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リケジョが育たない問題

今年度の新卒採用でリケジョを採用できなかったウチの会社の人事部。
昨今の「多様性」のお題目よろしく社長の「リケジョを採れ」とのプレシャーを受けながらも、リケジョ採用戦線では大変苦戦を強いられているらしい(そもそも女性エンジニアを育てる土壌はあるんか)。

この記事を書くにあたり、わたしが所属する技術部の女性エンジニアの割合を計算してみた。なお、わたしは技術職ではない(事務職)ので、その母数にはカウントしていない。
その数、3%。
えーい、はっきりと書いてしまおう、うちの部にはたった一人しか女性エンジニアがいないのだ。

※何をしている会社か気になられた方はこちらをどうぞ。

確かに女性の医者は増えた。医学部を目指すリケジョは多いだろう。
それは必須理系科目が数学と生物だから、とわたしは見ている。
ウチの会社の場合、理系の必須科目は数学と物理だ。
数学と物理、この2科目が得意であり好きな女性がどれだけいるのだろうか。
ちなみにわたしは嫌いで大不得意であった。

文部科学省は10月9日に来春入学者の国公立大入試の概要を発表した。国立81校と公立98校の計179校のうち、理工系学部で女子学生を増やすため女子枠を設定した大学は30校、前年度の14校から2倍以上増えたことになる。

つまり、女子受験生は下駄をはかせてもらえるということだ。
これって男女平等と矛盾しないのだろうか。理工学部を志望する男子受験生はどう思っているのだろうか。本音を聞いてみたい。

そもそもなぜリケジョが増えないのか。
下駄を履かせてもらって工学部に入れたとしよう。理系は修士まで進むことが多いが、大学6年間の勉強をずっと好きでいられるのだろうか。
その先、どこかしこに就職したとして、リケジョはずっと興味と知的好奇心を持ち続けて働き続けることができるのか。
わたしはそこんところの視点を文科省が持っているのか、懐疑的にならざる得ないのだ。

中1の娘が先日受けた学校の定期考査。
返ってきた理科の解答用紙をわたしに見せながら「納得がいかない」と訴えた。

娘は「二酸化炭素」と解答しなければならないところを「二酸化炭素(CO2)」、石灰水と解答しなければならないところを「石灰水(せっかいすい)」と書いて、バツをくらっていた。

娘は担任でもある理科教諭になぜバツなのか聞いてみたところ、
「受験では通用しないから」と言ったという。
せめて△にして欲しいと食い下がったところ、
「だめなものはだめ」と理科教諭は取り合ってはくれなかったらしい。

はあ~、そんなんどっちでもええやろが。

こんなんで日本の公教育は大丈夫なのか。
イノベーションが日本には起こらん理由はこれな!
ていうか、こんなんではリケジョは育たんわ!!



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