今年2度目の17泊18日出張で台湾ご当地ドローイング取材とART台北出展と伊勢丹新宿個展(前編)
前の記事でも書きましたが、今年中に180点の新作油絵作品を描くぞ!と挑んでいます。ということは、2日に1点は仕上がらないといけないわけですが、80〜90層を重ねて1点に1年の時間を費やすスタイルは貫いていますので同時進行で制作枚数を増やさなければなりません。
ですが、一年中アトリエに篭り続けているわけではなくて、取材に出かけたり展覧会中は画廊に在廊したりするので、年間180点はかなりの冒険であります(現時点で150点はクリアしてます)。
ということで、
今年もART台北の時期でしたので、今年2回目の17泊18日の出張に行ってきました。
3時間ほどのフライトであっという間に着陸です。
桃園空港からバスで台中へ向かいます。
今回は昼過ぎの便でしたので、台湾に着陸してバス移動で台中に着く頃にはすっかり夜になっていました。
しかし!、
大問題が発生しました!
なんと、このお食事処にはアルコール類もジュース類もいっさい無いことが判明(お茶のみ)。
弓手旅行で夕食にアルコールが無いなんてあってはならない緊急事態です。
で、ここは台湾式で、
日本よりも人口あたりで言うと多く存在するコンビニ(セブンとファミマがほとんど)に走って持ち込みすることにしました(台湾の一般的な食事処では持ち込みは許されます)。
この時は、定年間近のRさん、大丈夫かな・・とは思いました。
台湾の天気予報はアテにならないと言われ、予報が難しい南国気候ですが、台中ではほとんど雨が降らないそうです。
今回のART台北前の台湾取材旅行は、ART台北見学を兼ねてのツアー旅行を1ヶ月半ほど前に青森取材旅行をしたところでの連チャン企画です。
台湾の人は朝食ですら外で食べる習慣があるそうで、自炊は週に一回するかしないかだそうです。
さて、
ご紹介が遅くなりましたが、弓手ツアー旅行の添乗員は、もちろんいつもの大型乗り物オタクのこのお方・・
皆さんがトイレとお買い物休憩中に大好きなバス写真を撮っておられるスケッチ旅行のカリスマ添乗員スギーさんです。
ガイドのRさんのお話では、台湾人が一生の間に一度は訪れたい場所が3つあるそうで、その1つがこの日月潭だそうです。他の2つは台湾一の玉山(ぎょくさん、日本式ではニイタカヤマ)に登って御来光を拝むことと、大理石だらけの大きな滝があるそうでそれを拝むことだそうです。
今回は時間的にも17泊18日のスケジュール的にも、エネルギーを温存しておかなくてはならないのでいつもよりは小さめサイズでの現場ドローイングです。
まあとりあえず、一枚描いて落ち着きました。
続いて、
山頂に着いて・・
台中から台湾東側の山奥には今も原住民族が暮らしているそうで、日本の九州くらいの大きさの台湾でもその山奥に行くにはなかなか険しい道のりだそうです。
縄文大好き弓手には、10000年以上前から暮らす台湾の原住民がどんな暮らしをしてきたのか興味があります。
ですが、
ここはちょっと軽めのテーマパーク博物館ではありました。
が、
華やかな民族衣装を着て踊る鍛えられたショーは一見の価値がありました。
で、やっぱり日月潭の湖を午後の光でもう一枚描きたくて・・
台湾人が一生の間に一度は訪れたい3つの場所の1つであるこの日月潭の、朝陽と夕陽を拝むのが良いのだそうで、いちおう夕陽っぽいタイミングは拝めた感じかな。
ロープウェイから見下ろしたあのアングルで描きたかったのが本音ですが、ロープウェイを止める?か、かなり険しい登山をしないと無理そうでした。
なんだかバタバタとした日月潭での1日でしたが3枚描きました。
台湾3日目出発です。
この日は台北入りして近郊のスポットを巡ります。
昨年以上に富士山型のシンプルな形にデフォルメしてみました。
昨年と同じく、ここから渡し船で対岸へ。
せっかくの南国なので、なんとかトロピカルな一枚を描きました。
淡水から台北市内へは渋滞がなければ車で40分くらいです。
弓手は翌日午後からART台北の準備で別行動になるので、皆さんとの夕食はこれがラストとなります。
爆睡して翌朝。
雨のなか出発します。
ツアーメンバーには初台湾の方々も居られますので、やはり九份は外せないだろうということで・・
あの千と千尋の神隠しの元になった華やかな九份の街中は後回しにして、昨年もCさんと取材した高台からのスポットへ、バスの運転手さんもRさんも初めてきたらしいので途中少々迷いながらも到着しました。
しかしすぐに降ってきて軒下へ・・
