やさしさにつつまれたなら
ちょうど5年前の今日、2019年の2月2日
忘れるはずもない・・とても寒い日だった
その日は土曜日で
私は出勤日でいつになく残業となって
娘からのLINEを読んだのは18時過ぎの駅のホーム
娘がいつもと違うよ、「おかしいよ」・・と
えええええ?
夫が年始明けから体調が悪くて救急搬送されてから26日目
私が急いで駆けつけて
最後に深い呼吸をひとつして夫は
旅立った
心は残りつづけると思っても
大切な人を失うということを受け入れられないのか
私は頭で理解できなかった
私も娘も深い悲しみしかなかったんだよね
でも、口から出てきた言葉は
「ありがとう、パパ本当にありがとう」だった
少しがんばって言ったような気持ちが
それが精いっぱいで。
言葉で表せないほどの悲しみの中
看護師さんが「年齢的に私たちも諦めたくなかったです」と
涙を流してくれたとき私も涙がこぼれた
最期のケアのために私と娘は別室で待つようにと
小さな待合室に通されて
悲しみのせいか厚地のダウンコートを着ていても寒くて寒くて
その時
寒くて震えていた娘が急に
「あったかい!パパだ!!
パパがうしろからハグしてくれてる!!」
あれ?私は寒いまま、私にはぁぁ?と思ったけど
娘への愛情はパパは世界一だったからなー
会話がないまま旅立つことになったので
きっと夫は娘を想う優しい気持ちを伝えたったのかな
ずっと傍にいると言いたかったのかな
本当に傍にいるよね
それを感じられることがうらやましい
私は今、振り返ると娘から教えられたことがたくさんあったんだよね
そんなことを次には書いてみたいと思います
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