣き続けてロッカールームに戻って。
監督や一部の選手が最後の思いを一言ずつ話してる。ただ自分は悔しさと恥から顔をあげられずベンチコートのフードを被ってうずくまることしかできなかった。








この日が自分のサッカー人生で一番の記憶に残る経験であり、本当に悔しい1日であった。



試合後しばらくはあの時PKを左に蹴ってれば、
もっと強くPKを蹴ってれば、
もっと練習してれば、
結果は変わっていたんじゃないか、なんて「たられば」を考えてた。



そんな思いも胸に大学に入学。
一年時はIリーグでプレー。Iリーグ全国ベスト4。Iリーグチームとしては比較的良い結果だったと思う。
ただもちろん優勝を狙ってたわけで残念だった。
もっとチームとしても個人としても上へ行けたんじゃないか、なんていう気持ちもあった。
自分としても何か残せたかと聞かれると自信を持ってこれを成し遂げたとは言えない。そんな一年だった。来年こそは上で試合に関われるように頑張ろうなんて思いながら年末年始のオフを迎えた。



オフが明けきつい強化期間を乗り越えシーズンが始まった。そして自分はというと社会人リーグのメンバー。社会人チームではスタメンで試合に出れずにベンチから試合を見守ることもあった。当然悔しい。去年まで一緒にIリーグで戦ってた人は関東リーグに出ていて、自分は何をしてるんだろうっていう劣等感もある。


今までもっと頑張ってれば違う自分がいたんじゃないかななんて、また「たられば」を考えたりもしている。


















今思えば自分はうまくいかない事がある度に「たられば」を考えている。


よく漫画やドラマで勝負の世界に「たられば」なんかないというけど、そんなことは分かってながらもうまくいかなかった時こそ、そんな「たられば」を考えてしまう。



これはこの先も同じことであると思う。

自分の性格的にどんなに良いと思われる結果が出てもあそこで別の選択を選べばもっとよかった、というふうに考えてしまう。

だから自分は「たられば」のない自分の人生なんてものは無理だと分かってる。

ただもちろん人生で「たられば」を考えてしまう機会なんてものは少なければ少ないほどよくて。



だからこそこれからはその「たられば」を少しでも減らしたい。




そのためにも今できる精一杯の努力を。

そして今度はチームを勝たせられるような存在に。






拙い文書にはなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

野澤 勇飛 (のざわ ゆうひ)

<経歴>
FCカルパ→バディーSC→横浜F・マリノスJr.ユース→日本大学藤沢高校


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