手湿疹と1軒目の皮膚科
1軒目の皮膚科には、今の家に越してきてから年に1、2回通っていた
わたしは高校生のときから色素性痒疹という
出るとめちゃ痒な原因不明の疾患をもっていて
たまに出たら飲み薬を何日か飲んでいると治る
その薬をもらいに行ったり
キャンプでブヨに刺されて
脚が大根みたいに腫れたときにお世話になっていた
手湿疹を診てもらったとき
「手の使いすぎ」
「これは主婦をやめないと治らない」と言われた
それはわたしにとっては子どもが独立して夫と死別するまでの期間を意味する
ここでは保湿剤と、ストロンゲストのステロイド軟膏を処方された
このストロンゲストの使い方をわたしは間違えた
長期間使用してはいけない薬だった
手の皮膚がすっかり薄くなってしまって本当に難儀した
そういうリスクがあることを教えて欲しかった
皮膚が薄くなってしまったので
ステロイド軟膏のレベルを下げてほしいとお願いすると
それよりも今使っている軟膏を塗る頻度を下げるように言われた
これをプロアクティブ療法というらしい
それができなかったのは湿疹が治まってもすぐに新しい湿疹が出てくるからだった
わたしは手持ちの軟膏で
独自にステロイドのレベルを下げていった
このやり方はステップダウン療法という
この手持ちの軟膏というのが
手湿疹以前にわたしが持っていたものの他に
娘の新生児期へそに塗る薬だったり
息子のあせもの薬だったりして
うちにはあらゆるレベルのステロイド軟膏が揃っていた
少し皮膚が厚みを取り戻した
それをお医者さんに伝えるとやっと
ステロイド軟膏のレベルを下げてくれたけど
このお医者さんの手湿疹への
“今の生活をやめないと治らない”
“原因を特定するのは無理”
というスタンスは、一貫していて
これ以上何もしてもらえないんだなと思った
ちなみに内服薬はアレグラを出してくれた
アレグラは鼻炎にはよく効く薬だと思っているけど、掌の痒みには効かない
他の薬は出してもらえなかった
「あなたはそこまでじゃない」と言われた
もっと症状の酷い人に出すらしい
そりゃ最初の頃に比べたら
わたしの手は見た目にはそんなにひどくないように見える
ぱっと見ではわからないくらいだと思う
でもお風呂に入ったあとなんかもう
皮膚のでこぼこが酷く夫も驚くほどだったのに
その場で手をふやかして見せるわけにもいかず悔しかった
痒みと辛いケアの日々にもう限界を感じていた
もし、万が一この投稿を読んでくれる人がいたとして
急に弱いステロイドに変えたり
病院で内服薬の処方を要求したりしないで欲しい
これはただの体験談なので
信頼できるお医者さんの指示に従いましょう!