北京のゴールドショップ訪問
ここ最近、金価格が上がっているので北京にある老舗の宝飾屋を訪問した。その名も菜百。この略名で名前が知られているが、菜市口という場所にある百貨店という意味である。中国には認定された老舗の称号である「中国老字号」というのが存在するが、この菜百はその1号店でもある。
この宝飾屋まず規模が大きい。1階は金やプラチナの宝飾屋が並びとにかく活気がある。2階はダイヤモンドが売られており、ここは1階の客が嘘のように人が少ない。3階は金製品の交換などをしているカウンターやサンゴの販売がある。3階は金製品の再加工賃の割引がある日はごった返している。そして4階は玉や金のインゴットを販売している。お客の大半は金製品の購入のようである。
私のお目当ては金インゴットなので迷わず4階に向かう。金インゴットコーナーには25キロの金インゴットレプリカもおかれており、力士チャレンジを楽しむこともできる。インゴットは5gから10g、20g、30g、50g、100g、500g、1Kgといったように様々なものが並んでいる。
20gのものが気になってみていると、後ろからおじさんが割って入ってきて、店員に投資するならどれくらいの重量が適切か確認し、すぐさま500gのインゴットを見せてもらっている。Tシャツに短パンのおじさんであったが、すぐに気に入ったようでお買い上げされた。そして500gインゴットをお店の巾着袋に入れてもらい、それを無造作にポケットにいれて出ていった。そんなおじさんの後に20gインゴットが欲しいとは恥ずかしくて言えないのでもう一度並びなおす。
この百貨店の面白いところはさすが中国老字号といわれているだけあり、買い方が伝統的である。まず、店員に自分が買いたいものを告げると、紙をくれるのでそれをレジに持っていきお金を払う。すると交換券をくれるので、それを持って、商品と交換する。まどろっこしい。購入していて、昔はどの店もこんなスタイルだったなと懐かしんでしまう。
お客さんをみてもう一つ思ったことは現金支払いする人が多いこと。電子決済が進んでいる中国だが、バッグに現金を詰め込んで買いにくる客が実に多い。これまでコツコツとためてきたタンス預金なのか、それとも何か怪しいお金なのかなんとも興味深い。
人間模様もみるのも面白いので、定期的に訪問してもよさそうかもと思ってしまう。