空虚な有名人

人がぼーっとしてる姿を見るとそのシーンが記憶の奥の方に残る事が多い。

1人で空とか雲とか花とかその場所の空気とか音を感じてる。

人がぼーっとしてる姿を見るとその人が、人付き合いとは反対の自分づきあいをしっかりしてる人に思える。

俺も1人でぼーっとしたり、空を見たりしてる時間が好きやから、そんな人を見つけれた時に嬉しくなるんやと思う。

最近それとは違ってSNSを見ている時間も増えた。

SNSを見てるといい気分になる事より、あー。またなんでもない時間過ごしちゃったって思うことの方が多い。

基本的にSNSの中の世界は人付き合いの世界やと思ってて、友達との乾杯、こんなお店が流行ってるとかみんながいいなって思う服。

流れてくるほとんどが人づきあいの世界。

SNSのほとんどが人づきあいをうまく行かせるためのどでかい教科書のように思えてきてそれも過ぎるとめちゃ空虚な世界になるなって感じる。

たまには自分に「そんなに人づきあいをうまくなっちゃってどないすんねん」って手作り自家製産地直送のツッコミを入れていかないと自分自身が空虚な教科書人間になってしまうな。

人付き合いばっか上手くなっただけでは人の記憶に残るわけない。

SNSがなかった時代のしっかり自分の言葉でしゃべる昭和のスターに憧れたのはそーゆーところやったんかな。

あの人らの会話が風通しが良くて見てて気分いいのは自分づきあいがしっかりできてる人で、そんな人間同士が実感を大切にしながら痛快に話てくれてたからなんかなと思う。