インド・ダラムサラでチベット文化を学ぶ・子どもたちへの教育ボランティア経験談
今回は、インド・ダラムサラでチベット文化を学び、子ども達に英語やデジタル教育を提供するボランティアに参加したkimkimさんからの経験談です。
インド・ダラムサラについて
今回のワークキャンプで訪れたダラムサラという地域は、自分にとっての新たな居場所、また休暇期間中にふらっと訪れたいと思える場所となりました。
蒸し暑くて混沌としたイメージのあるインド社会とは裏腹に、標高1,500mの山の中腹に位置するダラムサラの街は空気と水が綺麗で、人と動物と自然が共生した社会が広がっています。
私が訪れた時期はちょうどインドのモンスーンの時期にあたり、短時間の激しい雨が1日に数回降るような気候でしたが、その雨音も心地よく感じることができる自然が広がっています。
また、ダラムサラはチベット亡命政府が置かれている地域で、チベット民族の指導者であるダライ・ラマ法王が居住を置いている地域でもあるため、多くのチベット難民が住み、チベット仏教が根付いている社会であります。
ワークについて
そんなダラムサラでのワークキャンプでは、午前中に街のはずれに位置する地元の小学校に訪れ、子どもたちとの交流及び小学校の塗装作業を行いました。
子どもたちとの交流の中で特に印象に残っている出来事が、参加者のみんなと小学校の子どもたちとクリケット大会をしたことです。
子どもたちともキャンプメンバーとも言語や出身、出自が異なることから自分自身、ワークの前半はあまり親しい交流をすることができませんでした。
しかし、スポーツを通してコミュニケーションを図ることで、互いの距離感が縮まり、その後はより親しい交流を行うことができました。
この経験から、スポーツを通じた異文化交流の意義を実感することができ、一つの共同作業は言語や国籍といった様々な違いを越える力があることを学ぶことができました。
午後からは地元の博物館や文化会館、お寺などチベット文化について触れて、理解を深めるワークが用意されていました。
これらの経験から、故郷からの迫害を余儀なくされ、難民として命をかけてインドに亡命してきたチベットの人たちが繋いできた生命、民族の意志、そのアイデンティティの強さを感じることができ、ダラムサラの魅力をより感じることができました。
参加して感じたこと
私がこのワークキャンプに参加した理由は、元々仏教に興味・関心があり、チベット仏教について深く学びたいという思いからプログラムの参加を志しました。
しかし、実際に現地の施設に行き、地元の人からの話を聞くと、チベット仏教の知識やその中身以上に、チベットの人たちが置かれている政治的立場や国際政治、人権問題などに触れる機会が多く、その深刻さ、複雑さ、難しさに心を打たれることが何度もありました。
明日が当たり前のように来ることを確信して平和な日々を送っている人がいる一方で、故郷を失い、幼い頃から両親を失い、安定した居住を得られていない環境下でも、毎日毎日を一生懸命に生きる人たちがいる。
この状況を実際に目の当たりにしたことで、自分がいかに恵まれた環境で生活をし、平和ボケをしていたのか気づくきっかけとなりました。
それと同時に、今も世界で起きている紛争、国際政治、人道問題に対して見て見ぬふりをするのではなく、それにしっかりと目を向けていくこと、そして微力ながらも支援を必要としている人たちに対して力になれるように、
将来自分は何ができるのか、本気で考えていきたいと思える機会をこのワークキャンプを通して得ることができました。
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