2024とうもろこし(13)出荷調整
収穫したとうもろこしを出荷調整します。なお、出荷調整の内容は、地域によって異なることがあります。
柄の長さを揃える
外側の1枚の葉を取り除き、根元を切り揃えます。
柄が長いものがある
時々、柄がとても長いものがあります。
長さは、グー!
一握りの長さより長い部分は、切ろ揃えます。
消費者にとって「握りやすい」という視点もありますが、
とうもろこし用の箱がこの長さを想定して作ってあるので、箱にも収めやすい。
長さを揃えたら、不要な葉を採り除く
取り除いた柄についていた葉も取り除くとこうなります。
虫食いをチェック
虫食いの可能性があるので、チェックします。主に、「ヨトウムシ」をチェックする手順です。
全体の外観
柄の根本(1割)、途中(ほとんどない)、穂先(9割)にヨトウムシの食害されている可能性があります。
とうもろこしの穂先(触診)
ヨトウムシをチェックする前に、穂先に実が十分に育っているかチェックします。実が入っていないものがあれば、はじきます。
とうもろこしの穂先(外観)
穂先にに穴が開いていることがあります。ヨトウムシが葉を食い破って中に侵入している可能性が高いです。
とうもろこしのひげ(根元を観察)
ひげのところから侵入していることがあります。フンがあり食害になっているとか、一部分が茶色になっているとか、チェックします。
穂先をカットして販売されているものは、おそらく、ヨトウムシの食害に合ってしまった品物です。
計測
大きさを分類するために重さを計測します。この辺りでは、次のサイズに分類しています。
3L:420g以上
2L:360g以上、420g未満
L:320g以上、360g未満
M:280g以上、320g未満
おじいちゃんが一番良いと思っているサイズは、「3L」ですが、流通(スーパーマーケット)が売りやすいと考えているのは見た目の単価を安く設定できる「L」や「M」です。
「良いものを安く」ができたらよいが、現実的には不可能です。「安い」品物には理由があります。良い品物にも理由があります。その理由が自分のニーズに適切であるのか、しっかり見極めて、選んでください。
つまり、おじいちゃんが作ったとうもろこしは、首都圏のスーパーマーケットでは、手に入れられないです。
重さを測定(620g)
重さを測定(590g)
切り取った柄の重さを測定
切り取った柄も、全体の重さと比例するものではありますが、40g~60gぐらいあります。小さいくて、無調整で出荷されたりすると、見た目だけサイズアップしていることになったりします。
通常の農協(成果市場)への出荷では、無調整で出荷することはありません。
5月から7月上旬に出荷しています。
お楽しみに