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目の構造と疾患

3ヶ月の勉強で1次試験を合格した私の行った勉強です😊


目の構造

目の解剖整理は、この動画が一番分かりやすいです!


近視と遠視と乱視

日本眼科学会の説明文が画像つきでわかりやすいです。

近視
網膜より前に焦点を結んでしまう状態で、凹レンズで矯正します

遠視
網膜より後に焦点を結んでしまう状態で、凸レンズで矯正します。

乱視
角膜や水晶体の歪みにより、焦点が1箇所に集まらなくなり、像がぼけて見えること。
近視や遠視と同じように補正レンズ(円柱レンズ)で矯正。


学校に関連する目の病気

<健康診断で注意する病気>
内反症:さかさまつ毛のこと。

麦粒腫:俗にいう「ものもらい」。眼瞼にある涙や汗の分泌腺や毛穴から、ブドウ球菌などの細菌が感染して、症状を引き起こすもの。治療は、抗せい物資の点眼や内服。感染原因菌は、常在菌であり、他人に感染させることはありません。

霰粒腫:マイボーム腺の出口が劣化した油分などによって詰まり、分泌物の脂が瞼板の内部にたまって腫瘤となったもの。マイボーム腺とは、涙の水分が蒸発しないよう脂を分泌する腺のこと。ほとんどは自然治癒するか温めると改善することがある。

日本眼科学会の画像

<感染症>
・流行性角結膜炎
俗にいう「はやり目」。原因は、アデノウイルス。接触感染で容易に伝染し、特に人々が濃密に接触する機会の多い場所や、プールの水などを介して、流行的発症がみられる。感染力が続く発症してから2週間以内の間は、眼を触ったら手の洗浄、家族内で、タオル、枕の共用は避ける、入浴は家族内で最後に行う、残り湯を洗濯などに使わないなどに注意する。学校において予防すべき感染症の第3種に指定されており、「医師が感染のおそれがないと認められるまで」出席停止。

目のケガ

<網膜剥離>
網膜剝離とは、何らかの原因で網膜が網膜色素上皮から剥がれてしまう状態のこと。

網膜剥離の前駆症状
・飛蚊症
特に明るい場所で視界に蚊のような影が浮遊し、視界をずらしても影が少し遅れてついてきて、まばたきをしても消えないこと。
・光視症
何らかの原因で光を受ける網膜に刺激があったときに生じ、実際にはないはずの光が一瞬光ったように感じること。
※無症状の人もいます。

進行した時の症状
・視野欠損
・視力低下
※網膜には痛覚がないので、痛みはありません。

<眼窩底骨折>
眼球にボールが当たったり、肘や膝が当たったりして眼球を支えている薄い骨(眼窩底)に骨折を生じます。

日本形成外科学会より


症状:複視、眼球陥凹、頬部や上唇のしびれ。
※小児で高度な眼球運動障害を認める場合などは、受傷後早期の手術が望ましい場合もあります。

色覚

<色覚とは?>
網膜には、①杆体(明るさに反応する)、②錐体(色を見分けたり、細かいものを見たりするもの)という視細胞がある。錐体は、緑の光に主に反応する「M-錐体」、赤の光に主に反応する「L-錐体」、青の光に主に反応する「S-錐体」の3種類がある。

<色覚異常とは?>
網膜にあるこれらの錐体の異常が原因。M-錐体(緑錐体)に異常があると2型色覚、L-錐体(赤錐体)に異常があると1型色覚となる。

<学校でのスクリーニング方法>


過去問

問1
次の記述は、眼部外傷に関する事例である。記述中の太線の症状として適切なものは、 下のA群の 1~ 4 のうちのどれか。また、記述中の空欄 ア に当てはまるものとして 最も適切なものは、下のB群の 1~ 4 のうちではどれか。

中学校2年生の生徒Aは、昼休みに保健室に来室した。生徒Aは、「今朝から、右目 で見ると虫のようなものが浮かんで見えることがあり、気になったので保健室に来まし た。」と養護教諭Bに話した。養護教諭Bは、生徒Aから飛蚊症を疑う発言があったの で、生徒Aに見え方の検査を行ったところ、複視の症状はなかったが、左眼に比べて右 眼の視野がわずかに狭くなっていることが確認された。養護教諭Bが生徒Aに、「最近、目に物が当たったり、ぶつけたりしたことはありま せんでしたか。」と質問したところ、生徒Aは、「1週間前の放課後、友達と校庭でバ ドミントンをしていたときに、友達のラケットが私の右目に当たりました。そのときは 痛かったですが、すぐに痛みがひいたので、大したけがではないと思っていました。」 と答えた。養護教諭Bは、生徒Aにその他の症状について質問を続けたところ、光視症 を疑うような症状が出ていることが分かった。養護教諭Bは、 (ア) の可能性があると判断して、そのことを生徒Aに伝え、養護教 諭Bは生徒Aの保護者に連絡し、すぐ眼科を受診するよう伝えた。


