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シンガポール旅行~大人の社会科見学編~

1箇所目:Sustainable Singapore Gallery

シンガポールの水問題について、息子から熱く語られて調べてみたときに見つけた場所。
そもそもこの場所はMarina Barrageという、貯水池(ダム)である。と同時に豪雨の際は、ダムの9つの水門を開き、過剰な雨水を海へ放出することで、平地を水害から守っている。そしてこの公園からはマリーナ・ベイやガーデンズバイザベイが見えるため昼も夜も景色は抜群だ。
立地もMRTガーデンズ・バイ・ザ・ベイから徒歩5分程度と抜群。
しかも、近くに、「サテー・バイ・ザ・ベイ」というホーカーズもありサティなどは絶品。
 
ちなみにOCBCスカイ・ウェイに行ったあと、家族で夜景を見るためにもここを訪れている。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは混雑しているが、ここは人気も少なく、静かに夜景を見ることができた。(ただ、私としてはいくら安全な国であったとしても、人気がない場所に夜行くのは少し怖かった)

その隣に、このSustainable Singapore Gallaryがある。ここのガイドツアーはなんと無料!何をするにもお金がかかるシンガポールにおいて無料で、しかも英語の社会科見学ができる。(というか日本語のツアーはない)
訪れたのが12月30日ということもあるのか、私が申し込んだ時間のツアー客はなんと私の家族のみ。そのため、「私達は英語が苦手な日本人!ゆっくり話してほしい!」というわがままなお願いを聞いていただき、ゆっくりと案内してもらった。
シンガポールは、狭い国土で高低差も少ないためそもそも水を貯水するのは難しい。
ガイドの人も話していたが、シンガポールはこの水問題に4つの蛇口(TAP)で解決しようとしている。1つ目は17箇所の貯水池 2つ目は隣国マレーシアからの輸入水 3つ目はニューウォーターと呼ばれる下水再生水 4つ目は、海水の淡水化を中心とする水源の開発や循環利用の推進下水処理である。
ここでは、そのような水問題への取り組みだけでなく、気候変動などの環境問題に対してシンガポールがどのように取り組んでいるのかが、わかりやすく展示されている。

 2箇所目:Newater Visitor Center

こことセットで訪れるといいのが、Newater Visitor Center。
交通の便はちょっと悪く、MRTタナ・メラから徒歩で25分。ただ、タナ・メラはチャンギ空港から二駅と近い。
私はちょうど帰国日に訪れることにしていたので、一旦チャンギ空港に荷物を預け、そのままタクシー直接行くことにした。確か日本円で3000円程度でついたと思う。
そして帰りは、徒歩でタナ・メラまで行き、MRTでチャンギ空港に向かった。
駅から25分は遠いが、道はわかりやすく、町並みが見えるので散歩としてはいいと思う。
(雨季ということもあり、私は雨でぐっしょり濡れてしまったため、散歩とはならなかった)
 
ここは、先程のシンガポールの4つの蛇口でいうならば、2つ目の下水処理で飲料できる段階まで再生化することを展示している。
ここも事前に予約できる1時間程度のツアーが有り、無料!12月31日に訪れたのは、私の家族ともう一人の欧米人だけだった。さすがに、他の観光客がいるところで、「ゆっくり話してほしい!」とは言えなかったが、ガイドの人がわかりやすく簡易な単語を交えながら、話してくれたので、7割くらいは説明の内容も理解できた。
ちょうど、東京都にある虹の下水道館を思い出すような施設だったが、その水再生の膜技術に旭化成や東レなどの企業の名前も出てきていて、ちょっと誇らしかった。
 
この2つの場所を訪れると、シンガポールが水問題について国をあげて取り組み、成果をあげてきたのが分かる。新しくインフラを整備していることや、国土が狭いため、計画的に整備しやすいことも理由としてはあると思う。また、今回シンガポールを訪問して知ったのだが、シンガポールはリー一族の独裁国家という一面があるらしく、だからこそ政策を押し進めやすいのかもしれない。

USSやマリーナ・ベイなどの観光施設も旅行のキラキラで楽しいが、少しシンガポールの国について真面目に見てみたい人におすすめの場所だ






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