【美瑛滞在日記】〜本山農場アルバイト〜2023/08/18~23
美瑛コワーケーションケーションビレッジに参加させていただく前に、本山農場で1週間程アルバイトをさせていただきました。越境体験を通して様々な気づきや学びを得たので、記録させていただきます。
本山農場とは
本山農場は、北海道美瑛町で4代続く畑作農家さんです。経営面積は150ヘクタール(東京ドーム約32個分)もあり、広大な土地でトマトや玉ねぎ、ビート、小麦、かぼちゃ、にんにく、アスパラなど様々な種類の作物を栽培されています。一人でも多くの人を幸せにすることを第一に考え、そこに本山農場の存在意義を見出すことを大切にされていてるとても素敵な農家さんです!
アルバイトをさせていただいた経緯
前回の冬の美瑛コワーケーションビレッジで本山さん(本山農場の代表)とお会いしたことがきっかけです。「いろいろなことを経験したい!」という僕の思いを本山さんが汲んでくださり、「せっかく美瑛に来るなら、農業アルバイトもさせてあげるよ!」と僕に機会を与えてくださいました。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
農業アルバイトを通して得たこと
農業アルバイトを通して、普段生活しているだけでは得られないであろうたくさんの気づきや学びを得ることができました。ここでは、主に3つのことについて挙げさせていただきます。
1つ目は、美瑛の魅力についてです。農業を通して、美瑛の魅力をより一層感じ取ることができました。広大な夏の風景の美しさや、食材のおいしさなどを身をもって体感しました。玉ねぎの収穫をする際、大きな機械に乗せていただいたのですが、そこから見える景色も絶景で、まさにそこは「丘の特等席」でした。美瑛の魅力を深掘りすることも今回の滞在目的の1つなので、それを達成できたことは大変嬉しく思います。
2つ目は、農業の課題についてです。人手不足が深刻化していることや、原材料費が高騰していること、農作物の価格転嫁が不十分であることなど、農業における様々な課題を知ることができました。また、味には何の影響もないのに、形が悪かったり傷がついている作物は、市場では販売してもらえないという事実も知ることができました。農業アルバイトを通して、農作業の大変さを痛感したので、形や傷といった理由だけで作物が無駄になってしまう現実に驚きを隠せませんでした。フードロスにも繋がりますし、農家さんの苦労も無駄になってしまいます。作物に込められた思いを消費者にちゃんと届けることができれば、形が悪かったり傷がついている作物も、捨てられることなく販売できるのではないかと思いました。このように、農家さんの苦労があるおかげで、我々は食べ物をいただくことができているので、そのことに対する感謝の思いは常に持ち続けたいです。
3つ目は、自分自身についてです。たくさんの従業員さんとの交流を通して、自分自身を見つめ直したり、自分がどういう人間になりたいのかについて考えることができました。「なりたい自分」というのをまだ明確に定められていないですが、いろんな人との交流を通して、自分の道標となる人を見つけ、その人が属しているコミュニティに飛び込むことが大切だと改めて思いました。また、従業員さんの中には、ベトナムやインドネシアから来られた技能実習生の方々もいらっしゃったので、国際交流まですることができました。ベトナムやインドネシアは、賃金が低く雇用も少ないので、お金を稼ぐために日本まで働きに来られているそうです。その話を聞くと、自分がいかに恵まれた環境にいるかということを考えさせられました。自分の置かれた環境に感謝しながら、一生懸命生きようと思います。
魅力あふれる本山さんの人間性
農業アルバイトをさせていただいて1番よかったと思えることは、たくさんの人に出会えたことです。みなさんが家族のように出迎えてくださったことが本当に嬉しかったです。まさしく「アットファーム」でした!ありがとうございました!
中でも、本山さんの人間性には心から尊敬しました。「世界一器の大きな農家」になるという夢を持っておられることや、農場の経営を守りながらその先の人々の幸せも大切にしておられる姿がとても素敵でした。また、「現状維持は後退」という言葉を念頭に置きながら、どんな状況でもチャレンジされていたり、農業を通して社会貢献もされているので、本山さんの人間性は本当に素敵でした。僕も本山さんのように、多くの人を幸せにできる広い器を持った人間になれるように努力しようと思います。
最後に
農業アルバイトを通して、人として大切なことをたくさん学ぶことができました。とても有意義な時間を過ごすことができたので心から感謝しています。農業という貴重な経験をさせていただきありがとうございました。今回いただいたご縁を大切にしながら、僕自身も大学生活を一生懸命過ごすので、これからもどうぞよろしくお願い致します。お世話になったみなさん、本当にありがとうございました!