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成人式に思う 振袖女子VS着付師
「なんかぁ〜、着物が変になってる〜」
「トイレに行ったら着物がずれてきたぁ〜」
「え〜、帯がゆるくなって下がってきた〜どうしよー」
毎年、成人式の会場での振袖女子の声。
早朝、 地元の美容室で数名のお嬢さま達の成人式のお支度をしその後、成人式会場へと向かうことが、ここ数年間の私の成人式当日のスケジュール。
そしてもう一つの重要な任務は、「着物お助け隊」。
会場での、着物のお困りごと、いわゆる「着物の着くずれ」のお直しを担当する。
私は、成人式の会場で、着物のお困りごとを助ける、「着物お助け隊」と呼ばれるボランティア活動をしているのです。
なので、私のいるブースには、「着物が着崩れたから助けてくださぁーい!!!」とヘルプを求める、振袖女子がひっきりなしにやってきます。
主人公である、振袖女子達は、日常生活で着物を着る機会はほとんどありません。
彼女達は、着物を着ている時にしてはならない動きを思いっきり楽しんでいます。
・両手を肩より上に上げる。そして、手を思いっきり振る。
・腕を大きく振って歩く
・ジャンプする(たぶん、Instagram用の撮影)
・大股で歩く
・走る
・携帯を胸元に入れる などなど、、、、
このような動きは、胸元が開いてくる、裾がずれ落ちる、帯が下がってくるなどの大きな原因の一つになります。
(もう少しお淑やかにお願いします)というとことが、私を含め、全国の着付け師の思うところ、、、。
が、しかし
大きな着崩れは本当に、振袖女子だけの責任なのか?
着付師がもっと技術を磨くべきじゃないの??
私は、振袖女子に挑みたい!!
彼女達が、走っても、ジャンプしても着物がズレない、帯が落ちてこない。
胸も崩れることなく、綺麗なままで保たれる。
そんな着付けをしたい。
振袖女子の行動を予測して補整の位置や量、紐の位置を考える。
成人式を目一杯楽しめるように。着付けの技術で!!!
今年もまた、強く思った1日になった。
幸い、私がお支度をした振袖女子とお直しブースでまだお会いしていない。