かがみ
どうも、筐体です。
私、怖い話を読むのが好きでして。
昔っから図書館で怖い本を借りて読んでみたり、2ちゃん(現在は5ちゃんでしたっけ)で、洒落怖を読んだりしたものです。
知ってますか?洒落怖。
死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?ってスレの略称で。
色んな人の怖い体験談と、古のネットの空気を感じる事ができていいんですよ。
「リゾートバイト」とか、好きですね。
そして最近は、禍話っていうのにハマってましてね。ツイキャスでやってる怪談配信なんですが、それの文字起こしというか、読みやすく文章にしたものがnoteにあるんです。「禍話リライト」ってやつです。
他にも映画や小説で様々な怖い話を探してるんですよ。
───で、ですね。
面白そうだから、私も、書いてみようと思ってたんです。
いや、書いてたんですよ。途中まで。
でも、書けなくなっちゃった。
というか、内容を変更せざるを得なかったんですよ。
まあ、今からその話を書きます。
書き始めたのは、先週頃でした。
最初の内容は、「スマホのタップ音が急にデカくなる現象」が筆者のスマホで起きてたので、それにまつわる話にしてたんです。
まあ、幽霊や人ならざるものがわざと、何かを聞かせるためにそうしている───みたいな。
まあ、怪談としてはありきたりな内容ですよね。
でも初めて書く怪談だし、まずはこのくらいでいいだろう、って感じで。
書き進めてた、んですけど。
3日前から変な事が起き始めたんですよ。
いや、その時はまだ気づいてなかったから、「起きてた」っていうのが正しい表現かな。
でも、その書いてた怪談が本当に起こった‼️みたいな感じじゃなくて。
全然関係ない事なんです。
書く内容を変えたっていうのも、ヤバいからじゃなくて「こっちのが怖かったから」なんですよね。
洗面台、あるじゃないですか。
まあその、私、めんどくさがりなんですよ。
あれ、帰ってきて、電気つけて、蛇口捻って、止めて、電気消して、ってやる事が多くてめんどくさいんですよね。
だからよく電気をつけっぱなしにして怒られるんです。
だからもう、最近は電気をつけずに手を洗ってたんです。
近くに玄関があるんで、帰ってきてそこの電気だけつけてれば手元が見えるくらいにはなるんですよ。
手元が見えてさえいれば、手は洗えるじゃないですか。
だからもうコレでいいじゃん。って。
それで、昨日。
昨日はちょっとバイトが忙しくて、ヘトヘトになっちゃって。
帰ってきても手を洗うのもちょっとめんどくさいな。みたいな日、ありませんか?
それだったんです。
そんな日だったから、家帰ってきて、洗面台の前まで来たけどなかなか手を洗う気になれない。
なので洗面台の向かいに洗濯機があるんですけど、それに寄りかかってスマホを触ってました。
書きかけの怪談の下書きでもみながら、どうやって怖い話に展開させようか考えたりして。
で、結構時間が経っちゃって。
なんだかんだ15分くらいはそうしてましたね。
まあそろそろ手でも洗うか、と重い腰を上げてスマホから目を離したんです。
で、その時の状態って洗面台の鏡にスマホの光に照らされた自分の顔が映るわけじゃないですか。
その時に見た自分の顔。
なんか、ぼやけてたんです。
「ずっとスマホ見てたから目でも疲れてるのかなって」思って電気をつけたんですけど、それでも自分の顔だけが霞がかったような感じで、ぼやけてみえるんです。
おかしいな。とうとう目でも悪くなったのかな。
そう思って自分の顔と睨み合いをしていたらですね。
動いてるんですよ。
霞みが。
ちょっとずつグニャア〜って。
アレ、本当に疲れてるのかなって思って。
で、気づいた事があるんですけど。
それ、霞みっていうより歪みなんですよ。
で、その歪み、ちょっとずつ元の形に戻ってるんです。
ウルトラマンかなんかの特撮のオープニングであるじゃないですか。ああいう感じでゆっくりゆっくり、元の形に戻ろうとしてるんだって気付いた瞬間、電気を消していました。
だって、嫌じゃないですか。
霞じゃないって分かっちゃった以上、得体の知れない現象なのは確定ですし。
それに、アレが戻った時、もし自分の顔じゃなかったら。
それからは、怖くてその洗面所を使うのはやめて、キッチンで手を洗ってます。
それどころか、鏡や、スマホの内カメラも少し苦手になってあまり見なくなりました。
筐体でした。
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