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守るものは患者だけではない!!

こんにちは!
カミ・ラボです😄

まずは、2011年3月11日東日本大震災で犠牲になられた方々に
ご冥福をお祈り申し上げます。

当時、自分は関東の医療機関で臨床工学技士として勤務していました。
物資が届かない場合、計画停電中の治療をどうするか
上司・先輩や仲間達と考えていました。

災害に対して、どこか他人事で過ごしていた自分に危機感や治療中の患者を守る、本当の意味での覚悟が強く芽生えた経験になりました。

現在では、災害医療に関する研究が自分の1つのテーマとなっています。
自分の研究で誰かを救えることが今の目標でもあります。

見落としていた考え方🔍

はい、では本題に入りますが、
つい先日、
「第8回多摩腎防災ネットワーク会議」に参加させていただきました。
簡単な内容としましては、大地震の経験を透析室のスタッフから講演いただくもので、大変勉強になりました💡

こういった経験値から、災害対策を医療機関ごとに考えて、
フィードバックできるのは大変貴重です。
今回、自分が一番学ばせていただいたことは、
タイトルにもある「守るものは患者だけではない」とうことでした。

医療従事者、大学教員の観点から、言いますと、
まず考えなくてはいけないことは、患者を守ることでした。
そして、助けることで完結すると思って、いや思い込んでいました。

結論から言いますと、患者や被災者を救いに来ている、医療従事者・スタッフが安心して治療行為を行える環境を構築することも大事ということです。

「いやいや、そんなのあたり前でしょう?
瓦礫があったり、不安定な場所では治療行為や救助できないでしょ?」

物理的な安定が必要なことは自分も理解していました。

でも、もう一つ必要な安定がありました。
それは、心理的な安定です。

最高のパフォーマンスを発揮するために⭐

例えば、ある医療機関で治療を行っている患者がいた場合、
その医療機関が倒壊してしまったら、
別の医療機関に移って治療を行わなければいけません。

その際、そこに所属するスタッフもそちらの施設に移動して、
場所を借りて治療行為を行うと思います。

被災していない施設に患者が集まりますので、
そこのスタッフだけでは対応することは難しいです。

そこで、他の施設からスタッフが来るのですが、問題があります。

それは保険です。

所属する医療機関で治療行為中に、事故が起きた場合に対応できる保険ですと、他の施設から来た方は、そこの所属のスタッフではなく、ある種ボランティアのような形で治療にあたっていることになります。

これでは、何かあった時に保険の適応にならない場合があります😱

この状態では、保険に加入せずに車を運転していることとかわりません。
皆さん想像してみてください。

保険があることで、心理的に安定するので、
車の運転をすることが出来ます。
(かと言って、無理な運転は禁物です🙅)

同じようにスタッフたちも、心理的に安全が担保されていなければ、
積極的に治療に参加することはできません。

講演された方の話では、来てくれたスタッフはまず、非常勤という扱いで医療機関に登録するらしいです。これで、院内のスタッフになれるので保険も付与することが出来るそうです。

被災した患者救うためには、その患者を治療するスタッフをまずは守ることで、最高のパフォーマンスを持って治療に携わることが出来ます🔥

当たり前なことですが、意外に気づけない側面に気づかされました。

終わりに

「テクノロジー×災害医療💻🩺」

自分の掲げる、研究の参考にもなった講演でした。
多くに人を救える日を、1日でも早く訪れるように
挑戦や努力を続けていきたいと思えました😁

それでは、次回またお会いしましょう。バイバイ~👋

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