【A群】
1  灯火の周りに虹色の輪が見える
2  光を見たときに異常にまぶしく見える
3  光を眼に当てたときに瞳孔径が小さくなる
4  光が当たっていないのに視野の一部に光を感じる
【B群】
1  視神経萎縮
2  水晶体脱臼
3  網膜剥離
4  眼窩底骨折  

問2
次の図は、眼球の構造を模式的に表したものである。この図のア~エの器官を答えよ。

問3
空欄ア~オに当てはまるものとして適切なものは、後の1~9のうちのどれか。
近視は、無調整状態で平行光線が、網膜の(ア)で焦点を結ぶ状態である。眼軸が(イ)か、角膜や水晶体などの屈折力が(ウ)生じる。近視は(エ)矯正される。乱視は、無調整状態で平行光線が、網膜の1点に像を結ばない状態である。乱視には、正乱視と不正乱視があり、正乱視は(オ)で矯正される。

1.短い  2.長い  3.凸レンズで  4.凹レンズで  5.円柱レンズで
6.弱くて  7.強くて  8.前  9.後ろ

問4
色覚検査・色覚異常に関する記述として適切なものは1~5の内のどれか。2つ選べ。

1.網膜に赤色、緑色、青色のそれぞれの色に反応するかん体細胞があり、先天色覚異常は問題となるかん体の種類によって1型色覚、2型色覚、3型色覚がある。
2.「石原色覚検査表Ⅱコンサイス版(14表)」では、第1表から第8表及び第14表から第11表の計12表のうち誤読が1表でもあれば「色覚異常の疑い」とする。
3.異常3色覚のうち1型3色覚は赤色弱のことで、1型色弱では赤を暗く感じるため、観察条件が悪いと赤と黒や、ピンクと水色が見分けにくいことがある。
4.学校での色覚検査は、医学的に認められている色覚検査表を使用するため、スクリーニングであっても色覚異常を診断することができる。
5.学校での色覚検査は、児童・生徒等が自身の色覚の特性を知らないまま進学・就職等で不利益を受けることがないように、希望者を対象として個別に検査を行う。

【解答/解説】

問1
答え、A群は4。B群は3。
<A群の解説>
灯火の周りに虹色の輪が見える=虹視症
光を見たときに異常にまぶしく見える=羞明
光を眼に当てたときに瞳孔径が小さくなる=瞳孔の正常な反応
<B群の解説>
「目をぶつけたこと、飛蚊症・光視症・視野狭窄があるにも関わらず、持続的な疼痛がないこと。」以上の理由から、網膜剥離が答えとなる。

問2
答え ア:水晶体 イ:角膜 ウ:虹彩 エ:毛様体

問3
答え

近視は、無調整状態で平行光線が、網膜の(ア:8 )で焦点を結ぶ状態である。眼軸が(イ:2 長い)か、角膜や水晶体などの屈折力が(ウ:7 強くて)生じる。近視は(エ:4 凹レンズで)矯正される。乱視は、無調整状態で平行光線が、網膜の1点に像を結ばない状態である。乱視には、正乱視と不正乱視があり、正乱視は(オ:5 円柱レンズ)で矯正される。

問4
答え、3と5。
解説
1.網膜に赤色、緑色、青色のそれぞれの色に反応するかん体細胞(→錐体細胞が正解)があり、先天色覚異常は問題となるかん体の種類によって1型色覚、2型色覚、3型色覚がある。

2.「石原色覚検査表Ⅱコンサイス版(14表)」では、第1表から第8表及び第14表から第11表の計12表のうち誤読が1表でもあれば(→2~3表あればが正解)「色覚異常の疑い」とする。

3.異常3色覚のうち1型3色覚は赤色弱のことで、1型色弱では赤を暗く感じるため、観察条件が悪いと赤と黒や、ピンクと水色が見分けにくいことがある。(→〇)

4.学校での色覚検査は、医学的に認められている色覚検査表を使用するため、スクリーニングであっても色覚異常を診断することができる。(→あくまでスクリーニング)

5.学校での色覚検査は、児童・生徒等が自身の色覚の特性を知らないまま進学・就職等で不利益を受けることがないように、希望者を対象として個別に検査を行う。(→〇)

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