鉄壁の眼

鉄壁の眼をもって

この先の人生を思い描けたならば

少しの浮き沈みや悩みの種に

心を支配されずに済むのだろう

己の土踏まずで触れた土の温度を

そのまま解釈することはできない

いつの間にか蓋をしていたもう一つの世界が顔を出す

死に際にそばにいる人々を想像する

きっとあいつらはいないだろう

それは多分今はいない誰か

探して見つけたい在処に縛られて眠り続けた挙句

太陽が昇って沈むのと同様なペースで

答えを出せたら万歳

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