いろいろ考えてたら収拾つかなくなった話(前編)
いろんなことを考えすぎて、それを書きとめ続けていたらただただ終わりのみえない旅が始まってしまったので、一旦、前編・後編と分けて頭の中を整理することにした。
頭の中を整理するために文字に起こしているだけなのに、「何を小説家気取りなのか、エラそうに前編、後編とか分けちゃってんの」と我ながらウケている。ちなみに、まだ現在進行形で収拾ついていません。
それでは本題に。
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コロナウイルスが蔓延、深刻化していき、3月から在宅勤務になった。
外出をしない上に、人と直接話すことがほぼなくなって、無言で過ごすことが増えた。なので、SNSをよく見ていた。TwitterやInstagram、ニュースアプリやnoteもそう。YouTubeも時折見ていた。
今でこそ緊急事態宣言が全面解除されて、少しずつ生活がもとに戻ってきているけれど、3月、4月、5月上旬とまだまだ先行きが見えなかった時、ネガティブな感情の中でも、ものすごく「怒り」というものを感じている人の呟きや思いを目にすることが多かった。
その中でも、政治(というか首相)に対しての誹謗中傷を多く見かけるようになって、そこから私の中で何かモヤッと違和感が芽生え始める。
Twitterでは、ハッシュタグを使った法案に反対するような動きも見かけた。
私は政治には疎いので、正直意見とかは何もない。申し訳ないが、興味関心も正直あまりない。
いろんな意見を持つ人間がいるのは当然で、それを否定しようとは全く思わないのだけど、Instagramでフォローしているワンちゃんのいつものかわいい投稿に、そのハッシュタグだけがちょろっと付いているのを見かけた時は、なんかちょっと気持ち悪かった。
某ラジオ番組では、某パーソナリティーの失言によってものすごい批判が殺到したらしく、擁護する意見がある一方、「番組を降板しろ」という意見をたくさん見かけた。そこの中でもまた誹謗中傷のような意見をたくさん目にした。
そしてついに、私の中の「モヤッと」が爆発したトドメの出来事。
某番組の出演者がネットの誹謗中傷に追い込まれて亡くなったというニュース。
このニュースの衝撃は強烈だった。
これまで韓国では芸能関係の方が自死されたというニュースはたまに見かけていたけど、正直あまり身近に感じなかった。恐らく、言語の違う国での誹謗中傷は私は目にすることも、仮に目にしたとしても読むことが出来ないので、そこまで彼らが追い込まれていたという原因や経緯が全く分からないからだと思う。
これまで私が違和感を覚えた、このモヤッとした出来事たちの根っこは、本当に多くの人が叫んでいる「怒り」の声たちを実際に目にしたことなのかもしれない。
そして、実際に目にした怒りの声たちによって、こうやって人を死に追いやるんだ、という事実に多分驚いたんだと思う。何も分からないとなんとも思わないのに、原因や経緯を知っていると、こんなにグッと自分の心の中に響くのか。
この件はたまたまテレビに出るような方だったから、多くの人が知るようなニュースになったけど、過去には名も無い人間が同じような方法でたくさん亡くなっているのかな。
これに限らず、例えば私の好きな芸能人の方が、SNSで些細な日常を投稿しただけで、その中でいろいろな感じ方をした人間がそこの投稿に意見や感想を述べて、そのコメント欄で別の争いみたいなものが生じているのをたまに見かける。
こういうのを見かけると、悲しいとかじゃない、なんかすごくモヤモヤする。
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私の周りには「いい社会を目指そう、いい国を目指そう」と志の高い方がたくさんいる。
だけど一方で、この「人を潰そうとする」ような怒りを持つ人間は、恐らく日々どこかでどんどん沸いている。
こういう人間って、いつか減るのかしら。
幸い、私の身の回りにはそういう人間はいないのだけど、私には見えないどこかに存在するこういう人たちは、見て見ぬふりをして生きていても良いのかな。
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