手紙【歌詞みたいなもの】

引越しするんだ　昨日のことみたく思い出す
そう君からの報告は永遠の別れみたいだった
寂しくなるね　そう言われた僕は心で泣いていた
また帰ってきてや　君にこの声は届いただろうか
お父さんとお母さんが離れ離れになるから
こう言うなり君は口を尖らせて強がってみせた
どっちについて行くかなんて分からないらしい
でも君が僕の前から居なくなることは確かだ
どっちに付いて行くと幸せになるかなぁ？
君の言葉は寒空の迷い雲に吸い込まれた
僕が寂しいのは君が居なくなるからじゃなく
君の事が好きだったことを告白出来ないことなんだ
大好きな君は転校先で彼氏が出来るのだろうか
彼氏が出来て　いつか好きな人と幸せになって欲しい
本当はそんなことを考えられないくらい僕は悲しい
そんな寂しい目をしないで　君の頬に涙が伝った
自然と僕も泣いていた
忘れないで　少し可哀想な君を好きだったこと
可哀想って言えない僕の虚しさを
手紙送ってね　住所書いた紙切れでごまかした

【了】