私の病気の話
今日は、すごく疲れた。
朝帰りもあるけれど、それ以上に学校の先生と面談があったから。すごくいい先生で、その辺の精神科の先生とお話するくらい、気持ちが楽になった。
ちゃんと睡眠薬を飲んだはずなのに、
4時間しか眠れてない。きっと今日のことか心のどこかで負担になっていたんだろう。
私は卒業研究で壁にぶち当たった。
今考えてみれば、テーマが悪かったこと、仲間がいなかったこと、ちゃんとやらなきゃ!っていう思いがすごく強かったことが原因だと思う。
帰ってご飯食べる時も、大好きなYouTubeを見ている時も、頭のどこかには研究のことがあって、家に帰っても全くリラックス出来なかった。
研究が夢にまで出てきたり、実験室の匂いがダメになったり、先生からのメールにずっとびびってたり。出来が悪くて申し訳ないなと何回も思った。
だんだん学校に行くことができなくなって、でも行かなきゃ行けなくて、泣きながら研究室に向かってた。実験室で1人、大泣きしたこともある。
友達も少ない私には、辛いということを吐き出せる場所がなかった。というか、聞いてくれる友達はいたんだろうけど、自分から話すことが出来なかった。ヘラヘラしながら、研究がしんどくてさ〜くらいの感じでしか話してない。
ただ1人彼氏にだけは話した。そしたら病院に行ってみたら?と言われた。私が病気なわけないでしょ!とか思いながら、その言葉を無視し、生活を続けた。
するとある日、朝起きてもベッドから出れなくなった。というか、動けなくなった。食事も、洗濯物、着替えて学校に行くことも出来なくなった。頭の中は、研究のことばかりで、寝付けず、毎晩大泣きして泣き疲れて寝てた。なんでこんな辛い思いをして生きているんだろう、全部投げ出してしまった方がもっと楽に生きれるんじゃないか、そもそも生きるってなんだろう…。どんどん悲観的な考え方をしてしまう。もう全てを投げ出してどこか遠くへ行きたい。それが私の口癖になっていた。誰にも迷惑がかからないなら、このまま消えてしまえればいいのに。
さすがに変だよなぁと自分でも思い始め、精神科の病院を受診した。疲れてるだけで1週間くらい休めば治るくらいの気持ちで。
3ヶ月は研究から離れてくださいと。そう言われた。3ヶ月もですか?長すぎませんか?私はそう尋ねた。心の病気はとても時間がかかる。3ヶ月というのは目安なので、短くもなるかもしれないし、もっと長くなるかもしれない。そう言われた。
まず、自分が心の病気になっていることに理解が追いつかないし、親になんて言おう。それが1番不安だった。正直、心配かけたくない、迷惑かけたくない。忙しい母親をこれ以上困らせたくない。
その日の夜、母親に長文のLINEを送った。驚いた母親はすぐ電話をかけてきた。私は泣きながは状況を説明し、申し訳ないと謝った。もしかしたら、もっとお金が必要になるかもしれない。退学の道も考えていると。
理系の学生で研究が原因で心の病気になる人は多いらしい。そして同じ病気の人は4人に1人くらいでなるらしい。遺伝的なものもあれば、真面目で責任感が強い性格の人がなりやすかったりする。
その病気に対して、ただただ心が弱い人がなるものだと思ってた。自分がなることで心の病気のしんどさを痛いぐらいに感じたとともに、今まで普通にやれていたことが、普通じゃなかったんだって気づいた。
毎日学校に通うこと、友達と遊ぶこと、だるいなと思いながらバイトにいくこと、朝起きたら顔を洗って洗濯物を干すこと、美味しい食べ物をおなかいっぱい食べること、他にも沢山あるけれど、普通に生活できていたことは普通じゃなかったんだと気づいた。
今はまだ、学校には行けてない。
でも、友達に会えたり、楽しいと思えることが増えた。今が1番幸せ者なのかもしれない。
生きてるだけで、人間偉いんだから。