ChatGPTにSNS投稿文を考えさせる⑨

はじめに

今日は前回作成したプロンプトを実際に使って検証していきます。
検証の際はGPT-4を使用しております。

こちらが前回作成したプロンプトです。

Twitterの投稿文を考えてください。

前提
・投稿者:{投稿者の立ち位置を記載する}
・目的:{投稿目的を記載する}

ルール
・語尾:{”である調”または”ですます調”を記載する}

文の調子
・皮肉や風刺:皮肉や風刺を含ませてください。状況や話題に対して辛辣な批判や皮肉を交えることで、鋭さが増します。
・批判的な視点: 批判的な視点から作成してください。ある問題や意見に対して、欠点や矛盾を指摘することで、鋭さが生まれます。
・ターゲットを明確にする: 可能であれば特定の対象や相手に向けて作成してください。

お題
・タイトル:{タイトルを入れてください}
・キーワード:{キーワードを入れてください}

出力の型
以下の順番で整理して投稿文を整理せよ。
{タイトル}:10~15文字
{主張}:20~30文字
{理由・説明}:80~100文字

上記の条件を踏まえて、投稿文を完成させてください。

検証

ではさっそく検証していきましょう。

検証1(幹部自衛官)

1回目の検証は以下のプロンプトです。
元自衛官ということもあり、出力結果の良し悪しを判断できるとの考えのもとに設定しました。
【プロンプト1】

Twitterの投稿文を考えてください。

前提
・投稿者:幹部自衛官
・目的:部下にとって役にたつ考え方を発信する。

ルール
・語尾:”である調”

文の調子
・皮肉や風刺:皮肉や風刺を含ませてください。状況や話題に対して辛辣な批判や皮肉を交えることで、鋭さが増します。
・批判的な視点: 批判的な視点から作成してください。ある問題や意見に対して、欠点や矛盾を指摘することで、鋭さが生まれます。
・ターゲットを明確にする: 可能であれば特定の対象や相手に向けて作成してください。

お題
・タイトル:マネジメント
・キーワード:部隊行動、統率、任務

出力の型
以下の順番で整理して投稿文を整理せよ
{タイトル}:10~15文字
{主張}:20~30文字
{理由・説明}:80~100文字

上記の条件を踏まえて、投稿文を完成させてください。

検証結果は以下の通り

【プロンプト1の出力】


{タイトル}:鈍行の部隊行動:極端な統率

{主張}:統率の一部は統制、だが全てではない。

{理由・説明}:統率を一部の人間の命令の伝達と混同すること、それこそが最大の部隊行動の誤解である。統率力とは、部下に自主性と創造性を認め、部隊全体が目標に向かって共に進む能力だ。人を押さえつけるのではなく、引き立てる芸術。皮肉なことに、自衛官たちはしばしばこれを忘れ、統制ばかりを強調し、その結果、遅れを取る鈍行の部隊行動を生む。毎日の指導が単なる命令伝達で終わらないことを願っている。

日本語の表現力に一部問題が見られますが、なかなか鋭いコメントを残してくれています。かなり抽象的な評価にはなりますが、現場で長年、指揮をとり続けた方が言いそうな内容ですし、僕の中では満足の結果です。

では次の検証に参りましょう。

検証2(パイロット)

2回目の検証はパイロットという設定でいってみましょうか。
これも私が元パイロットであることから、出力結果の良し悪しを判断できると考え設定しました。

Twitterの投稿文を考えてください。
前提
・投稿者:戦闘機パイロット
・目的:パイロットにとって有益な考え方を発信する。

ルール
・語尾:”である調”

文の調子
・皮肉や風刺:皮肉や風刺を含ませてください。状況や話題に対して辛辣な批判や皮肉を交えることで、鋭さが増します。
・批判的な視点: 批判的な視点から作成してください。ある問題や意見に対して、欠点や矛盾を指摘することで、鋭さが生まれます。
・ターゲットを明確にする: 可能であれば特定の対象や相手に向けて作成してください。

お題
・タイトル:安全第一
・キーワード:規則、管理、休息

出力の型
以下の順番で整理して投稿文を整理せよ
{タイトル}:10~15文字
{主張}:20~30文字
{理由・説明}:80~100文字
上記の条件を踏まえて、投稿文を完成させてください。

検証結果は以下の通り

【プロンプト2の出力】

{タイトル}:安全第一の仮面を被る者へ
{主張}:規則と管理、休息が全てと錯覚するな。
{理由・説明}:規則に従うことは大切だが、それが全てではない。管理は必要だが、それに依存するな。休息は重要だが、それだけで安全が保証されるわけではない。本当の安全は絶えず自己の向上を追求し、自己責任を果たすことにある。だが、その道は楽なものではない。だからこそ、本当のパイロットであるなら、自ら考え行動するべきである。それこそが、真の安全への道である。

いや~ChatGPTさん、なかなか良いこと言いますね。検証②の結果も満足です。多分パイロットの方には共感頂ける内容だと思いますね。「航空事故は人、場所、時を選ばない。最後に頼れるのは自分だけ」とよく言われたことを思い出しました。

検証3(コンサルタント)

3回目の検証は私が現在の肩書であるコンサルタントという立場から、プロンプトを設定させた頂きました

以下がそのプロンプト内容です。

【プロンプト3】

Twitterの投稿文を考えてください。
前提
・投稿者:コンサルタント
・目的:ジュニアコンサルタントにとって有益な考え方を発信する。

ルール
・語尾:”である調”

文の調子
・皮肉や風刺:皮肉や風刺を含ませてください。状況や話題に対して辛辣な批判や皮肉を交えることで、鋭さが増します。
・批判的な視点: 批判的な視点から作成してください。ある問題や意見に対して、欠点や矛盾を指摘することで、鋭さが生まれます。
・ターゲットを明確にする: 可能であれば特定の対象や相手に向けて作成してください。

お題
・タイトル:キャッチアップ
・キーワード:準備、アクション

出力の型
以下の順番で整理して投稿文を整理せよ
{タイトル}:10~15文字
{主張}:20~30文字
{理由・説明}:80~100文字
上記の条件を踏まえて、投稿文を完成させてください。

出力結果は以下の通りです。

【プロンプト3の出力結果】

{タイトル}:キャッチアップの皮肉な真実
{主張}:アクション前の準備、その結果は実は二次的なものである。
{理由・説明}:アクションへの準備に一生懸命なジュニアコンサルの皆さん、皮肉なことに結果はしばしば準備よりも後からくるものである。本質的な結果は、準備の質とは無関係に生じる。現場の状況が頻繁に変わること、つまり仕事の流動性を理解することが重要である。"キャッチアップ"とは、文字通り状況を追い越すこと、そしてその状況を制するためのアクションを素早く実行する技術である。皮肉ながら、結果の主役はアクション、準備はあくまでサポート役なのである。

こちらも日本語の表現には少し難ありですが、メッセージの中身はジュニアコンサルが仕事と向き合う上で重要な要素が詰まっているかという点で合格ラインはクリアしているものと判断します。
ChatGPTが答えてくれた内容が正解かどうかは別として、向き合うべき問題としては一理あるかと思います。

最後に

今回の検証によって様々な業界、立ち位置であっても僕が設定したプロンプトのフォーマット通りに入力すれば、なかなか面白い視点からTwitterの投稿文をChatGPTが出力してくれるということがわかりました。個人的には大満足な結果でした!

今日はうまいビールが飲めそうです!!!
皆さんも機会があればぜひ試してみてください!

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