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嬉しいレストラン

ずっと行きたかったレストランに行った。

初めに出てきた大根の煮物。

綺麗な器に大根の煮物が盛り付けられてある。
まずは視覚がうわっ!っと楽しくなった。

その後、大根を口に入れた瞬間、大根そのものが持つ水分が口いっぱいに広がった。

素材をそのまま活かす味付けと大根の水分で口の中が優しく満たされる感じがした。

一切のごまかしがない。

自分の口の中にどんな感触が広がればその人は喜びを感じるのか。

この料理を作った人はそんな事をわかっているような気がした。

この料理を表現するための技術。それだけじゃない。店内の雰囲気にも。

全てに人を想うおもてなしを感じた。

100年ほど続く歴史あるレストランと聞いた。

先代から受け継がれてきている物事もたくさんあるんかな。

本当に価値を感じる表現や体験の奥の方にはやっぱり素材や人に真剣に向き合う試行錯誤が歴史となってドシっと存在してるなと思った。

今の俺にはつま先が浮くような背伸びレストランやったけど体験できてよかった。

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