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情熱発見インタビューNO4 ~やりたいことを行動で実現したゲストハウス、八戸をもっと良い町に~
こんにちは。第4回目のインタビューになります。今回は前回の石橋優希さんに続き、青森県八戸市吹上でゲストハウス「トセノイエ」を運営している鈴木 美朝(すずき みのり)さんになります。実は今年の2月頃からこのゲストハウスを知り、地域と密着したイベントの魅力にはまってしまい、4月のバリ報告会のイベントに参加しました。他にも活動を多く展開しており、海外経験も豊富で八戸にはない視点をもった方で、その行動力と想いについてインタビューが実現しましたので報告します!
自己紹介
1995年、十和田市生まれ。法政大学社会学部卒。
東京ビッグサイトでBtoBのイベントを主催、日本国メーカーのマッチング等をし、営業力とライティングを学ぶ。
令和4年4月からフリーランスとして、2社から業務委託を受ける。同年10月、地元青森県八戸市にゲストハウスをオープンし、旅行者と地域の繋がる拠点と八戸のまちづくりなど精力的に活動している。
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インタビュー者の仕事について
教えて!その1「現在の仕事に至る経緯・活動内容とは?」
活動内容
①ゲストハウス「トセノイエ」(八戸市吹上):宿泊や各イベントを実施
し、地域の人たちが集う場と旅人と交流できる場として運営
②青森県をビジネスで解決する業務委託の仕事
③エストニアのサウナを輸入する業務委託の仕事
④DASUKEYO:一般社団法人glassesの青森県八戸市を中心とした南部藩都市
開発プロジェクトまちおこしユニット(建築家の高砂充希子さん、青森
県庁職員の和山大輔さんと活動)
現在に至る経緯
東京で働いていて、コロナが来たことで働き方や暮らし方も大きく変化し、このまま東京に住んでいていいのか?と思うようになりました。その後、青森在住の女性起業家のオンラインイベントに参加し刺激を受け、「起業や創業」という選択肢が増えました。元々旅をして民宿やゲストハウスに泊まるのが好きで、2021年4月に沖縄へ一人旅をしたことがきっかけで好きなことをして暮らしたいと思うようになりゲストハウスをやりたいと思うようになりました。沖縄か地元の青森県八戸市か悩みましたが、八戸で曽祖母が暮らした家が空き家になっていて、クラウドファンディングで資金を集めリノベーションして2022年10月にオープンすることができました。
教えて!その2「今の仕事・活動をして良かったこと(ゲストハウスの魅力)とは?」
純粋に青森県を県外の方に知ってもらうのが嬉しいですし、やりがいがあります!
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インタビュー者自身にせまる!
教えて!その1「好きなこと・自分の強みとは?」
好きなことは、カラオケ、特にスナックで歌うことです。先日もゲストハウスに来たお客さんと近くのスナックへ行ってきましたよ(^-^)
強みは、誰かを巻き込んで何かをしたり、良い意味で頑固な性格で人に何を言われようとやりきることができるのと物事を多角的にも見ることができます。また、八戸で暮らしている人が考えられない視点を持つことで地域に還元でき、物事を構造化して、どこに課題があるか探してどうしたらいいか考えています。
教えて!その2「仕事をする上で大切にしていることとは?」
ゲストハウスをする上で、地域のコミュニティとの関係性なしではできないですね。関係性が悪くなるのは避けたいので、関係性を壊さないで築いていきたいです。
教えて!その3「行動力、アクティブさは元々ですか?横の繋がりの作り方とは?」
(行動力、アクティブさは元々ですか?)
小さい頃は両親の誕生会を企画して弟や妹とケーキを作ったり、夏にはお化け屋敷をするなど人を巻き込んでパーティーをやってました。しかし、高校生になって担任や部活の先生から理不尽に怒られ続けたことで、ネガテイブで失敗を恐れるようになり、自分の本来の良さが消えてしまいました。でも大学や海外に行くなど田舎を出るようになってから変わったと思います。自分の好きなことをして生きる友人や、型にはまらない生き方をする友人に出会えたことで、誰かと違うことを恐れない・失敗を恐れないという考え方が身に付きました。
(海外の人はフレンドリーと思いますが、そこから横の繋がりが広がった感ですか?)
海外の方だからフレンドリーということはないと思います。むしろ、例えばアメリカだと自分から存在を示していかないと、いないものだと思われてしまいます。自分からアクションを起こすことが大事だと思います。
(横の繋がりの作り方とは?)
目的があって動いた結果、人が付いてきます。例えばDIYしたいと思ったらこの人に聞いたら良いかもって会いに行きます。目的・達成したい人が動いた結果ですね。
教えて!その4「好きな言葉or座右の銘とは?」
今日が一番若い日!
考えるよりまず行動!
教えて!その5「家族、友人や仲間について(理解や支え、応援はありますか)」
両親は寛容で父は背中を押してくれます。海外留学をする時や何かをやろうとする時はいつも応援してくれます。
ゲストハウスをすると言った時も、周りからはこんな古い家どうするの?と反対されましたが、母は一緒にやりたいと応援してくれました。
いま会いたい人は?
沖縄の友人や出会った人です。
こども・学生目線から質問コーナー
小さい頃・学生時代の夢は?
保育園の時は、チンチンアイス(青森県のお祭りのときなどに現れる、移動式のアイスクリーム屋さん)が好きでアイスクリーム屋さんになりたいと思っていました。小学校の時は、両親が学校の先生だったので学校の先生になりたいと言ってました。中学校・高校は通訳をしたいとか、楽天イーグルスが好きだったので、選手に会うためにアナウンサーになりたいとか、ふざけて思っていましたね(笑)
この仕事になるには?目指すには?
