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ランドセルでなければならない理由はないが、ランドセルであってほしい理由はある

千葉県の熊谷知事が記者会見で「学校ではランドセルでなければならないという明確な規定はなく、学校用品の負担軽減を教育行政として考えていく必要がある」と発言しました。

確かに、ランドセルは5万円ほどして、大変高価な物になっています。
このあたりを考慮しての熊谷知事の発言につながっているのだと思います。

ただ、ランドセルであることによって、安全を確保しやすくなっているということはあります。

まず、小学生は発達段階で頭が重くなっていますので、頭を守ることに役立っています。私の子どもが低学年の頃、バランスを崩して、後頭部の方から倒れてしまいました。しかし、ランドセルをしていたからランドセルが緩衝材になり、少々頭は打ったものの、特段問題になりませんでした。
もしランドセルで無かったら、大きな怪我になっていたと思います。他にも同様の光景を見聞きしたことがあります。

次に、頭を守るという観点では登下校中に大地震が発生したとします。教室の中では机の下に潜るという行為がきちんと練習されているので、地震が起きるとすぐに机の下にいます。

ところが、通学途中に大地震が起きたとしたら、どうやって身を、特に、頭を守るのでしょうか。
そこで活躍するのがランドセルです。頭を守ってくれる物としてランドセルがあるのです。

最後に、背骨を守るという観点です。
中学生が自転車で登校しているときにバスの後方を通って大通りを横切ろうとしたときに車にぶつかって背中から落ちてしまいました。結果的に背骨を骨折し、3ヶ月間学校に登校してくることはできませんでした。
そのときに私が思ったことが「中学生もランドセルだったらなあ」ということです。
もしランドセルを背負っていったとしたら背骨への衝撃は弱くなり、骨折には至らなかったと考えます。

ランドセルでなければならない理由は無いのですが、ランドセルをやめるとしたら、それに代わるものを見つけてこなくてはなりません。
ランドセルをやめるにしても、頭や背骨をカバーするような物をカバンとして背負うことが必要です。


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