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ちょっとコーヒーブレイク②~ドラマから見るスピッツの世界観と東京の私鉄沿線(かなり持論)~


皆さんこんにちは!現役家事代行キャストのくらら.べるです。今回は番外編のコーヒーブレイクその②をお送りします。

今クールのフジテレビの月9ドラマ

「海のはじまり」

去年大ヒットした「silent」の脚本家、プロデューサー、製作チームのドラマ。もう話題ですね。
我が家は私の子供が楽しみにしていて録画しています。私はなんとなく、見始めた感じですが、正直突っ込みどころがたまにあり「ん?」と、最初は思うところもあったのですが、2話を見終えてこれは沼るかもしれないなともう、足を下から引っ張られてる感じです(笑)突っ込みどころはこれから回収される伏線なのかもしれませんね。

脚本家の生方美久さんはスピッツのファンだそうで劇中挿入歌として度々スピッツの曲を使ってます。「silent」のときは

魔法のコトバ

がテーマのように流れていたし、「海のはじまり」の初回では

が海にドライブにいくときのカーステレオから流れていました。

私もスピッツファンでライブにも行ったりしてますが、生方さんの脚本から、確かにスピッツファンだわ~と、思えるところってけっこう見受けられます。「あ、わかる!そういうの」と共感というか、同志のような気持ちになることがあるんですよ。今回は物語の考察、解説ではなく生方さんの脚本の世界、またはスピッツが好きな人の持つ世界観とその舞台となる場所について勝手な持論(笑)を綴りたいと思います。スピッツ好きな方にはわかってもらえると嬉しいです。

~具体的な地名はあまり歌詞には出てこないけれどなんとなく想像している地域は同じだと思う~

そのアーティストが醸し出す雰囲気、歌詞が描き出す世界観でこのアーティストといえばあの場所だと、イメージできることってありますよね。
例えばサザンオールスターズなら「湘南」
他にも具体的な地名が歌詞の中に出てくるアーティストもけっこういますよね。スピッツは具体的な地名はあまり歌詞に出てこないけれど(Na・de・Na・deボーイ~アルバム さざなみCD収録には明大前で乗り換えてという歌詞が出てきますが)曲を聴いていると想像できるのが

新宿より西の地域

なんですよ。私の場合は(あくまで持論なので
ちがーう!という方もいるかもしれませんが)
でもね、生方さんのドラマを見て「そう思ってるのわたしだけじゃないかも?」と、ちょっと思ったんですよ。「silent」のときは舞台が小田急線の世田谷代田駅でしたし、今回の「海のはじまり」は小田急線の経堂駅に主人公が住んでます。
脚本家の方がどんな理由からそこを舞台にしたのかはインタビューしたわけじゃないし正確にはわからないけどなんとなく、スピッツ好きな人の共通の勘として

その辺りよね

と、思っちゃうんです。
私は家事代行キャストとしていろんなお客様のお宅に伺ってますが、仕事の90%くらいが都内、そしてやはり80%くらいが23区内なんです
なのでこの仕事をはじめてから都内のあらゆる地域に行きまして、だんだん地域ごとの雰囲気とか特徴がわかってきました。スピッツの世界観にぴったりなところって港区でも、大田区でも文京区でもなくて

世田谷区、または多摩地域など。路線で言えば小田急線、京王線(井の頭線も含む)、東急電鉄、中央線沿線

て感じかな?

⬆は第2話で夏(目黒蓮)が今の彼女の弥生(有村架純)と駅で待ち合わせて弥生の家に行くというシーンなのですがここは東急大井町線の九品仏駅なんですよ。この場面を見たとき私は

「あっ!!」

と、つい目を奪われて何回も巻き戻して見ちゃったんですが、この駅前の感じが私がイメージするスピッツのある曲の世界観にあまりにぴったりだったんです。スピッツの曲は歌詞が抽象的でいろんな想像を膨らませられるものが多いのですがアルバム曲で

「恋のはじまり」

と、いう曲がありまして(アルバム スーベニア収録曲)その歌詞に出てくる主人公が職場から帰ってきて降り立つ駅、駅前のイメージにこのシーンがぴったりだったんです。九品仏駅は仕事で行ったことがなかったのでホントに空想の世界だったのですが、東京の私鉄の駅で小さい商店街があり、花屋とか雑貨店とか、大きなショッピングモールや駅ビルじゃないのを想像してたんです。
私は京王線とかのどこかの駅みたいな感じかな?
と、漠然と想像してたのですがここまでドンピシャのところがあったなんて。