やろうと思えばやりたいことは誰でもできますし、リスクを恐れているのが強いと思います。どんなに小さいことでも挑戦してみる!失敗を恐れないことが大事です!
将来の夢分からないです。夢がないとダメですか?
夢はなくてもいいです。今を楽しむ人生が良いです。何十年後にいつかやりたいと思っていると人生いつ何が起きるか分からないので、それ以外のことができなくりなります。やりたいことがあるなら今やる!やってみましょう!
こどもの頃からやっておいた方がいいこと
海外に行くことです。特に大学生の時にはぜひ行ってほしいですね。
留学は最低でも1ヶ月。
お金を気にするなら奨学金のプログラムなど方法はあります。
留学して、自分とは違う文化や社会で生きてきた人と意見交換をすることで、一つの事象を多角的に見る力がつくと思います。
(どこの国に行けばいいですか?)
動機によって国を変えるといいですよ。
学びたい語学やアジアの新興国など目的によって行きたいところは変わりますね。オススメはアメリカです!
最後に
これからやってみたいこと・成し遂げたいことは?
今年、ゲストハウスに1ヶ月滞在した方がいましたが、ゲストハウスの裏に空きアパートがあり、そこを再生して長期滞在できるようにしたいです。アーティストとして滞在するのもいいですし、移住を考えている人も働いてみて良いきっかけになればと思います。
今進路に悩んでいる学生やモヤモヤしている社会人にメッセージ
悩んでいるなら自分と違う環境に飛び込むことです。いつもと同じ生活だと同じことの繰り返しで何も解決しません。やはり自分で動くしかないと思います。
八戸であれば、まちぐみ(青森県八戸市を面白くする市民集団)や汁”研(八戸せんべい汁’研究所)などの市民団体もオススメです。自発的に行動してみましょう。あと周りの大人に相談するのもいいと思います。
鈴木さんから見た今の八戸とは。八戸の未来とは?
私の地元の十和田市のシャッター街は、私の中学生の頃と今とではあまり変わってないように思います。現代美術館は確かに観光客で賑わっていますが、市の施設が増えるばかりで、個人店やそこでの賑わいはあまりないように思います。
一方、八戸の人口は約21万人です。人がいることで街に活力が生まれると思います。トセノイエ周辺には、今はすでになくなってしまった片町朝市の名残で、せんべい喫茶をはじめとした人々が朝に集まり語らう文化が残っています。全国いろいろ旅をしましたが、このような光景を見たことは初めてで、とてもユニークだと思いますね。人々がいるからこそ豊かな文化がある。そこが八戸の強みですね。
でも同時に、この景色は10年、20年後は見られないのかなと懸念しています。文化を受け継ぐために若者が上の世代と交流していく仕掛けが必要なのではないかと思います。
今後の展開、宣伝(アピール)
DASUKEYOでは、八戸市中心街やその周辺の空き家をリノベーションし新たな場をつくることで、個が輝けるまちを目指していきます。
ゲストハウスの裏のアパートを改装して、八戸に移住したい、八戸で挑戦したいという方向けに貸したり、八戸市中心街にある旧割烹をリノベーションして、アーティストを育成する場をつくっていきたいと考えています。
そしてゲストハウス周辺の吹上、鍛冶町を盛り上げていきたいと思っています。
次のインタビュー者紹介
高森えりかさんをオススメしたいです。畳店や汁”研など多岐にわたって活動している方なので良かったらインタビューしてみてください!
インタビューして思ったこと
今回、鈴木さんにインタビューして、率直に若い世代でこんな熱い想いをもった方に会ったことがないなと思い逆にこちらが刺激を受けました。想いを聞くことで日本全国や海外留学、旅を通して外の良さを肌で感じた豊富な経験があるからこそ、やりたいことに繋がり、地元(内)を良くしたいという気持ちが伝わってきました。
ここでゲストハウスの紹介をさせてください。八戸市吹上にある「トセノイエ」さんは、昔のおばあちゃんの家にタイムスリップしたかのような昭和な空間が広がり、とっても落ち着いて過ごすことができます。先日は、インドネシアのバリ視察報告会というイベントに参加しました。日本財団のプログラムに応募して200人から選ばれた行動力とバリの文化(環境に良いもの)を肌で学ぶことで今の自分に満足せず、もっともっと良いものを地域に取り入れていきたい、地元の人に還元していきたいといった強い想いを感じ取ることができた共に、イベントを通し人との繋がりっていいなと思いました。
インタビューの中で、今を楽しむことが大事であること、自分から動かないと人は付いてこないことを聞き、活動や取り組みを楽しみながらしっかりと行動に移しているからこそ共感を得て新しい環境、チャレンジに繋がることを感じ、今の自分に足りないものを聞くことができ良かったです。鈴木さんは4月に法人も設立してこれからどんどん八戸の未来に向かって動き出します。私も八戸に住む1人として、「八戸には何もない」ではなく、「こんないいこと(楽しいこと)がある、八戸の文化や地域の力・人がある」といった視点をもって、何かできることをして、明るい八戸にしていけらたらと思います。
子どもや学生さん、そしてみなさんで八戸のまちづくりをできることから考えていきましょう。
鈴木さん、インタビューありがとうございました!!
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「トセノイエ」さんの詳細はこちらのホームページやInstagram、Twitter等で確認してください。
今回のインタビュー記事を読んでくれることで学生さん、子どもの保護者、そして社会人と何か変われるきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございました<(_ _)>