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暮らしのアウターマッスル
節約をしないといけないのに物欲がすごい。
どうにかならんかなといつも思うけど物欲には勝てないことが多い。
こないだも新しい服が欲しい欲求を紛らわすために自分用のセーターを編み始めたり、「こんなんなんぼあってもいいですからね」って言い訳のできるUNIQLOで絶対に必要なインナーの白Tを買ったりで、何とかその欲求を紛らわしたりしてる。
東京で暮らしてみたり、大阪に戻ってきたり、今思えば都会で暮らしている時に限って物欲が抑えられなくなる。
最近も毎日寝る前に布団の中で携帯をいじって気がついたらインスタで色んなファッションブランドのアカウントを行ったり来たりしてる。
一通りその作業も終わって自分のタイムラインに戻ってくると、いつも仲良くしてくれている沖縄とか奄美大島で暮らす先輩の近況が流れてきた。
その先輩たちの投稿を見てるといつもシンプルな服装をしてて、生きていくために必要な物事は出来るだけ自分たちで解決しようとしてる。これが都会に住んでる俺から見たらめっちゃ楽しそうでなんとなくこの人ら強いなぁって思う事がある。
それを見ていつも痛感するんやけど、
「そうや、人間ってほんまはこんだけのもんがあったら生きれんねや」
って暗闇でビカビカのスマホ画面を見てる時よりも目の前がパッと明るくなる。
俺も石垣島で2ヶ月ほど住んでみた事がある。
マンゴー農家で働かせてもらってたけど時給は630円とかやったかな。
入ってくるお金が究極に少ないからってのもあるけどめちゃくちゃシンプルな生活をしてた。
でもそんな島での生活はどっちかというと楽しかった記憶の方が濃い。
自分の生活に必要なことは出来るだけ自分で解決する。
いや、俺の場合せなあかんかった。時給630円ならせなあかんかった。
そんときの思い出とか、島暮らしの先輩の生活とかを側からちょっとのぞかせてもらってて「なんかシンプルやけど強いなあ」って感じるのはその人らにとっての島での生活は暮らしに必要な「体幹」を鍛える場所になってるんかなと思う。
あの島暮らしの先輩がシンプルかつ強そうに感じる理由は
しっかりと暮らしに必要な「体幹」が鍛えられてるからなんやと勝手に思った。
今、都会暮らしの俺がいつも寝る前にメルカリやラクマでいい服がないかなと鍛えてる筋肉は「暮らしのアウターマッスル」なんやとしっかり思った。
都会では生活にほんまに必要なインナーマッスルより先にアウターマッスルが欲しくなるのはなんでやろ。
そもそも暮らしのアウターマッスルってなんやねん。