父が中学生の時に株を始めた話
私の父は中学生の頃、新聞に載る株の情報を毎日見ていたそうです。
一株あたりの値を見て、僕のお小遣いでも買えるぞ!と思い、
購入する銘柄を決めて、中学生だった父は早速近所の証券会社へ行きました。
当時父は地方ではあるけれど、都会のど真ん中に住んでいたので
近所の証券会社と言っても大きな証券会社へ行ったのだと思います。
学生服を着た子どもがお小遣いを握りしめて「この株を買いたいんですけど。」と言ってきたのだから、証券会社の方も驚いたことでしょう。
最初に応対してくれた人は「ちょっと待ってね。」と言って、代わりに奥から年をとった方が出てきて父の応対をしてくれたらしい。
結果から言うと父は無事に株を買えたそうです。
今でもその時の株券が父の机の引き出しに大事にしまってあるのを私はつい最近知りました。
初めての株を購入し、数年経った頃に父はとある事に気づきます。
株には買う時に100株から購入などの決まりがあると。
じゃああの時にたった一株で買った株は、、、。
おそらく支店長が持っていた株を、一株だけ個人的に売ってくれたんだろうなと父は言っていました。
今ならそんなことはできないのかも知れないけど、この話はもう65年ほど前の話なので、支店長の個人の裁量で出来たのでしょうね。
父は今でも株を楽しんでいて、ネットでも株取引を出来るようになりました。
定年退職してからも、世の中の動きに興味を持ち、新聞に目を通して、元気に過ごせているのは株のお陰だと思います。
当時、父に株を売ってくれた方に感謝ですね。