Rさんの話によると九份のいわれは、昔この高台の不便な地には九家族しか住んでいなかったそうで、買い物などで町へ降りてきたら「九家族の村から人が来たぞ」と珍しがられた「分」に人を表わすにんべんの「イ」が付いて「九份」と呼ばれるようになったそう。
その後、この山から金が取れることが分かってゴールドラッシュになり一攫千金を求めて人々が集まり、あの千と千尋の神隠し的な賑やかな街が出来たそうです。
なので、このアングルの方が本来の九份なのかも・・
弓手のツアー同行のタイムリミットが近づいてきました。
いつもはホテルに戻ってゆっくりとする講評会を、今回はこの広めの軒下で行うことにしました。
皆さんがこの時点までに描かれたほぼ全作品を一点ずつ、お披露目とコメントをさせていただきました。
相変わらず弓手チームの現場スケッチは面白い!!と、スギーさんからもお褒めいただきました。
慌ただしく皆さんとお別れして・・皆さんはこの後、九份の街中へ移動されました。
絵描き弓手的には、ここからが今回の本番とも言えますので気合いを入れ直します。
で、この日はさっそく台湾のVIPなお客様からお食事のご招待をいただいていて・・
美味しゅうございました。弓手チームの皆さんすいません。
翌朝。
ART台北2024、報道ブレス向けとスーパーVIPのみしか入れない内覧会的な初日が始まります。
弓手ブースの様子をご紹介します。
いつもより広めで、作品数はいつもより少なめです(昨年、たくさん飾り過ぎ!って主催者側からオコラレたので・・)。
で、
この日はスーパーVIPなお客様しか入場出来ない日ですので、
弓手にとってスーパーVIPな皆さまを・・
みぞえ画廊のスーパーVIPカードを使わせていただき、皆さまにスーパーVIPな気分で?堂々と御入場いただきました。
スギーさんと言えば、何度か紹介しましたが、飛行機に乗る度にキャプテンのサインを集める趣味?もお待ちですから、直接話せる貴重な機会の興奮は凄かったようです。ちなみに、もうおひとり、弓手チームに飛行機大好きなTさんが合流されて、同じくご紹介しましたら二人して質問攻めされてました。お二人にはこれがART台北最高のお土産になったのかも。
その後、VIPなお客様が来られて・・
翌朝。
いよいよART台北本番スタートです。
で、ART台北と言えば毎年お世話になっている台北在住のYさん差し入れのアレ!
弓手のSNSでインスタを本格的に始めたのは1年半くらい前からで、ART台北会場では昨年もバンバンフォロワーさんが増えました。
で、今年もいい感じです。
この時点で・・
一般公開初日もまずまず盛況でした。
で、連日ですが夕食は台湾式に毎日外食で・・
爆睡。
翌日。
ART台北では基本的にお嫁入り作品はその場でお持ち帰りされる場合が多く(特に弓手作品は)、毎日朝からは展示替えをして持参画材が活躍します。
今回はお客さんが重なるタイミングが多くて、スタッフ対応がかなりバタバタしてしまいました。でも有り難いことです。
爆睡。
翌朝。
そして、思い切ってやってみたのが・・
と、思いきや・・
と、思いきや、
順調にお嫁入りさせていただき・・
でいよいよ、
ART台北弓手ブースと言えば名物になりつつあるアレの時間です!
シートを敷いて画材を広がるとさっそくお客さんがスタンバイされてしまいます。
毎年ライブドローイングが始まると台湾の人はどんどん集まってきてくれるのですが、その時間は営業停止状態になってしまい周りのブースにもご迷惑をかけてしまいます。
ので、制限時間は小1時間と決めてスタートです。
ブーススタッフさんは他の作家ブース対応でもバタバタしていて、盛り上がりどころである墨塩のタイミングの画像が撮れませんでした・・
Cさんから
「先生!ちょうど1時間です!」
と巻きが入ったタイミングで・・
くたくたになりました。
爆睡。
翌日、ART台北最終日です。
とにもかくにも、今年もおかげさまでART台北を盛況にて無事に終了いたしました
お客様との記念撮影などお顔をボカシてご紹介いたします。
おかげさまでインスタのフォロワーの方も、今年の目標だった1500人に最終日夕方に到達いたしました!
撤収作業開始です。
みぞえ画廊の作家さんたちも盛況でなによりでした。
さて、
最終日の撤収作業を終えてからはお楽しみの・・
たくさん食べて飲みましたが、写真は撮り忘れてしまいました。
で、
最終日のシメは・・
足裏から全身もしてもらいましたが、爆睡しすぎて気持ちいいー!を、味わい損ねてしまいました・・
で、
今回は今年2回目の17泊18日の出張ですが、この時点でまだ9泊目が終わったところです。
まだあと8泊の絵描き出張が残っております。
この翌朝の便で羽田入りして伊勢丹新宿での個展準備に向かいます。
そちらはさらに大盛況な後編につづく。