ファーボールの後のベンチからのタイム
ファーボール(四球)を出すと、その瞬間にベンチからタイムがかかることが少なからずあります。
そんなときにネット裏では「ランナーが一塁に着くまではタイムをかけちゃいけないんだよ!」という声が。昨日の千葉県軟式野球女子大会でも同じようなことが。
しかし、「ランナーが一塁に着くまではタイムをかけちゃいけないんだよ!」というのは厳密に言えば誤りかと思うのです。打者走者がファーボールになると一塁への安全進塁権が与えられるのでアウトになることなく一塁に行くことができます。だったら一塁に行こうが行くまいが一塁には安全に行けるのだからタイムでもいいじゃないかということになります。
ただ、昨日のケースで言えば、ファーボールで出た打者走者が一塁に到着してからすかさず二塁に向かう様子がうかがえたのです。もしも一塁に着いたらタイムをかけて球審が認めてしまったら打者走者に不利益を与えることになってしまいます。
したがって、ファーボール後にタイムをかけたり、タイムを認めたりするのは打者走者が一塁に到達するだけでなく、その後進塁するようなそぶりがない場合ということになります。
ネット裏で野球がよくわかっている人でも意外と厳密なところはわかっていない場合があります。
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