【イベントレポート】アニメ聖地にも選ばれたアニメ東京ステーション！声優たちによる「声優トークの夕べ」が開催されました
6月26日(水)、東京・池袋にあるアニメ東京ステーションでトークイベント「声優トークの夕べ」が開催されました。数々の作品で人気キャラクターを演じてきた３名の声優たちが、アニメ東京ステーションならではのトークを展開。今回は、写真を交えながらイベントの様子を紹介します！
アニメ東京ステーションについて
アニメ東京ステーションは、東京都が海外の方に日本のアニメを知ってもらうための情報発信の拠点として、2023年10月に誕生しました。アニメに関する展示だけでなく、アニメ制作過程の貴重な資料など約5万点を保存している国内最大級のアーカイブ施設でもあります。JR池袋駅から徒歩4分。1階に設置された電車のモニュメントが目印です。
好きなアニメに出演！？〜忘れられないアニメ〜
「声優トークの夕べ」の司会は、「サザエさん」のカツオ役でおなじみの冨永みーなさんが務め、ゲストの狩野翔さん、浪川大輔さんとそれぞれ愉快なトークを繰り広げました。
最初のトークテーマは「忘れられないアニメ」。
狩野さんは「ドラゴンボール」や「るろうに剣心」などのアニメを挙げました。幼少期からアニメが大好きだったそうですが、意外なことに、声優を目指したのは大学卒業を目前にした就職活動のタイミングだったそうです。
浪川さんが「忘れられないアニメ」に選んだのは、「キャプテン翼」や「スラムダンク」などのスポーツアニメ。中でも「キャプテン翼」は、ファンとして見ていただけでなく、のちに自身が出演したこともあって、興奮のあまり立ち上がって熱弁していました。
監督の指示が難しい〜大変だった役〜
数々の作品に出演した人気声優たちでも、大変だったと思う役があります。
狩野さんは大変だった役として、「アイドルマスターSideM」に登場する神谷幸広役を挙げました。「クリームパンだと思ってしゃべって」というディレクションを音響監督から受けて面食らったそうです。
浪川さんが挙げたのは「君に届け」の風早翔太役。2009年に第1期、2011年に第2期が放送された同作は、2024年に第3期の公開が決定しています。約10年ぶりに演じる風早役に、「あの時の自分に戻って演じるのが難しい」と語りました。一方で司会の冨永さんは、「サザエさん」のカツオ役について、「小学5年生にはすぐになれる！」と語り、会場を沸かせました。
アニメ東京ステーションも選ばれた！〜アニメの聖地〜
アニメに登場するなど、アニメと縁のある土地や施設をアニメ聖地と呼び、実際にアニメ聖地を訪れるアニメツーリズムが活発になっています。アニメ聖地として、一般社団法人アニメツーリズム協会は、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を毎年発表しています。2024年版にはアニメ東京ステーションも選出されました！
アニメ聖地に多くのファンが集っていますが、キャラクターを演じる声優たちはどうでしょうか…？
「君は放課後インソムニア」の灰田塁 役の影響で風景写真を撮るようになった狩野さんは、キャラクターの出身地を訪れてみたいそうです。アニメには登場していなくても、キャラクターが育ったその場所は聖地！浪川さんは、自身が出演した「おねがい☆ツインズ」の聖地として長野県の木崎湖を挙げました。
日本最古のアニメで活弁チャレンジ！
イベントのスペシャル企画として、現存する日本最古のアニメ映画「なまくら刀」（1917年、別名：塙凹内名刀之巻）が上映され、出演者による活弁チャレンジが行われました。名演によって、100年前の無声映画が現代に甦る！チャレンジの様子はお見せできませんが、【日本アニメーション映画クラシックス】のWebサイトで「なまくら刀」の本編映像が公開されておりますので、３名が声を当てているところを想像しながらご覧ください。
【日本アニメーション映画クラシックス】 ※外部サイトに推移します
https://animation.filmarchives.jp/works/view/100183
編集後記
今回のイベントが行われたアニメ東京ステーションは、レイアウト、原画、シナリオ、企画書、台本、絵コンテ、セル画などの貴重なアーカイブ資料が常時展示されており、アニメの制作工程も学ぶことができます。オープンしてからまだ1年経っておりませんが、もうすぐ来場者が10万人に到達するそうです。10万人達成時にはなにか特別なイベントが行われるかもしれませんね。これからも目が離せません！
アニメ東京ステーション 施設概要
所在地：東京都豊島区南池袋2丁目25-5 藤久ビル東5号館 B１F～２F
開館時間：午前11時～午後7時 （※最終入場 午後6時45分／企画展示午後6時30分）
休館日：月曜日、年末年始、臨時休館等
※休館日が休日にあたる場合は開館し、翌日を休館日とする
入館料：無料
アニメ東京ステーションHP：https://animetokyo.jp/
文・撮影：村岡 佑哉
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.