こちらのサイトは歌詞も読めて試聴も出きるのではじめての方は是非聞いてみてください。

歌詞から連想するのは20代後半~30代半ばくらいの独身男性が仕事から帰ってきて上記のような私鉄の商店街が広がるこじんまりした駅に降り立つ。いつもより家路への足取りが軽い。
もしかして俺はあの子が好きなのかな?と気がつく。駅前の花屋を覗いてみたり尚且つこれは私のオリジナルで小さい鉢植えのお花なんかを買ってしまったりするんです。家に帰っても夜風を優しく感じたり、いつもの虫の声が新種では??と、思うような新しい声に聞こえたり、明らかにいつもと違う。
サビで「それは恋のはじまり」と、歌っていて
しかも私がすごいなぁと思うのは恋の歌なのに

まだ恋愛として成立するかわからない段階

??どゆこと??(笑)って感じでしょう?
ラブソングってだいたいは意中の相手がいてその相手のことを細かく描写したり(相手もまんざらでもない感じ)、もしくはガッツリ恋愛中でそのラブラブな世界観を表現したりするのがよくあるパターンですが、この「恋のはじまり」の主人公の男性はなんとなく俺、あの子のこと好きなのかなぁ、、なんかいいなぁ、、いつもの日常が新鮮だなぁ、、極めつけは最後に

「明日は晴れるだろう」

と、いう歌詞で締められるんです。
なんかいい!好きだわーこのラブソング。
草野マサムネさんのお人柄を表してるような気がして余計好きです(笑)
まだその子に告白もしてないし、付き合えるかもわからない。なのに、恋をしてるかも?と、いうだけでこんなに幸せな気持ちになるんだという歌ですよね。いやーすごい。こんなラブソングもあるんだというのが逆に新鮮だし、なんかわかるなぁとも思う。ここから先は私のホントに勝手な考察ですのであまりお気になさらず。この主人公の男性は決して非モテとか女性に相手にされないというタイプじゃないと思います。でも、あんまり異性に対して自信がない、消極的な人。彼女、彼女と積極的に動かないで1人でも趣味とか楽しめるタイプ。優柔不断でボソボソしゃべり、自分で物を決めることが苦手。でも、ちゃんと告白とかすればお目当ての人と付き合えるタイプなんですよ。
スピッツの曲にはよくこういうタイプの男性が出てきますがなんかこういう人どこかで見たことあるぞ?と、思いませんでしたか?そう

「海のはじまり」の主人公の月岡 夏くんです。

夏くんの性格を見ると脚本家の生方さん

頭から爪先までスピッツ一色!

と、思います。彼女の頭の中にもスピッツを聴き込んでイメージの青写真が出来てるんだなと思っちゃいます。
演じるのはSnow Manの目黒蓮くん。
通常では彼は所謂

超一軍男子

に属するんだと思うのですが
こういう消極的なボソボソっとしゃべるような
男の子を演じてもピタっとはまるんですよね。
生方さんは

月岡 夏=目黒蓮=草野マサムネ

最終的には草野さんを描いているのかな?と
思います。

小田急線経堂駅の古いアパートに学生の頃からずっと住んでて彼女は東急大井町線九品仏駅にいる。たまに家を行き来したりご近所デートしたりする。(物語は亡くなった元彼女と実はひっそり産んでいた娘さんとのエピソードが主な軸になってますが、あらすじについてはここではあえて触れないでおきますね)

お互い東京の私鉄沿線住みだとこんな感じなんでしょうね。

東京以外の首都圏から都内に出てデートとなると

例えば渋谷や恵比寿のカフェに行ったりという感じだけど(私は完璧こっちの人間です)

東京出るからオシャレするぞぉ!とすごい気合いを入れてたもんだけど(昔はね)
会社の同僚の東京に住んでる子とかはそういう気合いがなかった気がしますね。住んでるところが
都会だと気合い入れる必要がないのかな?(笑)
ある意味部屋着とも言えそうなラフな格好で自転車転がしながらデートしたりとか

スピッツの曲でそういうのイメージ出来るのは「冷たい頬」とか「仲良し」とかかな?

