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WCOOP 85-H 2-7TD全Hand解説 Part1

先日PokerStarsにて行われたWCOOP 85-H 2-7 Triple DrawのHand解説です。
基本的な解説から、トーナメント特有の部分まで触れています。
全ハンドを解説するため、walkやノーコールのものもあります。
Part1のみ無料で閲覧いただけます。Part2以降は有料となりますが、購読いただけると幸いです。
基本的には10Handずつ書いています。(①のように書かれている見出しは詳しい解説があります。)
リプレイの動画も載せておりますので詳しいチップ量などはそちらからご確認ください。


リプレイ動画

1Hand目 0:00~

Walk

2Hand目 0:29~

CO raise 2455A
Win CO

一般的なオープンである。

3Hand目 0:57~ ①

CO raise 22559
BB call 68TKK
BB 3c 68TKK → 6789Q
CO 3c 22559 → 2589A
BB x/c
CO b
BB 2c 6789Q → 6778A
CO 1c 2589A → 22589
BB x/c
CO b(Allin 0.02bb)
BB 2c 6778A → 6788T
CO 1c 22589 → 22589
Win CO

 まず、COの22559はかなりルースなRaiseであるが、ブロッカーが優秀なためスチールを狙ったRaiseである。BBのチップ量が6位であり、ICMを的な部分を考えたRaiseであると考えられる。しかし、COもショートなためFoldも検討できる。
 BBのcallもかなりルースである。相手が自分よりショートの3bbなため、必ずEQは実現できるが68xxxは降りることが推奨されると考える。

4Hand目 1:49~ ②

LJ raise 2388A
CO call 247AK
LJ 2c 2388A → 23578
CO 2c 247AK → 23447
LJ b
CO c
LJ pat 23578
CO 1c 23447 → 2347J
LJ b
CO c
LJ pat 23578
CO 1c 2347J →22347
LJ b
CO f
Win LJ

 LJからのオープンとして238xxはややルースであるが、2388xであるためオープンしたと考えられる。
 そしてCOで247xxでコールしているがFoldするのが一般的だと考える。LJのレンジは2cの場合257~であるためFavoriteをとれている可能性は高くはない。しかし247xxのようなNo1のドローはマルチウェイに対して強いため、その部分も考慮してCallを選択したと考えられる。
 2nd draw後2347JはRaiseすることも検討できるが今回はCallしている。ここで相手が9lowを持っている場合、交換する可能性がある。また今回のような87low良形で、相手にブラフがない場合も交換することも考えられる。交換させることができた場合2347xは必ずFavoriteをとれている。
 3rd draw後のbetは基本的にどちらでもよいが、すべてbetするとcheckレンジが脆弱になってしまうため頻度でbetすべきである。

5Hand目 3:57~

LJ raise 2347K
Win LJ

一般的なオープンである。
このスチールによって6位と7位チップ量の順位が変動する。

6Hand目 4:15~

CO raise/call 268JA
SB raise 3458K
SB 1c 3458K → 34458
CO 2c 268JA → 2689J
SB b
CO c
SB 1c 34458 → 34578
CO 1c 2689J → 2689K
SB b
CO c(Allin 1.23bb)
SB pat 34578
CO 1c 2689K → 22689
Win SB

 標準的なオープンであり、チップ量が最下位であるが、6位のチップ量とかなり拮抗しているためFoldすることも考えられる。
 2nd drawでも基本的には9を切り86lowを目指すようにしたい。しかし、987のような形の場合9を切っても87lowなのでこのような場合は9を残す。今回は986なので9は切りたい。
 ここでpads1161がバーストし、残り6playerとなる。

7Hand目 5:07~ ③

HJ raise 24679
CO call 2447J
HJ 1c 24679 → 2467T
CO 2c 2447J → 24467
HJ b
CO c
HJ 1c 2467T → 2467J
CO 1c 24467 → 2467A
HJ x
CO x
HJ 1c 2467J → 2467A
CO 1c 2467A → 2467Q
HJ x
CO x
Win CO

 プリフロップは4Hand目と同じようなストーリーである。そのためプリフロップの解説は省略する。
 2nd draw後のHJはbetを選択したいと考える。基本的に2367xは相手に対してfavoriteをとれている可能性が高いためPotを炊いていきたいハンドである。またx/xでもb/cでも3rd drawはPatが選択肢として挙げられる。Jlowは相手が1cの場合EQは約50%ほどあり、相手がxした時やcした時基本的に相手は1cするためPatが選択肢として挙げられる。しかし今回は76low ドローで引いたときにかなり強いため1cでも良いと考える。

8Hand目 6:07~

BTN raise 478AJ

かなりルースなオープンであるが、Blindが両方ショートであるためそこを考慮したオープンであると考えられる。

9Hand目 6:22~ ④

UTG raise 3567Q
BB call 237QA
BB 2c 237QA → 2379Q
UTG 1c 3567Q → 35667
BB x/c
UTG bet
BB 2c 2379Q → 23479
UTG pat 35667
BB x/c
BB 1c 23479 → 23478
UTG pat 35667
BB x/c
UTG b
Win BB

 UTGが1cを1st draw後からブラフに変えたというHand。ブラフをする基準としては、3~8をブロックしている・愚形である・自分のレンジが強いというのがあげられる。
 今回は6をブロックしており、愚形(4でストレート)である。そしてUTGオープンでかなりレンジが強い。そのためかなりブラフに適しているハンドである。もちろん1cで2や8を引きに行くこともできるが、2は少なく、8を引いても8765lowで相手の8lowには負けている。そのためブラフするインセンティブのほうが高いためブラフを選択していると考えられる。

10Hand目 7:22~ ⑤

BTN raise/call 2248K
SB raise 2248A
SB 2c 2248A → 24468
BTN 2c 2248K → 2458J
SB b
BTN c
SB 1c 24468 → 2468K
BTN 1c 2458J → 2458J
SB x/c
BTN b
SB 1c 2468K → 24678
BTN pat 2458J
SB x
BTN x

 3rd drawでJlowを変えずにPatしたというHandである。
 JlowをIPでPatするというのは一般的なラインであり、7Hand目で解説したものと同じである。しかし、今回はBTNはチップ量5位であり、1c vs 1cにするとチップの変動が大きくなる可能性(1c vs 1cで互いに8lowを完成させSBがxrをした場合など)がある。自分よりショートのInternet93oの5.45bb以下になる可能性を無くすために、良型のJlowであるがPatを選択したのではないかと考えられる。

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