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茨木のり子さん詩集より。

茨木のり子さん。
読んでいます。

透明な怒りや、人が無視している感情を表現することを芸術家に求めている私。

みんなに心地いい言葉をつぶやく芸術ゴッコではなくて
本当の気持ちを作品にこめて、
嫌われる覚悟で芸術をしてほしい、そんな願望がある今の私には、結構ささります。


落ちこぼれ


落ちこぼれ
和菓子の名につけたいようなやさしさ

落ちこぼれ
いまは自嘲や出来そこないのいい

落ちこぼれ
ばかばかしくも切ない修行

落ちこぼれにこそ
魅力も風合いも薫るのに

落ちこぼれの実
いっぱい包容できるのが豊かな大地

それならお前が落ちこぼれろ
はい 女としてはとっくに落ちこぼれ

落ちこぼれずに旨げに成って
むざむざ食われてなるものか

落ちこぼれ
結果ではなく

落ちこぼれ
華々しい意志であれ



それならお前が落ちこぼれろ、からが好きすぎます。

ありがとう、茨木のり子さん。


他にも色々ささりましたが、長かったりするので、こちらを選びました。
2冊手元にありますが、

有名な、

わたしが一番きれいだったとき

という詩がありますね。
茨木のり子詩集
わたしが一番きれいだったとき
というものから抜粋いたしました。





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