その2曲はご近所お散歩デート、または学生仲間と学校周辺、下宿周辺でワイワイ歩いてるってイメージ。場所としては「冷たい頬」が

半蔵門線 「池尻大橋駅」とか「三軒茶屋駅」周辺の住宅地、特に目黒川沿いの遊歩道を2人でデートしてるってイメージ(すごい具体的)

池尻大橋駅から出て遊歩道を三宿方面に歩く。高台の上の方は井の頭線「駒場東大前駅」もう少しまっすぐ行くと「池ノ上駅」または「下北沢駅」にも出られるところです。

冬のお天気がいい午後北風が冷たいけれどご近所なのでオシャレなカフェなどには特に行かず(笑)
彼氏は自転車転がして、2人とも足元はCONVERSE、チェックのマフラー

~風に吹かれた君の冷たい頬に触れてみた小さな午後~( 冷たい頬  アルバム「フェイクファー」収録)


正しくは目黒川緑道です

「仲良し」は京王線笹塚駅辺りをなんとなくイメージします。大学の仲間とかかな?数人でワイワイ歩いてる感じ。

~いつも仲良しでいいよねって言われて。でもどこかブルーになってた。あれは恋だった~( 仲良し アルバム「フェイクファー」収録)


笹塚と代々木上原が以外と近いというのを知ったのも仕事で行くようになってから

これは数人でワイワイするような仲間でその中の1人の女の子と冗談言い合ったりして皆からは「仲いいねー」って言われてるけどこの主人公の男の子的にはその子のこと実は好きって唄と解釈してます。
でも、多分女の子は主人公のことを友達としか思ってない、または今の関係性を壊したくないから主人公は告白出来ない。諦めてるっていうのかな、、この人も夏くんみたいなタイプですね。
楽しそうにはしてるけどけっこう胸の内は複雑で苦しい。その女の子が履いてるサンダルの足元に目が行って「可愛いな」なんてときめいたりする。~サンダル履きの足指に見とれた。小さな花咲かせた。あれは恋だった~という歌詞が出てくるんです。胸元じゃなくて足元ってのがマサムネさんらしいというか、、元気だけど小さい可愛い足の女の子なのかな?そういうギャップにドキッとするっていうか、、なんかそういう日常のやりとりなんですが、場所的にはやはり京王線とか小田急線の沿線の地域を連想しちゃいます。なんででしょうね。今でも京王線や小田急線の駅の大学が近くにあるところなんかだと学生のグループが輪になってワチャワチャしてるのをよく見ますよね。ああいう感じかな。遠い青春時代が眩しいのかも(笑)

長くなってきたので次のを最後にしますね。
小田急線とか京王線、東急各線、中央線沿線のお宅に仕事で行くとあちこちにスピッツの世界観を見つけることが出来ます。定期的に下北沢に仕事で行くのですがあの辺りもスピッツの曲の世界を感じます。下北沢駅南西口を出ると

下北線路街というのが東北沢から世田谷代田まで伸びています

そこを歩いて隣の世田谷代田駅までは10分弱くらいでしょうか。「silent」で去年すごく有名になった駅ですがその駅から見る夕焼けが本当にスピッツの世界なんですよ。感動します。少し高台から見る景色は「夕焼け」という曲が似合います。

~君の側にいたい このままずっと 願うのはそれだけ 難しいかな~( 夕焼け アルバム「おるたな」収録)

ネットからお借りした写真ですが私が見たときも本当にこんな感じでキレイでした

この主人公の男の子もやはり大人しいタイプなんでしょう。多分?お付き合いしてる彼女に対しての彼なりの熱い思いを歌ってるんですが。愛してるとかI LOVE YOUという表現ではなくて夕焼けを見てずっと一緒にいたいよーと願ってる?それとも口に出して伝えてるのかな?だとしたらよくやった!とほめてあげたいですね。
この唄のカップルは

夏と水季そのものなんです

スピッツの曲に出てくる男の子は消極的なタイプですが女の子はまさに水季みたいなちょっと個性的で破天荒な女の子。ホントに脚本の生方さんと思うことの根底は同じ認識なんじゃないかと思ってしまいます。さあ、今回は持論をこれでもかと
展開しましたがいかがでしたか?スピッツの世界観からドラマを見てみるのも面白いので是非オススメです。今後はどうなるのかな?楽しみですね。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。次回もキャスト目線でお送りします。

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